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留学の学歴詐称問題


有名人の学歴詐称問題で、時々、アメリカの大学卒業に関して話題になります。

 

卒業していないのに、大学を卒業した、学士を持っている、MBAを取得しているなど、異国だから適当なことをいっても大丈夫と思っている人が未だにいるのかもしれません。

 

 

留学の履歴書

 

 

政治家やコンサルタントなど肩書を重要視する人たちの中には、留学の学歴詐称をしてしまい、時々メディアに暴かれることがあります。

 

こういった留学の学歴詐称が、メディアで話題になるとビクビクしてしまう人が、世の中には数多くいるのではないでしょうか。

 

アメリカでは学歴詐称は珍しくなく、大手企業のトップでも学歴を偽っていてニュースになることがあります。

 

 

 

留学と卒業の違い

 

学歴に、「○○大学留学」といった表現を使う人が結構いると思います。

 

たとえば、南カリフォルニア大学留学という経歴を見たら、留学に縁のない人たちは、その大学を卒業したかのような印象を持つのではないでしょうか。

 

南カリフォルニア大学といえば、映画界の巨匠ジョージ・ルーカス監督や人類で初めて月面に降りたニール・アームストロング宇宙飛行士などを排出したという有名な大学です。

 

 

こういった経歴の書き方は、誰でも通える語学コースに通っただけでも、一応、その大学に留学したことになりますので、たぶん、嘘にはならないでしょう。

 

○○大学留学という言葉にどんな印象を持つかは自由で、「私は卒業したとは一言も言っていないのに、有名大学を卒業したと勝手に思ったとしたらそちらの責任でしょう」と言われてしまえばそれまでかもしれません。

 

しかし、語学コースにしか通っていないのであれば、「○○大学付属語学コース留学」といったような分かりやすい表現が予め望まれるものだと思います。 

 

 

 

時代に合っていない表現

 

一昔前は、留学するのはとても大変で、少しでも海外に行って学ぶことができれば、それは貴重な経歴になった時代がありました。

 

でも、今では誰でも留学できる時代で、留学方法も色々あります。

 

ちょっとした語学留学に始まり、交換留学、親子留学、資格取得留学、趣味系留学、スポーツ留学、音楽留学、コミカレ留学、大学留学、大学院留学、インターンシップ留学など、留学と一言でいってもその種類、期間、学力レベルなどは様々です。

 

その中で、○○大学留学という言い方は、あまりにアバウトな表現で、現状に合わない使い方になっていると思います。

 

○○大学卒業、○○カレッジ語学コース修了、○○大学サマーコース参加(聴講生)というように具体的な書き方が求められる時代ではないでしょうか。

 

相手に自分の実力が高いと思わせるために、語学コースや夏休みの講座(入学資格や単位無し)に参加することで、○○大学留学という自分の経歴に有名大学を加える人もいるようです。

 

正規学部は厳しい入学資格が必要ですが、語学コースをはじめ聴講や短期講座(単位無し)はお金さえ払えば参加できるようなものです。

 

日本であれば、大学の市民講座(一般の人が参加できる単位の無い講座)に通った程度で、その大学に通った(在籍した)とはまず言わないでしょう。

 

でも、一般の日本人はアメリカの大学事情に詳しくないだろうという思いからか、市民講座やちょっとした短期コースに参加した程度で「○○大学留学」という立派な経歴にしてしまう人がいます。

 

 

 

大学と語学コースは別物という認識を持つ

 

大学の「正規学部」と「語学コースなど単位の貰えない講座」は別物と考えるべきものです。

 

大学の正規学部に入るには、厳しい入学審査があります。それまでに学んできた高校や大学等の成績をはじめ、TOEFLといった英語のテストで大学から指定された点数を取らなければなりません。

 

大学付属の語学コースは、高卒など一定の条件がありますが、基本的に誰でも入れます。

 

「正規学部」と「語学コース」は別物という認識を持って、中途半端に○○大学留学といった誤解を招きかねない表現は、避けるべきではないかと思います。

 

これは語学コースにかぎらず、単位の与えられない夏期講座や市民講座のようなものでも同様です。

 

大学の名声を利用しようという安易な考えは、後々になって社会的信用を失いかねない事態を招くかもしれません。

 

 

 

大学卒業の有無は調べることができる

 

ある個人が大学を卒業したか否かの確認は、留学したという大学の事務局に電話すれば、教えてくれることは珍しくありません。

 

個人情報の問題を考慮されるかもしれませんが、一個人がその大学を卒業しているかに関しては教えてくれることが多いと思います。ただし、成績など細かいことは卒業生本人から依頼がない限り開示されません。

 

大学によってはこういった問合せが非常に多く対応しきれないため、Verification Servicesといったサービスを利用するように言われることがあります。Verification Servicesというのは、大学の在学や卒業などを調べてくれるサービスです。

 

National Student Clearinghouseという組織では、アメリカの3600以上の教育機関が加盟しており、オンラインで調査依頼ができます。

 

なぜこういったサービスがあるかという理由の一つに、アメリカでは学歴詐称が非常に多く、そのために企業などが大きな損失を被っていることがあげられます。

 

アメリカでは卒業証書さえ売買されています。日本の企業ではこういった詐欺に不慣れなことがあって、偽の卒業証書を提示されたとしたら騙されてしまう可能性があるでしょう。

 

 

 

海外で学んだことを誇りに

 

留学は1ヶ月でも1年でも、その人のやり方や心意気によって大きくその価値が違ってきます。

 

だらだらと4~5年間留学した人より、半年くらいの留学で目的を果たして帰国する人の方が、ビジネスで成功しているケースもあります。

 

学歴を良くみせようというのは、就職のテクにニックで必要と言われてしまえばそれまでですが、虚偽に繋がる可能性のものは避けた方がよいと思います。

 

些細な嘘でも、後々、学歴詐称に繋がってしまい、日々ビクビクしたり、最終的には社会的な制裁を受けてしまうかもしれません。

 

肩書はあればそれに越したことはありませんが、留学で何を体験し学んできたのか、そして、それをどう活かしていくのかを大切にして欲しいと思います。

 

 

 


  



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