ホームステイでは雪かきの手伝いをする/しない?

ホームステイで雪かき 留学Q&A ホームステイ編

アメリカとカナダは、地域によって結構な雪が降ります。家族の一員として生活するホームステイでは、雪かきも大切な家族活動の一つとなってくることがあります。

アメリカの北部やロッキー山脈など山が近くにある地域(ワシントン州、コロラド州、ニューヨーク州など)は、雪が多い地域です。カナダも一部地域を除いて、雪が当たり前の国です。そして、一般的な一軒家では、家族で雪かきをするのが当たり前の生活になっています。

ホストファーザーがメインでやることが多いと思いますが、学校から早く帰ってきた子供たちがお手伝いでやることもあります。

☆カナダの雪かきの様子を映した動画です↓北海道や東北など雪国の方にとっては珍しくないでしょうが、毎日は大変ですね。

スポンサーリンク

留学生は雪かきをやるの?

ホームステイをしている留学生が、雪かきをやる/やらないは、基本、家族の方針によります。

雪かきの作業では、転んでケガをしてしまうことがありますし、酷いケースでは、凍った道や駐車場で派手に転んで骨折する人もいます。

家の雑用を手伝わせて、留学生にケガをされたら大変なので、雪かきはしなくていいと言われることがあります。

小型の除雪機を使う家庭では、危険が伴うので、雪かきをしているときは近くに来ないように言われることもあります。

ただ、家族が交代で雪かきをしたり、大雪のときには家族総出でやっているようなときに、自分だけ何もしないというのは気が引けます。

ホームステイを始めて最初の1週間位はゲスト扱いかもしれませんが、家族の一員として生活するホームステイでは、雪かきも大切な家族活動の一つとなってくると思います。

勝手に道具を使ったりすると問題になることがありますので、お手伝いしたい意志を伝えて、どうやるのか、どういった頻度で手伝うのか、話し合った方がよいでしょう。

ホストファーザーは、出勤前の朝早くから雪かきをすることがあります。雪かきをしないと車を出せないことがあるからです。

でも、朝は寒さが厳しいですし、朝が苦手というときは、学校から帰ってきた後に手伝うということにしてもよいかもしれません。ホストファミリーが仕事から帰ってきたときに、雪かきをしなくてよいというのは喜ばれると思います。

敷地が広いお宅もあって、敷地内の私道を雪かきをするには大変なところもあります。そんなときは、自分一人でやるのは無理がありますので、あくまでも家族のお手伝いをする程度でいいでしょう。学生生活の負担になるほど、無理をする必要はありません。

最初はきっかけが掴みにくくて、どうしようと迷ってしまうかもしれませんが、誰かが外で雪かきをしていたら、外に行って、Can I help you?とか、Let me help you.と言って、お手伝いの意思表示をしてみてはどうでしょうか。

定点カメラで撮影したメリーランド州の住宅地の駐車場。雪で車が埋まってしまって除雪が大変そうです↓

 

雪かきがホストファミリーとの亀裂につながる

友人がホームステイしたお宅では、ホストファーザーから雪かきはしなくてもよいと言われていました。

ところが、そのホストファミリーの子どもたち3人は、交代で雪かきをしなければならず、同じ家で生活している留学生が何も手伝わないので、すごく嫌われてしまいました。

子どもたちは、寒い中、外で雪かきをしているのに、留学生は暖かい部屋でテレビを見ていたら気分が悪いのは当然でしょう。

子どもたちは、ホームステイしている留学生が雪かきをしなくてよいとホストファーザーに言われていたことは、知らなかったようです。知っていたとしても、それはずるいと子供感覚で思ったかもしれません。

友人は、自分が家族に受入れられていない雰囲気があり、特に子どもたちに嫌われている理由が、雪かきを手伝わないことだったと後から知ったそうです。

私がカナダでホームステイしたときには、雪かきをしなくて、ひどく怒られたことがあります。ちょっと理不尽な状況だったのですが・・・。

ある日、私はカレッジから帰ってきて、疲れていたので、夕食まで軽く仮眠をとっていました。

その間に、外では雪が降り始めていて、ホストマザーが一人で雪かきをしていました。私がそのお宅でホームステイを始めてから、初めて雪が降った日でした。

カレッジで教授をしているホストファーザーが夕刻に帰ってきたとき、私の部屋に来て、どうして君は雪かきの手伝いをしないんだ!と顔を真赤にして怒り始めました。私は何が起こっているの分からず、しかも仮眠中に起こされたので、ぼーと聞いているだけでした。

ホストファーザーが怒ったのは、雪かきをしなかったこともありますが、ホストマザーが手をケガしており、その状態で雪かきをしているのに、私が何も手助けをしなかったことに怒っていたようでした。

ケガをしているくらいなら、無理に雪かきをする必要はなかったでしょうし、私に手伝うように聞いてくれればいいのに、ホストマザーは自分一人でわざと無理をして、雪かきをしたようでした。

実はこのホストマザーが意地悪な性格の上に、カレッジで教えている旦那さんの立場上、渋々、ホストファミリーをやっている状態で、留学生が家にいるのも嫌だったようでした。

機会があれば、留学生の私を追い出したいという感じで、他にも意地悪をされました。実際、私の前に滞在した留学生は、1学期も耐えられず出て行ったことを後から知りました。

私は部屋で寝ていて何も知らない状況の中、ここまで怒られるというのは非常に理不尽なことでした。このホストマザーが、よほど私のことを悪く言ったとしか想像できませんが、まんまとハメられた形になりました。

語学力の問題もありましたし、初めてのホームステイで慣れないこともあって、反論できなかった苦い体験です。

これはちょっと特殊なケースなのですが、誰がいつ雪かきをするといったルールを話し合っておいたら、こういった理不尽な怒られ方を防げたかもしれません。

 

雑用も大切なコミュニケーション・ツール

雪かき一つで、人間関係がギクシャクするというのは、雪国ならではかもしれません。

前述の通り、雪かきで怒られたせいもあって、別のホームステイでは、積極的に雪かきをしました。

そのホストファミリーはとてもおおらかなだったので、「雪かきはしなくてもいいし、やっても適当でいいよ」と言いつつも、仕事から帰ってきたときに雪かきをした跡があるとすごく感謝してくれました。

ホストファーザーと話をしながら雪かきをするのが結構楽しくて、作業をしていると余計な緊張がなくなるのか、色々英語で話すことができたのはよい思い出です。

雪かきというのは一つの例ですが、それ以外にもホストファミリーのお手伝いを積極的にすることで、ホストファミリーとの距離が縮まることがあります。

無理をする必要はありませんが、お手伝いをするというのは家族の一員として当然のことですから、ソファーで寛いでいたとしても、何かあればさっとお手伝いするくらいの気持ちでいた方が良い関係を築けると思います。

ホストファミリーが英語を教えてくれない、あまり話しかけてくれない、家族の一員のように扱ってくれないと悩みを持っている留学生がいると思います。

失敗例の典型は、ホームステイで食事になったら席に座って食事をする、リビングでちょっとテレビを見て、後は自分の部屋で過ごすといった生活ではないかと思います。日本では親がすべてをしてくれて、同じような生活をしていた人も多いのではないでしょうか。

高いお金払っているんだから、食事の準備から掃除まで全部やってくれて当然でしょうと思っている人がいるかも知れません。

しかし、食事の準備や後片付けの手伝い、自分が使ったシャワールームの掃除など、些細なことでもいいので、ちょっとした気遣いや手伝いをすることで、ホストファミリーとの信頼関係や絆を作っていけると思います。

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました