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免疫学が優れているアメリカの大学ランキング

2018年、アメリカのジェームズ・P・アリソン博士と本庶佑教授が、共にノーベル生理学・医学賞受賞したことは記憶に新しいところです。

 

本庶佑教授は、受賞後に様々なメディアでお話をされていましたが、がんの治療や免疫学に興味を持たれた方もいたのではないでしょうか。

 

US NEWSによると(2018年)、免疫学で世界トップ10にランクされたのは、ほとんどがアメリカの大学でした。100位内でも38もの大学がランクインしていました。この分野を学びたいと考えているのであれば、アメリカ留学は非常に適しているのではないでしょうか。

 

ちなみに、アリソン博士は、世界トップクラスのがんセンターといわれるテキサス大学M.D.アンダーソンがんセンターの免疫学科主任教授です。

 

 

興味があるけど、免疫って何?と思うときは下の動画をぜひ(↓) 玉田耕治教授(山口大学大学院医学系研究科 免疫学分野)による「がん免疫療法の最前線」の公演です。

 

 

 

 

免疫学で上位にランクされているアメリカの大学

 

アメリカでは免疫学に優れた大学がたくさんあります。こちらでは、US NEWS Educationによるグローバル・ユニバーシティ・ランキング(2018)から、免疫学の分野で上位にランクされている大学を抜粋させていただきました。

 

※掲載している順位は、すべて世界ランキングです。アメリカの大学だけを抜粋していますので、順位が飛んでいるところがあります。

 

 

第1位 Harvard University(ハーバード大学)

ハーバード大学は、マサチューセッツ州ケンブリッジにメインキャンパスのある、1636年創立、アメリカで最も古い高等教育機関です。誰もが知っている世界的にトップランクにある大学です。免疫学以外にも、様々な分野で世界1位の評価を得ています。生物学・生化学(1位)、臨床医学(1位)、経済・経営学(1位)、微生物学(1位)、分子生物学・遺伝学(1位)、神経科学・行動科学(1位)、薬理学・毒物学(1位)、精神医学・心理学(1位)、社会科学・公衆衛生学(1位)などトップを独占しています。

 

 

第2位 University of California San Francisco(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)は、カリフォルニア州サンフランシスコ市にメインキャンパスのある大学院です(修士・博士)。医学、歯学、薬学、看護学など医療や保健科学系に特出しており、それら分野ではトップクラスの評価があります。サンフランシスコの各地に、関連の病院や研究施設などがあります。免疫学以外には、微生物学(3位)、臨床医学(3位)、分子生物学・遺伝学(5位)、神経科学・行動科学(3位)、薬理学・毒物学(3位)、生物学・生化学(5位)など優れていることが分かります。

 

 

第3位 Johns Hopkins University(ジョンズ・ホプキンズ大学)

ジョンズ・ホプキンズ大学は、メリーランド州ボルチモアにメインキャンパスのある私立大学です。ジョンズ・ホプキンズ病院は世界的に有名ですが、この大学の附属病院です。学部では公衆衛生学、医用生体工学、国際学部など、大学院レベルでは医学、薬学、看護学などが有名です。ランキングでは、生物学・生化学(8位)、臨床医学(2位)、分子生物学・遺伝学(7位)、神経科学・行動科学(10位)、薬理学・毒物学(12位)、社会科学・公衆衛生学(4位)など高く評価されています。

 

 

第4位 Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)

MITとして有名なマサチューセッツ工科大学は、マサチューセッツ州ケンブリッジ(ボストンの近く)にメインキャンパスのある大学です。MITの日本人教授として、ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進教授が知られています。研究の盛んな大学で、多数のノーベル賞受賞者を輩出しています。免疫学以外のランクは、生物学・生化学(2位)、化学(3位)、経済・経営学(2位)、工学(3位)、材料工学(2位)、微生物学(2位)、分子生物学・遺伝学(2位)、神経科学・行動科学(5位)など、物理学(1位)など複数の分野でトップクラスにランクされています。

 

 

第5位 Yale University(イェール大学)

イェール大学は、1701年創立、コネチカット州ニューヘイブンにメインキャンパスのある私立大学です。ハーバード大学やコロンビア大学が属するエリート大学の名称ともなっているアイビーリーグの1校です。卒業生の中には、ノーベル賞受賞者やアメリカ議会議員(大統領が5人いる)も多いです。関連の病院や研究施設などがあり、イェール・ニューヘイブン病院やイェールがんセンターもそれら一つです。免疫学以外のランクは、精神医学・心理学(4位)、芸術・人文科学(4位)、臨床医学(18位)、経済・経営学(12位)、神経科学・行動科学(14位)、物理学(14位)、社会科学・公衆衛生学(12位)など高い評価を得ています。

