留学にクレジットカードは必ず必要ということではありませんが、持っていると非常に便利です。留学前に申し込むとしたら、どんなクレジットカードがよいかご案内します。
留学にクレジットカードは必要?
海外では安全のため、余り現金を持ち歩かない方が良いということは多くの方が聞き及んでいるところだと思います。
現金を持ち歩かないとなると、別の手段が必要になってきます。その一つがクレジットカードです。
アメリカやカナダでは、小切手やデビットカードなどの選択もありますが、クレジットカードは支払いに使う以外に、社会的信用の証明にもなります。
ホテルやレンタカー会社などでは、身分証や予約金などの変わりに、クレジットカードの提示を求められるのがその一例です。
現地で銀行口座を開く際にも、パスポート以外にクレジットカードの提示を求められることがあります。
クレジットカードには、海外旅行保険が付いていることが多いです。保険適用には、出発から3ヶ月以内や旅費の一部をカードで支払っているなど制約が生じることがありますが、海外での思わぬケガや病気の際に役立つことがあるでしょう。ただし、大きな事故や病気で治療費が高額になるときにはそれだけでは十分ではないこともありますので、別途、海外旅行保険や現地の健康保険等に入ることをお勧めします。
その他に、海外サポートデスクや海外キャッシングなどの便利なサービスも付帯されています。
日本ではまだ現金主義の方が多いので、クレジットカードの利用価値に疑問のある方もいるかもしれませんが、特にアメリカやカナダでは利用率が高いので持っていると重宝する機会が数々あると思います。
どのクレジットカード会社を選べば良い?
クレジットカードで迷われるのが、カナダやアメリカに持っていくには、どのカードが良いのかということであると思います。
基本的には「VISA」または「MasterCard」のマークがついたカードであれば問題ないでしょう。加盟店が多いので、アメリカやカナダでもほとんど利用できます。
VISAとMasterCardは国際的なブランドですが、どちらもアメリカの企業ですので、北米で普通に使えるのは当然といえば当然です。
アメリカンエキスプレスは日本では使えないところがありますが、こちらもアメリカの企業ですのでアメリカで使うには不便さは余り無いと思います。
JCBカードは日本のブランドで、国内では非常に人気のあるクレジットカードです。VISAまたはMasterCardに比べると海外では加盟店がまだ少ないですが、アメリカのカード会社と提携しているので意外に使えるお店は多いです。世界の主要都市にJCBプラザを設けてスタッフが常駐しているので、その地域に行かれる方は安心感があるかと思います。
ブログなどでは手数料が安いカードをおすすめされていることが多いようですが、カード会社の信頼性やブランド力、不正防止のセキュリティ対策、何かトラブルに遭ったときに助けてくれる海外サポートの充実度(カード紛失盗難などの海外サポート窓口)、海外旅行傷害保険の有無なども比べて、総合的に自分にあったクレジットカードを選んでください。
ベーシックなカード or 家族会員カードを利用する
一般のクレジットカード取得には、原則として、職に就いている、または、一定の収入があることが必要になります。
学生の内はそれらを満たすことが難しいので、まずは学生専用カードがおすすめです。または、デビューカードと呼ばれるような、クレジットカードを初めて持つ人に適したベーシックなタイプを申込まれてみてはいかがでしょうか。
もし、自分でクレジットカードを持つのが難しいときは、プリペイドカードを利用する方法があります。プリペードカードは、必要なお金を予め口座に預けておくことで、クレジットカードと同じ様に使うことができます。
親が契約しているクレジットカードの追加サービスとして、家族用のカードを発行してもらえますので、親に協力してもらって申込んでみるのも一つの方法です。
家族がクレジットカードを持っていれば、家族会員カードを作るのは難しくないと思います。家族でクレジットカードを使ってマイレージを貯めれば、自分が日本に帰ってくるときや家族がアメリカに遊びに来るようなときに無料航空券が得やすくなるでしょう。
年会費無料でサービスの充実した「エポスカード」
エポスカードは、年会費永年無料ながらサービスが充実した丸井グループのクレジットカードです。偽造困難なICチップ、盗難・紛失時の全額保証、カード利用の通知メール、ネット通販用に別のカード番号が発行されるバーチャルカード機能などがあります。
年会費無料のクレジットカードでは海外旅行傷害保険が付いていない、または、余り充実していないことが多いのですが(例、傷害治療費と疾病治療費がそれぞれ100万円まで)、エポスカードは傷害治療費:200万円、疾病治療費:270万円までというように他社一般カードより海外治療費の上限が高いです。
