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ホームステイ先を変えるときは慎重に・・・

ホームステイ 留学Q&A ホームステイ編

ホストファミリー側に問題があり、ホームステイ先をどうしても変えたいときは、どうすればいいでしょうか。

まずは、ホームステイ・コーディネーターや留学生課などに、ホームステイを変えてほしいことをお願いします。

システムが整っているところでは、専用の申請書類が用意されて、それを提出することになります。

ホームステイを変えて欲しいと伝える方法には、気をつけなければならない点があります。

また、学校によっては、ホストファミリーの数が少ないので、学生を別のホストファミリーに移すといった余裕がないことがあります。そうなると、ホームステイ・コーディネーターに、現在のホームステイに留まるように説得されて移動できないことがあります。

英語力が無くて交渉できない

会話力のない時は、ホームステイ先を変えてもらう申し出は、すごく難しいことがあります。

私は、ホームステイ・コーディネーターから「ホームステイはどう?」と聞かれても、当初は「No Good」くらいしか言えませんでした(-_-;) 

本当はたくさん問題があって言いたいのだけど、細かいことが多く、当時、状況を一つ一つ説明する英語力はなかったのです。

説明をしようとしても、語彙が足りず、大きな出来事でも些細なことにしか扱ってもらえませんでした。

会話力が少し増し、思い切って話をした頃には状況が悪くなりすぎて、そのホストファミリーとは喧嘩別れのようになってしまったことがありました。

問題が大きくなるとストレスも大きくなりますので、早めに行動して欲しいと思います。

もし、自分の言っていることが英語で十分に伝えられないときは、じっくり時間をかけて手紙やメールにして申告することも可能です。

また、他の留学生や担任の先生などに相談して、協力してもらうことも考えてみてください。

 

ホストファミリーの悪口は逆効果になることもある

ホストファミリー側に問題があっても、それを余り強調しすぎると逆効果になってしまうケースがあります。

愚痴や苦情ばかりになってしまって「ホストファミリーが全面的に悪い」というような一方的なクレームは、問題を大きくしてしまうことがあります。

悪口ばかり言うと、ホームステイ・コーディネーターは、確認のため、ホストファミリーに連絡を取ると思います。

ホストファミリー側としては、文句を言った学生の意見に反論するでしょう。

意思の疎通が十分にできないことから、学生側の誤解と判断されてしまうこともあります(文化や習慣の違いで、単なる誤解であるケースもゼロではありません)。

ホストファミリー側で不手際があったと認めたとしても、「これからはそのような問題は起きないので、心配しないで欲しい」と勝手に話が丸く収まってしまうことがあります。

ホームステイ・コーディネーターにしても自画自賛で、「私がホストファミリーと話をして解決してあげたから、もう大丈夫よ」なんて言われてしまうこtもあります。

結果、学生がホストファミリーのことを単にチクったような状況になり、気まずい雰囲気になってさらに居づらくなってしまうでしょう。

 

クレームの多い学生は敬遠される

新しく受入れてくれるホストファミリーがあったとしても、前のホームステイでトラブルがあった学生というのは、敬遠してされてしまう可能性があります。

ホストファミリーと喧嘩別れするようになってしまうと、田舎では皆が知るところになります。学生の方に非がなくても、知らない間に悪者にされてしまうかもしれません。

学生が問題児のように扱われてしまうケースでは、新たなホームステイ先が決まらないこともあります。そのため、新しいホームステイ先に移ってから、前のホームステイの苦情を言うくらいが安全だと思います。

私がホームステイした3番目の家庭では、前のホームステイで起こった理不尽な扱いや事件を親身になって聞いてくれました。

そのホストファミリーがホームステイコーディネーターに話をしてくれたり、ホストファミリーで集まる定期ミーティングなどで、留学生とホストファミリーの問題等を活発に発言してくれました。

語学力が低い私が言っても聞いてもらえなかったようなことでも、ホストファミリーが代弁してくれたことで、多くの人に理解を得られたように感じました。

その後、私が以前滞在した対応の悪いホストファミリーは、除名されたのか、自ら退いたのか分かりませんが、ホームステイのリストから外れていました。

ホストファミリーの必死の抵抗

裕福な家庭で趣味でやっているようなホストファミリーもありますが、ホストファミリーをビジネスとして行っている家庭では、大事な収入源を失うわけにはいきません。

そこで、学生からクレームが上がるようなことがあれば、強く反論されることがあります。

ホームステイで3人学生を預かっていて、料金が一人800ドル/月だとすると合計で2400ドル/月の収入です。1ドル=100円のときに24万円、1ドル=150円では36万円になります。

地域によっては、学生一人当たり月額1000ドル以上の収入になるところもあり(3000ドルX150円では45万円)、そう簡単に手放せない収入源でしょう。

カレッジが運営するホームステイ団体などから除名されて、今後、学生を紹介してもらえないのでは死活問題なので、その辺はかなり必死です。

家族の生活がかかっていることを理解していないで、安易にクレームを上げてしまうのは考え物ですし、ホストファミリー側の抵抗によって簡単にホームステイを変更してもらえない可能性があります。

ホームステイ自体は素晴らしい体験ですが、ビジネス的には結構ドロドロしていることがあります^^;

