海外宿泊の安全対策:出入り口ドアについて
安全と思いがちな室内ですが、出入り口のセキュリティーが甘く、犯罪者の侵入を許してしまうことがあります。
留学で滞在する学生寮は、原則、そこで生活している学生しか入れないようになっており、寮全体の入り口はセキュリティがしっかりしていることが多いです。
しかし、セキュリティをすり抜けてくるのが犯罪者ですし、学生寮に住んでいる学生が友人知人を招いたりすることで、不特定多数の人が入り込むことがあります。
学生寮は入り口はしっかり守られている前提なので、各部屋については鍵はぞれぞれ付いているものの、それ以上のセキュリティが考慮されていないケースがあります。
アパートには来客者を確認する「除き窓」が玄関ドアに付いていますが、学生寮の個人の部屋には付いていないことが多いようです。
友人が来たと思ってドアを開けたら、知らない人が立っていたのでは遅いかもしれません。
学生しか入れないことを前提としていますし、火事などのときの迅速な避難のため、ドアチェーンといったものも無いことがあります。
そこで、ドアストップ(ドアの下につっかえ棒のようにして使うもの)といったものを付けてドアが一定間隔以上開かないようにしておくのも1つの安全対策です。
学生寮に限らず、ホテルやホームステイの部屋でも何が起こるか分からないので、こういったドアストッパーやアラームは手軽なセキュリティ対策になります。
ホテルは必ずしも安全ではない
安全と思いがちなホテルでも、案外誰でも中に入れてしまうホテルは多いようです。
有名なホテルでも、カギをしっかり変えていないケースがあり、合い鍵を作った前の泊まり客に襲われた女性もいてニュースになったことがあります。
近年はカード式の鍵が増えて安全性が向上されているところが多いですが、ひどい話、内部の者が絡んだ犯罪もあるため100%安全とは言えないと思います。
ホテルでは、ドアチェーンはしっかりかけておきましょう。
椅子の背をドアノブの下入れて、椅子を立てかけるようにしておくと、ドアが外から開けにくいことがあります。
ルームサービスを偽った犯罪
よく聞かれるのは、ルームサービスを装って部屋に入って犯罪を起こすケースです。
知らない人がドアを叩いている場合は、特に心当たりがなければ無視でもいいと思います。気になるようでしたら、フロントにまず連絡しましょう。火事のような一大事にはアラームが鳴るはずです。
重要な用事があるならフロントから電話がきたり、ホテル出入りの際にフロントで呼び止められたりしますのでそのときに対処すればいいでしょう。
ルームサービスと言われると確認もせずにドアを開けてしまい、犯罪の被害者になってしまうケースがアメリカでは多くありますので気をつけたいものです。
どうしても気になるのであれば、ドア越しに話ができますので、わざわざドアを開けて対面で話をする必要はありません。
ドアを開ける必要がある時には、必ずチェーンをしたままでドアを開けてください。ただ、ドアチェーンは思っているほど丈夫ではないことがあり、体当たりで簡単に外れてしまうこともあります。
不審な点があれば、まずフロントに電話してみてください。フロントで誰もそちらには行っていないという話なら、セキュリティを呼ぶようにフロントに依頼してください。
忘れ物や宅配等のお届け物だと言って何かを持ってきてくれていた場合、ドアチェーン越しに受取のサインだけして、ドアの前においていってもらう方法があります。もっと安全な方法は、フロントに預けておいてもらう方法です。
本来のルームサービスではない時、ドアを開けて荷物を取ろうとした瞬間、隠れていた犯罪者が飛び込んでくることも考えられますので慎重に対応したいところです。
警報アラームをセットする
ドアに設置できるアラームは様々ありますが、相手が進入する前にアラームが鳴れば、相手が驚いて逃げるか、こちらでは電話をかけたりトイレに鍵をかけて隠れるなど何かする準備ができるかもしれません。
目覚めたら、知らない人が自分の目の前にいたら大変です。
日本ではまだ、警報器やアラームといった1000円前後の投資が命を救うこともあるという認識が、北米のそれとかなりの差があるように思います。
セキュリティグッツはネット通販でも買えますし、アメリカやカナダではホームセンターなどで見つけることができると思います。
日本は安全な国で、アメリカと比べると犯罪に対する緊迫感が少ないかもしれません。海外に行く際には、楽しい旅や経験になるように安全面も考慮してください。