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ホームステイ先を変えてもらえない場合はどうする?

ホームステイ 留学Q&A ホームステイ編

色々な事情があって、ホームステイ先を変えてもらいたいときがあります。しかし、ホームステイ先というのは数に限りがあって、別のホームステイ先にして欲しいといっても、なかなか変更してもらえないことがあります。

ホームステイを運営している団体や学校などにしてみると、新しいホームステイ先を確保するのが難しく、できれば同じホームステイにいて欲しいというのが正直なところだと思います。

ホームステイは、一般に1学期(3~4ヶ月)ごとの契約になりますが、1か月ごとの契約の場合もあります。

ホームステイの契約は、予め4か月と決まっているケースがある一方、毎月や毎学期に自動更新さえることもあり、退出するには1ヶ月前に通達する必要があります。

契約期間の途中で退出することになれば、ホストファミリーにも迷惑がかかるため、契約期間終了以外でホームステイ先を替えるにはそれなりの理由と作戦が必要になることがあります。

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ホームステイコーディネーターが信頼できるかを判断する

ホームステイ先を変更して欲しいと思うくらいですから、何らかの問題があることは明らかでしょう。

でも、その理由をホームステイコーディネーターに打ち明けるのが難しいことがあります。

ホストファミリーの悪口は言いたくないし、自分がわがままだとも思われたくないでしょう。日本人的には、相性が悪いといって丸く収めたいところですが、それでは理由にならないことがあります。

この辺の駆け引きが、会話力のまだ乏しい留学生には厳しいところでしょう。

ある程度限界にきていたら、ホームステイコーディネーターに、ホストファミリーには話さないという約束で、問題を打ち明けることが必要かもしれません。

優れたホームステイコーディネーターであれば、留学生の気持ちを汲んでくれて、うまく次のホームステイに移れるように手配してくれるでしょう。

しかし、肩書がホームステイコーディネーターというだけで、組織の中で仕方なくその役をこなしている人もいます。ホームステイに強く迫られれば、学生が内緒で話したことをホストファミリー側に伝えてしまう人もいます。

また、学生が一生懸命に打ち明けても、「その程度のことで・・・我慢しなさい」と言われてしまったり(実際に大した事ではないケースもありますが)、「気持ちは分かるけど、ホストファミリーが足りないので今は我慢して」と言われて、拒否されてしまうことがあるかもしれません。

ホームステイコーディネーターに話すことで、問題がうまく解決するケースがあれば、話がこじれてしまうケースがあります。

ホームステイコーディネーターに、すべてを打ち明けるべきなのか?どれほど頼るべきか?という判断は難しいところで、これを間違えるとややこしくなる可能性があります。

※ホームステイコーディネーターは、ホームステイの運営管理を担当する人です。一般に、ホストファミリーの選定や管理、ホームステイの申込や変更、トラブルや苦情の処理などを行います。学校や大学によって、名称は異なることがありますが、こちらのページでは、ホームステイコーディネーターという名称でご案内しています。

ホームステイを出るには誰も傷つかない理由が必要?

学生の中には、そこしか滞在先がないというように、ホームステイが絶対的な存在になってしまったり、ホームステイはこういうものでそれに対応できない自分が悪いと責めてしまって、そこから出られなくなってしまうことがあります。

体調を崩したり、ストレスをためてまでホームステイに留まることばかりを考えず、そこから脱出してもいいんだということを忘れないでいて欲しいです。

緊急性がある状況で、ホームステイ先を変えてもらえないときは、友達の滞在している親切なホームステイ宅に一時滞在させてもらったり、アパートやモーテルに引っ越すという方法があります。

丸く収める方法としては、「勉強に集中したいので学生寮に入ります」とか、「節約のために友達とアパートを借りて住みたい」などと言って、一旦、ホームステイを出ることも考えてみてください。

ホームステイから学校に通うのに時間がかかるようなケースであれば、通学が大変すぎるということを理由にしてもいいかもしれません。特に寒さの厳しい地区では説得力があります。

嘘も方便とは言いたくありませんが、ホストファミリーやホームステイコーディネーターと揉めてもろくなことがありません。誰が悪いのか?という探偵や法廷ごっこになってしまうと、収拾がつかなくなることもあります。

いつまで我慢しないといけないのか?どこまで交渉しなければならないのか?といった不安やストレスが生じたりして、せっかくの留学が辛い体験になってしまうかもしれません。

トラブルを起こしたと思われたり、面倒な学生だと思われてしまえば、次のホストファミリーがなかなか決まらないことがあります。ホストファミリー同士でも繋がりがあるので、学生の情報はある程度知られてしまいます。

