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高校中退からアメリカ留学を目指す


高校中退するには様々な理由があると思いますが、そこから先を考えたとき、留学を検討する人がいるでしょう。

 

 高校留学

photo by Cliff

 

 

こちらのページでは、高校留学の厳しい現実、高校中退からアメリカのコミカレや大学を目指す方法を考えてみたいと思います。

 

日本で普通の高校に通っている状況では、語学コースを介さずに、アメリカの高校やコミカレ(コミュニティーカレッジ)で学ぶことは難しいです。そのため、現地で語学コースからスタートすることを前提としてご案内します。

 

各教育機関で対応が異なりますので、こんな方法もあるのかといった概要をつかむつもりで読んでください。また、必ずしも高校中退を推奨する意見ではないことを付け加えておきます。

 

 

 

高額なアメリカの高校留学

 

いきなり出鼻をくじいてしまうようですが、アメリカの高校に留学するのはそう簡単ではありません。

 

日本の公立高校へ通うことと同じ感覚で、アメリカの高校に通えるだろうと考えてしまうと最初からつまずいてしまうかもしれません。

 

高校留学はやめておこう?のページでカナダの高校留学について書きましたが、一番の問題は、留学費用が高額であることです。

 

地方または都会といった地域別、学校のレベル、学生寮などの滞在先や生活費、為替相場にもよりますが、アメリカの高校留学では年間200~300万円以上かかるとみておいた方がよいでしょう。

 

1年未満の交換留学の場合は少し安くなることがありますが、交換留学は期限が限られていて、アメリカの高校卒業を目的としたものではありません。

 

有名なボーディングスクール(全寮制の高校)は、年間で400~500万円もかかることがあります。高校3年間で1000万円以上かかるというのは、一般家庭では難しい選択でしょう。

 

そんなに費用がかかるなら、高校は日本で通って、大学留学にそのお金を使った方が良いだろうという結論を出す家族の方が多いかもしれません。

 

留学しようと高校を退学したものの、費用がかかりすぎることを後から知って、結局は留学を断念することになったというのでは大変です。予算がいくら掛かるのかをしっかり把握して、ご家族と相談しながら判断してください。

 

 

 

 

アメリカの公立高校は無料ではない

 

一部留学エージェントでは、アメリカの公立高校は学費が無料といった情報をホームページに出しています。しかし、それは現地住民を対象にしたもので、通常、留学生は関係ありません。

 

アメリカの一般情報としては正しいですが、留学生のための情報ではありません。いかにもアメリカの高校留学が安いと思わせる情報の出し方なのですが、それは罠です^^;

 

現地に住んでいるアメリカ人の税金で公立高校の運営費は賄われているので、現地の学生は無料で通えるのです。特殊なケースを覗いて、税金を負担していない海外の人にはこういった優遇はありません。

 

誤った情報を元に、アメリカに高校留学したい!と思って、留学エージェントのオフィスに行ってみると、諸々含めると年間300万円位かかりますといった話をされることになるでしょう。

 

高校留学したいという夢を持ってしまった後に聞く話としては、少々残酷になるかもしれません。

 

 

 

 

学費で考えれば日本の高校がお得?

 

日本の公立高校に通う場合、都道府県にもよりますが、年間20~30万円くらいの学費になると思います。

 

高等学校等就学支援金制度を利用することで、保護者の所得に応じて授業料が軽減され、実質無償で通うことも可能です。

 

自宅から通うのであれば、高額な寮費等は必要ないため、その点でも負担は軽減されます。

 

文部科学省の調査データを元にした日本の高校の学費(3年間)は、公立高校で約70万円、私立高校で約220万円になるそうです(資料元:ベネッセ)。

 

日本の公立高校に通うとしたら、3年間の学費が約70万円のところ、アメリカの高校ではその10倍以上かかることがあるわけですから、自国(日本)で高校に通うというのは非常にお得な選択とも考えられます。

 

保護者が支払っている税金によって公立高校に安く通えるのに、わざわざ他国に行って、高額な学費を出してまで高校に通うというのは、とても損をしているような気分になるかもしれません。