 

 

第7位 Washington University in St. Louis (セントルイス・ワシントン大学)

セントルイス・ワシントン大学は、1853年に創立された、ミズーリ州セントルイスにある私立大学です。研究大学として医学、環境、エネルギーなどの分野に力を入れています。複数の関連病院がありますが、St. Louis Children’s HospitalやBarnes-Jewish Hospitalなどが有名です。免疫学以外のランクは、微生物学(8位)、臨床医学(21位)、分子生物学・遺伝学(15位)、神経科学・行動科学(9位)、生物学・生化学(26位)、精神医学・心理学(36位)など高い評価があります。

 

 

第8位 Rockefeller University (ロックフェラー大学)

ロックフェラー大学は、マンハッタン・ニューヨークにある私立大学(大学院・博士課程の研究生が対象の大学院)です。アメリカの石油王として知られる実業家ジョン・ロックフェラー氏が設立したThe Rockefeller Institute for Medical Researchが前身となっている大学です。2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典教授が留学した大学としても知られています。大隅教授以外にも多数のノーベル賞受賞者が、受賞時またはその前にこの大学で研究をしています。微生物学(11位)、生物学・生化学(32位)、分子生物学・遺伝学(49位)、神経科学・行動科学(59位)など高い評価があります。

 

 

第9位 University of Pennsylvania (ペンシルベニア大学)

ペンシルベニア大学は、1740年に創立された、フィラデルフィアにある大学です。エリート大学グループとして知られているアイビーリーグの1校です。2010年ノーベル化学賞を受賞した根岸英一教授はこちらの大学で博士課程を終えています。卒業生にはノーベル賞受賞者を含め、数多くの著名人がいますが、近年話題をさらっている第45代アメリカ合衆国大統領、ドナルド・トランプ氏もその一人です。大学病院としては、Hospital of the University of Pennsylvaniaがあり、全米でもトップクラスです。生物学・生化学(18位)、臨床医学(7位)、経済・経営学(7位)、微生物学(9位)、分子生物学・遺伝学(9位)、精神医学・心理学(11位)、社会科学・公衆衛生学(17位)というように高い評価を得ています。

 

 

第10位 University of Washington (ワシントン大学)

ワシントン大学は、1861年に創設された、ワシントン州シアトルにある州立大学です。州立大学の中で、トップクラスに位置づけられる大学です。巨大企業アマゾンやマイクロソフトのお膝元にあり、共同研究等が盛んに行われています。ワシントン大学メディカルセンターは、全米でもトップ10内にランクされています。免疫学以外には、生物学・生化学(11位)、臨床医学(6位)、微生物学(4位)、分子生物学・遺伝学(8位)、神経科学・行動科学(8位)、薬理学・毒物学(4位)、物理学(24位)、社会科学・公衆衛生学(8位)といったように上位にランクされています。

 

 

11位から30位までは下記のとおりです。

 

第12位 Stanford University (スタンフォード大学

第16位 Mount Sinai School of Medicine (マウントサイナイ医科大学 )

第17位 Emory University (エモリー大学)

第20位 University of California San Diego (カリフォルニア大学サンディエゴ校)

第21位 University of North Carolina at Chapel Hill(ノースカロライナ大学チャペルヒル校)

第22位 Cornell University(コーネル大学)

第24位 Duke University (デューク大学)

第28位 Columbia University(コロンビア大学)

第29位 University of California Los Angeles(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)

 

 

 

がん研究センターのあるアメリカの大学

 

アメリカには、非常に高いレベルでがんの研究や治療を行う病院やセンターがあります。特に優れていると言われる、アメリカ国立がん研究所に指定されているNCI-designated Cancer Centerは全米に70箇所ほどあります。アリソン博士が教授を務めるテキサス大学MDアンダーソンがんセンターもその一つです。

 

こういった優れた研究施設や治療センターの多くは、アメリカ各州の代表的な医科大学や大学付属の研究センターです。治療・実験・リサーチ等を含む総合がん研究センターに関連している大学のリストをピックアップしましたので、大学を選ぶ際に調べてみてはいかがでしょうか。これらの大学は、免疫学の分野で上位ランキングされている大学とかなり合致します。

 

*大学名と( )は大学のメインキャンパスのある所在地です。

 

University of Alabama at Birmingham (アラバマ州バーミングハム)

University of Arizona(アリゾナ州ツーソン)