 

ホストファミリーの方が有利な環境

ホームステイで問題が生じたとき、学生とホストファミリーの言い分のどちらを信じるかというのは、ホームステイコーディネーターに任せられることが多く、英語が十分に話せない留学生の意見よりも、地元ホームステイ先の意見が優先されてしまうことが珍しくありません。

日本人のホームステイコーディネーターなら信頼できると思ってしまいますが、現地の人と言い合える語学力が無い人であったり、気の弱い人であれば、ホストファミリーの強い態度などに押し切られてしまうことがあります。

こうなると、ホストファミリーを変えて欲しいと言った学生の要求は退けられる可能性が高いです。

ホームステイの苦情をあげたものの、結局はホームステイを変えてもらえないとなると、その家庭での生活は気まずくなります。

ホームステイに空きがあれば、簡単に変更に応じてもらえることはあります。でも、人気が高いホームステイは、なかなか空きがないという現実があります。

何とかホームステイを変えてもらいたいと頑張ったのに、気がついたら自分にとっては完全にアウェイで、周りに味方がいないと感じることがあるかもしれません。

語学力が十分でない学生が、ホストファミリーと交渉または対決するというのは、不利な面が多々あることを理解しておきましょう。

 

ホームステイにこだわらないで脱出する

ホームステイの状況が悪くても頑張ってしまう留学生がいるのですが、自分自身の体調を崩してしまうような事態には、直ちに引越す事をおすすめします。

私はなかなかホームステイを変えてもらえなかったため、友人が滞在していたシェアハウスに空きがあったので、そこに引っ越すことにしました。

一時的に友人宅に泊めて貰ったりしてもいいでしょうし、1人で解決できないときは、周りに助けを求めることも必要です。

一旦、問題のあるホームステイから脱出して、その上で、新にホームステイを選ぶのか、学生寮やアパートへ引っ越すのか検討してください。

ホームステイには利用期間の細かいルールがあり、通常、契約期間中に勝手に契約解除はできません。

ホームステイの利用期間は、1か月ごとであったり、語学学校やカレッジのスケジュールに合わせて1学期ごとの契約になっていることがあります。さらに、自動更新になっていて、退出予定の1ヶ月以上前に通達する必要があったりします。

留学エージェントを通した場合、契約が8か月や1年といった長期になってしまっていることがあります。契約する前に、ホームステイを変えられるのか、途中で契約解除は可能か、といったことは予め確認しておいてください。

契約終了時を待てないときは、ホームステイ料金を払いながら、別の場所で住むという選択が必要になるかもしれません。

 

複数の滞在先がある学校を選ぶ

すべてがうまくいくとは限らないので、留学先を選ぶときは、学生寮やアパートなどホームステイ以外の宿泊施設が整っているか確認してください。

ある程度の規模の都市であれば問題ないと思いますが、地方の小さな都市ではアパートが少なかったり、小さいカレッジや語学学校では学生寮が無いケースもあります。

学生寮があっても、空き部屋がなかなか無かったり、地元の新入生が優先されてしまうことがあります。

そうなると留学生にとっては、ホームステイが主要の宿泊先になり、他の選択肢がほとんど無いケースがあります。

ホームステイから避難する事態も考慮して、学生寮や学生用アパートなど滞在先オプションが十分に揃っている語学学校やカレッジなどを選んだ方が安心です。

自然豊かな地方都市で、ゆったりホームステイを楽しむという留学を夢見る学生さんがいますが、地方での留学の一つのデメリットが、こういった滞在先の少なさであることがあります。

 

スマートに解決策を探そう!

日本人留学生の多くが、ホームステイに憧れを抱いています。留学するなら、絶対にホームステイをしたい!と考えている人がたくさんいるでしょう。

アメリカやカナダを旅していると、空港で現地のホストファミリーと別れを惜しんでいる日本人の留学生を見かけることがあります。

実際、素敵なホストファミリーと出会えることもありますが、期待を裏切られることもあります。そんなときには、慎重に行動してください。

声高にクレームを言っても、逆に自らの立場を悪くしてしまうことがあります。語学が不十分なうちは、”交渉”するのはとても難しいと思います。

もちろん、深刻な問題であれば、はっきり言うべきところは言いましょう。その際には、写真・動画・録音したものなど証拠も用意してください。

違法な請求をされる、十分な食事が出されない、物やお金が盗まれる、地下室の牢屋のような部屋をあてがわれている、暖房がない(または使わせてもらえない)部屋で寒くて生活できないなどは、問題提起をしては十分だと思います。

女性であれば、部屋をのぞかれる、シャワー室に勝手に入ってくるなどは、犯罪に関わってくるような問題なので、遠慮していては大変なことになりかねません。

また、悪い嘘はだめですけど、問題を避けるための優しい嘘は許容されることがあるかもしれません。

たとえば、ホストファミリーに多少問題があっても、場所的に通学が大変なのでホームステイを変えたいと申し出たり、せっかくの留学なので他のホストファミリーとも交流したいなどと申し出ることでうまくいくケースもあります。

ホームステイ先の変更は、状況を見極めてスマートに動いてみてください。

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