アメリカ留学のための航空券購入と気をつけること

航空券購入海外旅行&体験談

留学することで初めて海外に行くという方は、きっと多いのではないでしょうか。そこで、海外航空券購入の方法と気をつけたい点などをご案内したいと思います。

航空券はネットで簡単に購入できて便利になっている半面、以前のように店頭で販売員さんから十分な説明を受けられないことがあり、注意事項を見落としてしまうことがあります。

安い航空券を購入できて喜んでいたものの、乗り継ぎが大変で迷ってしまったり、通常の倍以上の時間がかかって体調を崩してしまうようなこともあります。

昨今は、旅行会社が倒産して、お金を払ったのに航空券が手に入らない、または、航空会社に予約されていないといったことも発生していますので、どこで購入するかも大切な点です。

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どの空港から出発するか決めましょう

国内では、成田・羽田・中部(セントレア)・関西空港が北米へ行くための主要な空港となります。成田、羽田、関西発で国際便数が多いので、これらの空港を利用されることが多いでしょう。

地方にお住まいの方は、国内便や電車などで成田・羽田・関西へ乗り継いでいかれることになると思います。

旅行会社のホームページで航空券を検索する場合、無理に地方都市出発を選ぶと検索がヒットしなかったり高額になることがあります。

まずは主要空港からの出発を選んで、後は国内での移動手段をどうするか検討される方法が必要になることがあるでしょう。

地域によっては、国内より韓国などアジア方面で乗りつぎをされる方が割安で便利な場合もあります。

カナダへはどうやって行きますか?
カナダへは、JAL、エアカナダ、ANAの直行便が就航しています。また、エアカナダはカナダ国内の都市間を繋いでいます。 成田空港からカナダ西海岸の玄関口であるバンクーバー国際空港までは、直行便で9時間前後かかります。逆にバンクーバーから成田に

最寄の空港までのアクセス

地方から成田・羽田・関西空港へは、JALやANA、ピーチやジェットスターといったLCCなどの国内便を利用する方法、バスや新幹線を利用する方法があります。

JALやANAで国際便の予約をする際、国内便と組合わせると割引料金(または追加料金なし)で予約できることがありますのでスケージュールとあわせて検討してください。

例えば、私がJALまたはエアカナダででカナダに行く際には、バスか車で中部国際空港(セントレア)に行き→成田→バンクーバー(カナダ)というようなルートを取ることがあります。※シーズンによって、セントレアからカナダへの直行便が出ていることがあります。

乗換えは時々迷うことがあるかもしれませんが、国内でしたら日本語で教えてもらえますので心配は少ないですね(^_^) 

国際便の発着時間により、セントレアから成田行きの国内便を使うと乗換えが不便なこともあります。時には成田周辺で一泊する必要があります。

その際には、無理に国内便を使わないで、高速バスや新幹線で東京まで行き、成田エクスプレスリムジンバスを利用して成田空港へ行くことが可能です。

ネットで簡単に購入できる航空券

一番簡単に航空券を購入する方法は、ネットで検索&購入することでしょう。

おすすめは、大手であるJTB楽天トラベルエイチ・アイ・エス(HIS)といった旅行会社です。

各社の料金やスケジュールを比較したいのであれば、スカイスキャナーを試してみてください。複数の旅行会社で提示されている情報を一括して表示してくれるので比較しやすいです。

旅行会社ごとに航空券の在庫がありますので、ある会社では売切れになっていても、他の会社では在庫があるかもしれません。スカイスキャナーのように複数の会社の情報が分かるのはとても便利です。

近所の旅行代理店で購入する

航空券の購入が初めてのときには、詳しい人に聞きながら購入したいということがあるでしょう。そんなときは、近くの旅行代理店で購入できます。JTBやHISなど大手旅行会社の支店は、駅前やショッピングモールなど色々なところにあります。

カリフォルニア州サクラメントに行く予定があって、自分の家からどうやって行けばいいの?と思ったときに、旅行代理店で担当者に行き先を告げれば、どういったルートがあるのか、どの便が安いのかというように航空券を探してくれます。