ホームステイの契約期間によっても判断は異なりますが、まずはホームステイ先から脱出することを優先して、クレームがあれば一段落した後で管理団体や学校側に伝えてもいいでしょう。

なお、契約期間を無視したり、何も告げないで出て行ってしまったり、ルール違反をしてしまうと違約金が生じることがありますので気をつけてください。

シェアハウスに引っ越す

私は、ホームステイ先を替えて欲しいと3~4ヶ月以上もホームステイコーディネーターにお願いしていたのですが、「今のホストファミリーの何がいけないの?」と繰り返し聞かれるばかりで、進展がありませんでした。

ホームステイコーディネーターは性格のきつい人で、ホームステイ先の問題を言えば、絶対に本人たちに聞いて真偽を確認するに決まっていると思い、言いたいことが言えませんでした。

当時、私のホストファーザーとマザーは二人ともカレッジの教授でした。ホストファーザーは有名大卒の英語教授で、留学生を管理する語学コースの先生たちは、彼には頭が上がらない下っ端のような存在でした。どうみても、私が不利になるのは目に見えていました。

もし、揉め事になったら英語力の無い自分が不利だし、家庭の悪い部分を暴露されたらホストファミリーはかなり気分を害すことになったでしょう。相手はカレッジの教授なので、へたなリスクは取れないと思っていました。

田舎の小さい町だったので、アパートは供給不足、当時は学生寮が無いという状態で、今のホームステイを追い出されたら行くところがないという不安もありました。

そんな時、友達が住んでいたシェアハウスに空きが出たことを教えてくれました。

即効で引越ししましたε≡≡

ホームステイを出る場合は1ヶ月前に伝えないといけない規則でしたので、ほとんどシェアハウスにいたのですが、最後の一ヶ月間はホームステイ料金を支払いました。

結局、ホームステイからシェアハウスへの移動が急で、十分な話し合いもできなかったので、ホストファミリー側は留学生が勝手に飛び出していってしまったと周りには話していたそうです。更に、悪いのはすべて私ということになっていたようです。

ホームステイ・コーディネーターには何度も変更を依頼していたわけですが、それが叶えられなかったので自分で動くしかありませんでした。

自分の交渉能力の低さ、英語力不足もありましたし、ホストファミリーがカレッジの教授であったことも問題を複雑にしていたことは確かですが、反省することは多々ありました。

一旦はシェアハウスに移りましたが、その後、またホームステイに戻りました。

再度ホームステイを選択する際、ホームステイ・コーディネーターには頼まず、カナダ人の友人を通して彼の親にホストファミリーをやってくれないかと自分で頼みました。

新しいホームステイ先からは快い返事がもらえたので、そのお宅にステイさせてもらいました。元々、交換留学生として日本の高校生を何人も受入れてきた経験のあるご家庭だったので、そういった意味でも安心感がありました。

カレッジのホームステイ制度を通さずに決めてしまったため、あとから一悶着あったのですが、私のホストファミリーがカレッジ側のホームステイ団体に加入することで解決しました。

私のホストファミリーは、この団体の運営方針にはあまり賛同しておらず、渋々加入したというところが申し訳なかったです。

たまたま素敵な家族が見つかったので、ホームステイさせていただきましたが、そうでなければシェアハウス住まいだったと思います。その後、別のカレッジに移り、そこでは学生寮に入りました。

こちらのホストファミリーとは、大学進学から卒業、そして、留学が終わった後もずっと家族のような交流が続いています。いつからかホストファミリーとは呼ばなくなっていました。

※ホームステイ管理団体やカレッジ等のホームステイ以外になる個別契約は、リスクを伴うことがあり自己責任になりますので気をつけてください。

ホームステイは素晴らしい体験

私の知人では、コミカレを卒業するまで同じホストファミリー宅に滞在した人がいましたし、大学入学から卒業まで同じホストファミリー宅で、本当の家族のように過ごした人もいました。

ホームステイは素晴らしい体験ではありますが、当たり外れもあります。ホストファミリーと自分のマッチングの良し悪しもありますし、学生本人の順応性などにもよるので、すべてがうまくいくとは限りません。

ホームステイがうまくいかなくても、学生寮、シャアハウス、アパートといった滞在先は複数ありますし、それぞれの良さもあります。

無理にホームステイにこだわる必要はないと思うので、学業に専念しやすく、留学を楽しめる滞在先を選んでみてはどうでしょうか。

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