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カナダ旅行記:パスポートを盗まれた(4) ~パスポート無しでアメリカを目指す~


アメリカ留学中の旅行で、カナダのバンクーバーに行きました。そこでパスポートを盗まれ、パスポートが無い状態で、カナダからアメリカへ帰ろうとしたときの体験談です。

 

※カナダ・バンクーバーでパスポートを盗まれた時の体験談のパート4です。初めから読んでいただく際には、カナダ旅行記:パスポートを盗まれた!のページへどうぞ。

 

 

アメリカ国境

Photo by MPD01605

 

 

 

パスポート無しでバンクーバーからシアトルへ

 

今思い返せば何とも無謀なのですが、パスポートが無い状態でカナダからアメリカへ向かいました(真似しないでください)。

 

とりあえず先のことは分からないので、バンクーバーからシアトルまでのバス・チケットを買いました。

 

行きは悠々と友人の車でドライブを楽しんできたのですが、帰りは混雑した長距離バスに乗り込みました。

 

 

 

アメリカの入国審査を体験したことがある方ならよく分かると思いますが、入国審査はテロリストや不正入国者を排除するために結構厳しいです。

 

そのため、アメリカとカナダの国境はいつ来ても落ち着かないものですが、そのときは特に緊張しました。

 

 

 

入国審査で自分の番が回ってきたとき、用意した書類を担当者に手渡しました。

 

最初は「はあ~、何これ?」という感じで睨まれました。

 

「パスポートを出しなさいと言っているでしょう」と言われたのですが、「その書類にもあるとおり盗難にあって手元にありません」と伝えると、想像していた通り、かなり怪しい人物と見られたようでした。

 

 

 

入国審査官はコンピューターで確認すると言って、書類を持って奥の事務室に行ってしまい、30分以上経っても戻ってきませんでした。

 

たぶんダメだろうな~、普通は無理だろう、調べる振りして奥で休憩してんじゃない・・・なんて色々考えてしまいました。

 

本来なら、書類を突き返されても文句は言えません。

 

別室で質問攻めにあうことも覚悟していた私としては、結局は無理なんじゃないかと少し諦めかけていました。

 

 

  

担当者が厳しい表情で戻ってきたときには、やっぱりだめかな~と思ったのですが、意外にも本人確認のためいくつか質問をされ、アメリカの免許証等の確認、手数料として200ドルほど徴収されました。

 

アメリカの自動車免許証と大学の学生証は財布に入れていたので、これらが盗まれていなかったのはラッキーでした。身分証は、アメリカ国内で発行された写真入りの正規のもので、信用度アップになったかもしれません。

 

手数料に関しては、本当にそんな料金が必要なのか質問したい気になりましたが、ここでゴネても仕方ないので、それで入国できるのであればと思い支払うことにしました。

  

この時点でも半信半疑でしたが、とりあえず、ちゃんと調べてくれているようで少し嬉しかったです。

 

 

 

アメリカへの入国は入国審査官の裁量による部分が多く、意地悪な審査官に当たってしまうと怒鳴られたり、わざと気分を悪くするようなことを言われることもあります。

 

私を担当した方は、淡々と仕事をするだけで、取調べのように厳しく質問したり、私を責めるようなことは全くありませんでした。

 

留学生課の教授が書いてくれたレターが効果を発揮してくれたのかもしれません。

 

 

 

またしばらく待たされた後、担当者が書類を持ってきて、それにサインをするように言われました。

 

そして、やっと入国が許可されました!

 

それまで犯罪者扱いされている気分でしたから、開放されて思わずガッツポーズをしたくなりましたが、変に怪しまれたくなかったので、ぐっとこらえました。友人も同様の審査を受け無事通過できました。

 

ちなみに、アメリカで9.11のテロが起きるずっと前の出来事ですので、テロ以降厳しくなった国境でのチェックを体験してみると、こういった柔軟な対応はもう考えられないと思います。

 

 

 

バスの運転手は、長々と待たされたわりには表情は明るく、大丈夫だった?と声をかけてくれました。

 

時間がかかったことを謝罪すると、「時々、入国できない人もいるからよかったよ」と何ともおおらかでした。

 

他の乗客にはかなり迷惑だったと思うのですが。。。

 

 

 

バスを乗り継ぎ、やっと大学の学生寮に戻ってきたときは、ほっとしたような悲しいような何ともいえない気分でした。

 

急ぎ、留学生課に行き、無事帰って来れたことを報告して御礼を言いました。

 

入学以来あまりお話をする機会のなかった方々ですが、縁の下の力持ちという感じがしました。

 

本当に感謝、感謝でした。

 

 

※事件後の適切な対処や入国審査を含めた法的な判断は、個々の状況や法律の改正に伴い異なると思います。カナダ旅行記:パスポートを盗まれたシリーズはあくまでも体験談であり、現状にあった対処マニュアルではありませんのでご留意ください。

 

 

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