留学生の間の会話では、ホストファミリーの悪口というか、これどうにかならないの?的な話が数多く出てきます。問題が大きくなる前に、ホストファミリーと話し合いをしたり、ホームステイコーディネーターに相談しましょう。
ストレスを抱えてしまって勉強に集中できない学生、急にホストファミリー先を飛び出してしまう学生がいたり、中には大喧嘩になってしまうようなケースもあります。
文化や生活習慣の違いがありますし、会話力が十分ではない学生が多く、自由に話し合いが出来ないこともあります。
ホストファミリー側としても、十分に会話が出来ない状態では、留学生の意思が分かりにくく、気を使ってはいるものの空回りになってしまっているのかもしれません。
自分が言いたいことが言えないと感情的になってしまうことがあるので、よく考えた上で、話を持ち出すようにした方がよいでしょう。
具体的には、「日本の家庭とは違うので、少し戸惑っているのだけど」などと言った上で、問題の内容をうまく説明してみてください。
感情的になる前に、「どうしてかなー」といった落ちついたトーンで、話をされてみてはどうでしょう。
話し合いの中で納得がいかなくても、会話力の問題で反論が出来ないときもあるでしょう。その場では無理をせず、一時退散するのが良いと思います。
うまく話し合いが出来ないときは、ホームステイコーディーネーターをはじめ、学校の先生などに間に入ってもらうことも必要です。
コーディネーターや学校の先生は現地の人の場合が多いので、必ずしも留学生の真意を理解してもらえないときがあります。そんなときは、滞在期間の長い先輩の留学生に相談してみるのもよいでしょう。
ホストファミリー側に完全に非がある場合は、はっきり言ってもよいと思います。自分の中に溜めてばかりいるといつか爆発してしまうので、ある程度発散しないといけないと思います。
私がホームステイをしていた頃、留学生仲間で問題の一つにあがっていたのは、自由に洗濯機を使わせてもらえないということでした。
洗濯機の性能もあったと思いますが、ホストファミリーの洗濯が雑というか、何でも洗濯機と乾燥機にぶち込んでしまうという問題がありました。
今ではばかばかしい話ですが、そこにいないと分からない些細な問題が意外に多く、日々の生活に密着しているのでストレスに繋がっていました。
ホームステイ料金の中に、洗濯はホストファミリーがしてくれるという項目があったようなのですが、性能の低い乾燥機を頻繁に使う現地の家庭では、服が直ぐに縮んでしまい本当に困っていました。
同じ時期に来た留学生の服がどんどん縮んでいき、みんな短いセーターやトレーナーを着ていた状況を思い出すと笑えてしまうのですが、当時は本当に困っていました。
私の2番目のホストファミリー先でも、洗濯機が壊れると困るからと言われて、洗濯機を使わせてもらえませんでした。
日本の全自動洗濯機と比べたら、どこをどう触れば壊れるの!というくらい機能がシンプルで鉄板を巻きつけたような頑丈な洗濯機だったんですけど(一_一;)
その上、そこのホストマザーは洗濯が嫌いなようで、セーターでも何でも乾燥機に一緒に投げ込んでいました。結局、日本から持っていった冬物は、すぐに縮んでしまって着れなくなりました。
日本から持ってきた服がどんどん着れなくなっていくので、家の近くの店で買ったトレーナーばかり着てたことがあります。
あなたはいつも同じような服ばかり着ているのね
あなたが適当に服を乾燥機に突っ込むから、全部縮んで着れる服がないです!!(とは言えませんでした)
その場で、苦情を言えばよかったのですが、語学力の問題もありうまく言えなくて、自分の内に溜めるばかりで、よくなかったなあと思います。
些細な問題だったのですが、こんな問題が多く積み重なり、ストレスはたまるばかりで爆弾を抱えているようなものでした。
ホームステイをしていた日本人女性の学生の中には、コインランドリーで自分で洗濯をしている人もいました。一応、ホストファミリーには言っていたそうですが、うまく伝えられなくて微妙な空気があったそうです。
問題が多いようなら、ホームステイをしている学生だけでミーティングなどを開き、そこで集まった苦情をホームステイ・コーディネーターなどに提出するなどの行動に出てもよいと思います。
直接ホストファミリー側にクレームが持ち込まれると嫌がるところもあると思うので、「留学生へのアンケートでこんな問題があがっています」というのをリストアップして、ホストファミリーに配布するのも良いでしょう。
これなら、誰と特定するわけではなく、留学生の意見を伝えることが出来るかもしれません。
ただ文句を言うのでなく、ホームステイをもっと良くしたいと言う気持ちが伝えられたら、周りの人も協力してくれると思います。