クレジットカードに追加したサービスに、エポスVisaプリペイドカード(前払い式のカード)があり、エポスポイントやエポスカードからチャージをして使うことができます。海外トラベルサービス(JTBグローバルアシスタンス)がついています。
信頼のブランド「三井住友VISAカード」
三井住友VISAカードは、世界シェアNo.1のVISAブランドで、最もスタンダードなカードといえるクレジットカードです。日本で初めて発行された最も実績のあるVISAカードとして知られています。
学生の方には、18~25歳で初めてカードを持つ方を対象にしたデビュープラスカードがおすすめです。クレジットカードに不慣れな若い方を対象にしたデビュー用のカードがあるので申込しやすいと思います。
一般の方や26歳以上の方には、クラッシクやプレミアムカードなど様々な種類があります。デビューカードからスタートして、利用実績を積んでから、サービスが充実した上位のカードへ変更していってもいいでしょう。
世界の主要都市に設置されている「VJデスク」を通して、カードやパスポートの紛失・盗難時のサポートを日本語で対応してくれます。ICカードを搭載、インターネット不正利用保証や24時間監視システムといったセキュリティレベルも最高峰のカードです。
ネットショッピングでおなじみ「楽天カード」
楽天カードは、楽天グループのクレジットカードです。楽天市場でのポイントが効率よくたまります。VISA・マスターカード・JCBから選ぶことができます。一般カードは年会費は無料です。
クレジットカードの利用や楽天市場での買い物で貯めたポイントは楽天トラベルでも使えますので、航空券購入の際にポイントを使えば割引のように活用できます。
学生専用の楽天カード・アカデミーやANAマイレージクラブ機能が搭載された楽天ANAマイレージクラブカードもあります。
楽天プレミアムカード では、通常は年会費が数万円する世界各地の空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」に無料で登録できる特典があります。
楽天市場や楽天トラベルなど、楽天グループ内での利用が多い場合におすすめします。
マイルを貯めるなら「JALカード」
JALカードは、マイルをためることに優れたクレジットカードです。航空会社JALのクレジットカードなので、航空機をよく使う留学生にはマイルがたまりやすいでしょう。
一般的なクレジットカードでは、ポイントをためてマイルに交換する手続きが必要になりますが、JALカードでは自動的にマイルへ移行されるので、移行手続きや移行手数料がかかりません。
入会後初めてのJALを利用すると入会搭乗ボーナスマイルをプレゼントしてくれたり、利用額に応じてボーナスマイルがもらるというように、JALに特化したキャンペーンが豊富です。
家族プログラムに登録することで家族とマイルを合算して使うことができます。※マイルをためられるクレジットカードで詳しくご案内しています。
その他にも色々なクレジットカードがあります。
★JCBカード:日本で非常に利用者の多いクレジットカード会社です。JCBは日本独自ブランドのクレジットカードです。世界60ヵ所に海外サービス窓口「JCBプラザ」を設置するなど安心感があります。
★セディナカード:三井住友フィナンシャルグループ系のクレジットカードです。セディナカードは年会費無料、海外での利用では通常の1.5倍のポイントが貯まります。Pay-easy(ペイジー)を使って繰り上げ返済できるため、海外でキャッシングを利用しても手数料を安くできます。
★イオンカード:大手流通企業グループ・イオン系列のクレジットカード。JALマイルが貯まるイオンJMBカードがある。
★アメリカンエキスプレス:アメリカ発で非常にブランド力の高いクレジットカード。
★セゾンブルー・アメリカン:クレディセゾンが発行するアメリカン・エキスプレス・カードです。アメリカンエキスプレスはブランド力があり、アメリカでは知名度もあるので使い勝手がよいです。年会費3000円(税別)ながら、他社ゴールドカード並みの海外旅行傷害保険が付いています(治療費用:300万円、疾病治療:300万円など)。26歳になるまで年会費無料です。2023年9月1日で募集終了
※クレジットカード取得に際してはクレジットカード会社側で審査が行われますので、一度に色々なクレジットカードを申込まない方がいいです。まず一つ申し込んで、そのクレジットカードが発行されてきてから次を考えてみてください。もし、審査に通らないようなことになっても、クレジットカード機能がついた海外専用プリペイドカードといった選択肢があります。