University of California, Irvine(カリフォルニア州アーバイン)

University of California, Los Angeles (カリフォルニア州ロサンゼルス)

University of California, San Diego(カリフォルニア州サンディエゴ、ラホヤ)

University of California, San Francisco(カリフォルニア州サンフランシスコ)

University of California, Davis(カリフォルニア州デイビス)

University of Southern California (カリフォルニア州ロサンゼルス)

Stanford University(カリフォルニア州スタンフォード)

University of Colorado, Aurora(コロラド州オーロラ)

Yale University(コネチカット州ニューヘイブン)

Georgetown University  (ワシントンD.C. ジョージタウン)

University of South Florida(フロリダ州タンパ)

Emory University(ジョージア州アトランタ)

Northwestern University(イリノイ州エバンストン)

University of Chicago(イリノイ州シカゴ)

University of Iowa(アイオワ州アイオワシティ)

Johns Hopkins University(メリーランド州ボルチモア)

University of Maryland, Baltimore(メリーランド州ボルチモア)

Harvard University(マサチューセッツ州ケンブリッジ)

Wayne State University(ミシガン州デトロイト)

University of Michigan(ミシガン州アナーバー)

University of Minnesota(ミネソタ州ミネアポリスとセントポール)

Washington University in St. Louis(ミズーリ州セントルイス)

Dartmouth College(ニューハンプシャー州ハノーバー)

Rutgers University(ニュージャージー州ニューブランズウィック)

University of New Mexico(ニューメキシコ州アルバカーキ)

Columbia University(ニューヨーク州ニューヨークシティ)

Cornell University(ニューヨーク州イサカ)

State University of New York at Buffalo(ニューヨーク州アムハーストとバッファロー)

Wake Forest University(ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム)

Duke University(ノースカロライナ州ダーラム)

University of North Carolina at Chapel Hill(ノースカロライナ州チャペルヒル)

Case Western Reserve University(オハイオ州クリーブランド)

Ohio State University(オハイオ州コロンバス)

University of Oklahoma(オクラホマ州ノーマン)

University of Oregon(オレゴン州ポートランド)

University of Pennsylvania(ペンシルバニア州フィラデルフィア)

Temple University(ペンシルバニア州フィラデルフィア)

University of Pittsburgh(ペンシルバニア州ピッツバーグ)

Vanderbilt University(テネシー州ナッシュビル)

Baylor College of Medicine(テキサス州ヒューストン)

University of Texas Southwestern Medical Center(テキサス州ダラス)

University of Texas Health Science Center at Houston(テキサス州ヒューストン)

University of Utah(ユタ州ソルトレイクシティ)

University of Wisconsin(ウィスコンシン州マディソン)

 

 

 

免疫学の分野で日本とカナダの大学の評価は?

 

免疫学の分野で、日本とカナダの大学はどう評価されているでしょうか。引き続き、US NEWSのランキング(2018)を参照させていただきました。

 

以下は、日本とカナダの免疫学での大学ランキングです。

 

日本で上位に入った大学:

第32位 大阪大学

第45位 東京大学

第82位 京都大学

第135位 慶応大学

第179位 北海道大学

 

 

カナダで上位に入った大学:

第30位 トロント大学

第50位 マギル大学

第66位 ブリティッシュ・コロンビア大学

第95位 カルガリー大学

第98位 マニトバ大学

第101位 マックマスター大学

第106位 モントリオール大学

第164位 アルバータ大学

第173位 ラベル大学

第174位 オタワ大学

 

日本は、100位までに3大学がランクインしています。カナダは、100位までに5大学が入っています。ちなみに、アメリカの大学は、100位以内で38の大学が入っています。

 

 

 

寄付などで大学の資金が潤沢なアメリカ

 

ランキング上位にあるアメリカの大学の特徴の一つとして、大学の資金が潤沢であることが上げられます。政府からの支援だけではなく、個人や企業からの寄付が莫大です。大学に集まった資金を元に、それを運用してさらに資金を増やしている大学も珍しくありません。

 

こちらでは、免疫学のランキングを中心にご案内しましたが、アメリカの大学では莫大な研究資金を基に、免疫学に限らず様々な分野で高度な研究やリサーチが行われています。

 

このように優れた研究環境を提供してくれるアメリカの大学には、日本人をはじめ世界中から優秀な人材が集まっていることも、アメリカの大学が優れた結果を出すことに繋がっているのではないでしょうか。

 

 

最後に、第32回京都賞受賞者インタビューで語る本庶佑博士の動画をどうぞ↓ 未来の研究者へのメッセージがあります。