 

高校を中退した際には、国内で定時制高校や通信制高校に通うことが可能です。また、高卒認定によって高校卒業の資格を得る方法もあります。

 

 

 

 

受入れ先は私立高校とコミカレ

 

費用の問題がクリアできるのであれば、高校中退した後の留学では、アメリカの私立高校、または、コミカレが受入先となってくれるでしょう。

 

アダルトスクールという選択もありますが、アダルトスクールはコミュニティセンターの役割で地域住民に無料または低料金で指導していることが多く、学生ビザを出してもらえない機関であることが多いので今回は省いて説明します。

 

高卒認定があれば大学入学が可能になりますが、そちらは「高卒認定からアメリカ留学」でご案内することにして、まずは高校とコミカレについて説明します。

 

通常、留学生はアメリカの私立高校へ通うことになります(交換留学を除く)。各学校や州によって制度が異なるようですが、18歳未満であれば入学可となると思います。

 

成人が高校に通うのは制度的に難しく、入学時に年齢制限内であっても、高校にいられるのは18~20歳未満くらいになると思いますので(高校によって異なる)、中途半端な年齢での入学は考慮した方がよいでしょう。

 

コミカレに関しては、原則、17~18歳以上から入学可能になります。一部、16歳以上からでも入学可能なことがあります。

 

一般に、18歳未満の留学生は、語学コースや高校卒業資格コースといったコミカレ入学準備コースへ入ることになるでしょう。正規学部に入るには高卒資格が必要なため、18歳以上から入学になるケースが多いと思います。コミカレは、若い人から年配の人まで学んでいます。

 

 

 

コミカレや大学の正規学部で学ぶには、高卒資格が必要

 

アメリカには、高校中退した人をはじめ、学業から離れていてまた学びたいと思っている人を対象とした高校卒業資格コースやGED準備コース(GEDは日本の高卒認定のようなもの)があります。

 

コミカレなどで高校卒業資格コースを終了することで、高卒として認めてもらえるようになります。

 

大学やコミカレへ入学したい、その他、資格取得などで高卒を必要とするという理由で、大人になってから、こういったコースへ通ってくる人もたくさんいます。

 

このコースを終了すると、高校卒業の資格が得られますので、新たな進学の道が開ける事になります。

 

 

高卒の留学生でも、英語力の問題から高校レベルの科目(英語や数学など)を選択させられることがあります。カレッジ・レベルの授業に入る前に、簡単な高校の教科で、予行練習をして慣れさせておこうといった趣旨もあるようです。

 

州や教育機関によってもシステムが異なりますが、高校卒業資格コース終了後にGEDや州独自のテストを受けて合格してから、コミカレや大学へ入学することが可能になることもあります。

 

自分の進学したい大学を調べて、入学するには何が必要なのかをしっかり確認した上で、高校卒業資格コースやGED準備コースを選択してください。

 

 

 

コミカレに行くことで1~2年を短縮できる

 

コミカレの語学コースの多くが、入学年齢を17~18歳以上としています(一部は16歳でも可)。語学コースによっては、高卒を条件にしているところもありますので、そうなると結果的に18歳以上になることがあります。

 

16~17歳でもコミカレで受入れてくれる限り、コミカレの語学コース&高校卒業資格コースからスタートすることができます。

 

留学生の中には、早く大学へ進学したいため、高校ではなくコミカレを選ぶ人が結構います。

 

英語の実力が充分でない留学生(日本人学生含む)は、語学コースで学ぶことが必要になるので、まずは、コミカレの語学コースに入ります。

 

語学コースで学びながら、高校卒業資格コースを同時進行で選択して、コミカレの正規学部へ入学するという方法を取ります。

 

語学コースが早めに終了できれば、高校卒業資格コースを取りながら、コミカレの正規コース(短大レベル)を同時に取ることを許可してくれるところもあります。

 

システムの整ったコミカレでは、語学コース&高校卒業資格コース、または、正規学部コース&高校卒業資格コースというように、同時進行して無駄なく学んでいくことができます。

 

このように同時進行で学ぶことで、高校に3年間通ってから進学するより1~2年間を短縮して、コミカレ卒業または大学への編入が可能になります。

 

 

 

 

どうしても高校留学したい!

 

コミカレに行って早く進学するより、アメリカの高校に3年間通いたいという人もいます。アメリカのドラマを観て、あちらの高校生活に憧れを持っている人もいるでしょう。

 

高校留学では、受入先の留学生サポートが充実しているかという点を確認しましょう。

 

すべての高校で、海外からの学生に対応したサポートが十分に整っているわけではありません。語学コースが充実していないときは、独学したり、他の語学学校に同時に通うなどして、その分をカバーしなければなりません。

 

語学に問題があるときは、ほとんどの教科の成績に影響が出ます。高校の成績が悪いとコミカレや大学に行く道も狭まってしまいます。

 

アメリカのドラマのようにはいかず、最近は中国から留学する学生が異常に多いため、入った先の高校は中国人ばかりで中国留学してる?なんて気分になってしまうことがあるかもしれません。

 

それが決して悪いというわけではありませんが、夢に描いていた高校留学とは違うということであれば、残念なことになるかもしれません。できれば、留学生の人数や出身国の構成を予め確認しておいた方がよいでしょう。

 

 

 

 

 高校生留学がポピュラーになる?

 

経済的な理由をはじめ、日本での就職活動が十分にできない、卒業時期が日本とずれているため日本で就職がしにくいといった理由で、昨今、大学留学する学生が減る傾向にあります。

 

社会人にとっては、会社をやめて留学しても再就職できないリスクが高くなっており、会社が推奨してくれるケースを除いて、留学を躊躇する人が多くなっているようです。

 

そこで、留学エージェントでは高校留学に力を入れるようになってきています。

 

高校留学では、大学生や社会人の留学と違って、年齢的な未熟さから学生が自分で留学手配をすることは難しく、留学エージェントを頼るしか無いケースが圧倒的に増えます。

 

また、18歳未満で年齢的に不安があるため、親が留学エージェントのサポートを進んで希望する傾向があります。そのため、高額なサポート料金を取っても人が集まるビジネススタイルが形成されています。

 

ただ、留学エージェントのサポートといっても電話やメール相談くらいで、実際にはホームステイ先の家族や高校側が学生の面倒を見ており、現地に留学エージェントのスタッフがいないことも珍しくありません。

 

一部は、留学エージェントや斡旋団体を介さないと入学することが難しい高校もあるため、費用的に色々と不透明な部分があっても、他に選択肢がないケースもあります。

 

留学エージェントによってサービスはピンキリですので、家族と一緒に慎重に選んだ方がよいでしょう。変な学校やホームステイ先を押し付けられてしまうと高校生ではそこから逃げるのは非常に難しくなります。

 

 

 

高校を1年間休学して留学する

 

中退ということからは少し話がずれますが、高校留学のお話が出たついでに付け加えたいと思います。

 

高校には行きたい、でも、行けない、でも、やめたくない。。。と様々な理由で悩んでいる方もいると思います。

 

私の知人は、特に高校に不満があったわけではありませんが、とにかくアメリカに行って勉強したいという意欲が強く、高校を休学して1年間留学していました。

 

高校はもう嫌だ、だからやめる!という早い決定をする方もいるかもしれませんが、親の反対にあったりして、高校をやめることを迷っているのであれば、一旦休学して留学してみるのも1つの方法ではないかと思います。

 

 

高校留学には、夏休みを利用した短期留学、高校卒業を目的とする長期留学、留学期間が1年未満の交換留学などがあります。

 

交換留学は、国際交流を目的としていて留学先の高校卒業が目標ではありませんが、約半年~1年ほどの留学できます。

 

1年未満の留学を考えているのであれば、こういった交換留学を検討されてみてもよいかもしれません。

  

 

アメリカの広大な大地を見たり、様々な人種の人達と出会ったり、現地の人の温かさに触れてみたりすることで、日本で悩んでいたことが不思議に思えるようになることもあるでしょう。

 

休学によって同級生より1年卒業が遅れてしまうことになりますが、大きな世界を見てきた学生にとっては些細なことで、それほど気にならないという学生もいます。

 

もし、高校に戻ることが難しいのであるなら、通信制高校を選んだり、高卒認定試験を受ける方法もあります。

 

 

様々な理由で高校に行きたくなくて(または行けなくて)欠席が続いて進級できないよりは、日本の高校は一年休学して留学する方が自分のためになるかもしれません。

 

最近は制度が充実してきて、アメリカで取った単位を認めてくれる高校も増え、「留学扱い」として、一年後に帰国しても、同級生と同じように進級できることがあります。自分の通っている高校でこういった制度があるのか、確認してみてください。

 

せっかく学ぼうというエネルギーがあるのに、つまらない友人関係で悩んだり、暴力教師や能力のない先生に失望していても時間がもったいないとしか思えません。それならば、1年と限定して思い切って留学してみるのも方法の1つかと思います。

 

夏休みを利用して、短期留学することも可能です。色々な悩みのある中でアメリカに行くことで、多少気晴らしになったり、将来を考えるよい機会になることもあります。

 

 

 

 折角の機会を無駄にしてしまった過去の留学生

 

高卒の資格のない学生をどこでも受け入れてくれるかといえば、そうではありません。

 

留学生の受入れには、様々な準備とサポート役(カウンセラー、コーディネーター、語学専任講師など)が必要になり、それらを揃えた教育機関で受入が可能です。

 

残念ながら、今までは高校中退者でも特に支障なく受入れてきた高校やコミカレでも、日本人学生を含む留学生の素行が悪く、入学を受付けなくなったり、入学基準を厳しくしているところがあります。

 

学校をサボったり、夜遊びやドラッグなど問題を上げればキリがありませんが、せっかくチャンスを与えてもらったのに、それを無駄にしてしまう学生が多かったのです。

 

こういった状況の中では、学校側の受入れ拒否は当然といえるかもしれません。悲しい現実です。

 

これから留学されるときは、こんな過去を払拭するように真摯に学び、大きな活躍をしてもらいたいと願っています。

 

 

 

留学したいから高校をやめるくらいの気持ち

 

高校中退と一言で言っても様々な問題があるでしょう。

 

いじめや虐待など、精神的に苦しめられるような大きなダメージを受けたり、命に関わる問題も現実にあるわけですので、簡単にやめないで頑張ろうなどときれい事を言うつもりはありません。

 

ただ、高校を中退したから留学しようではなくて、留学したいから高校をやめるんだ!○○を学ぶためにどうしてもアメリカ留学したい!というような強い意志や目的が持てれば、本当はベストなのだと思います。

 

日本の教育システムに矛盾を感じている人はたくさんいます。幸運なことに、昔に比べて今は他国で比較的簡単に教育を受けることが出来るグローバルな時代です。

 

私は本当につまらない高校時代を過ごしました。どうしてこんなにつまらないんだろう、他に自分に何か出来ないのだろうかと悩んだものです。高校は何度もやめようとしましたが、周りの反対に根負けして、結局、卒業まで通いました。でも、卒業式は出ませんでした。

 

将来の進路を考えたとき、留学を知りました。高校を出た後には、カナダとアメリカの大学で学びました。卒業後は日本に戻りましたが、カナダとアメリカでの生活は本当に楽しかったと思い出します。

 

大変なことも勿論ありましたが、今まで自分では想像も出来なかったたくさんのことに挑戦できました。そして、高校時代、狭い世界のことで悩んでいた時間が、とても、もったいなく思ったものです。

 

アメリカやカナダに限らず、オセアニア、アジア、ヨーロッパの国々にも留学している人たちがたくさんいる時代です。今、世界への道は広く開かれています。

 

現状を変えられない諦めの気持ちと戦って、他の国をどんどん見てみようという心意気を持って、留学を考えて欲しいと思います。

 

 

 

 

参考リンク

 

アユサインターナショナル

 

AISE日本事務局

 

60日間で高卒認定試験に1発合格するための勉強法

 

Seattle Central College