絶対この日の出発ではないと困るということがなければ、スケジュール調整は可能であることを伝えて、乗継が楽であったり安い便を探してもらいましょう。予定を一日ずらすだけで、乗継なしで行けたり、料金が大幅に違ってくることがあります。

地方から東京や大阪へ一旦出て、主要な国際空港から出発するケースでは、どうやって羽田、成田、関西空港へ行けるのだろうと思うことがあると思います。

旅行代理店であれば、地方空港からの乗継だけでなく、新幹線や高速バスで東京などに出てから主要空港へ行くルートの提案や予約もしてくれると思います。

旅行代理店では、意思の疎通がうまくいかないときには高い航空券から勧められることがありますので、あらかじめネットでその時期の価格帯を調べてから行くことをおすすめします。

値段が高いから悪いというわけではなく、日本の航空会社優先、最短でいけるスケジュール、後から予定変更が可能であるというようにさまざまな優位な点があります。自分がどこまで快適さや便利さなどを求めるかにもよっても料金が変わってきます。

マイナーな旅行代理店がよくないとは言いませんが、地元で余り知られていないようなお店は避けた方が無難かもしれません。旅行会社は倒産することが珍しくないので、地元で評判が良ければ別ですが、基本、大手を選んだ方が無難だと思います。

航空会社から直接購入する

航空券の購入は、大きく分けて、旅行代理店で購入する他に、航空会社から直接購入する方法があります。

航空会社で直接購入する際には、JALANAといった航空会社のホームページから購入できます。

例えば、JALのホームページで、東京(成田または羽田)→バンクーバーといった空路で検索すれば、航空券を見つけることができ、そのまま購入もできます。

航空会社で直接購入する際には、購入時期が早ければ割引率が大きくなることがあり、格安航空券を扱う旅行代理店と比べて必ずしも高いとは限らないことがあります。

色々なセールが行われていることがあり、タイミングがよければ、比較的安く購入できることもあります。

マイルをためられるクレジットカードのページでご案内しましたが、クレジットカード利用で獲得したマイル(またはポイント)を使って、航空券をオーダーもできます。

マイルが十分にたまっていれば、無料で航空券を入手できます(燃油サーチャージ等の手数料除く)。

航空会社での検索は、通常、自社便と提携航空会社の便しか検索ができないようなので、アメリカやカナダの地方都市に行く際には選択肢が少なくて不便なことがあるかもしれません。

航空券の価格だけに左右されないこと

それぞれの旅行会社や航空券の購入条件について詳しくないときは、価格だけに左右された選択をしないように気をつけてください。

旅行会社の倒産被害に遭わないための心構えでも書きましたが、旅行会社がつぶれたら、支払ったお金は戻ってこないばかりか、航空券も手に入らないと思っていた方がよいでしょう。

個人的には、多少値段が高くでも大手の旅行会社から購入した方が、いざという時を考えたときに安心感が違うと思います。

また、HISのような大手旅行会社から航空券を購入すれば、様々なサービスが付帯しているので意外に便利です。

たとえば、購入者用の専用サイトがあって、予約の確認や変更、座席の指定、eチケットのダウンロードなどができます。その他、トラブルサポートや緊急アシスタントを海外で提供している会社もあります。こういったサービスでは、観光スポットやレストランの案内、盗難、病気、ケガなどに際して電話でアシスタンスが受けられます。

中小の旅行会社が必ずしも経営状態が悪いとは言いませんが、購入したものの、会社自体が潰れてしまって航空券が確保できない、または旅行がキャンセルされる可能性を考慮すると躊躇してしまう点は否めません。

予定の変更ができない格安航空券

価格の安い航空券を買った後で、航空券の日程変更ができないことに気がつくことがあるかもしれません。

キャンセルや予定変更ができない航空券は少し安く提供されていていることがありますので、一番安いものを選ぶというより、価格差とその理由を確認した上で購入した方がよいです。

2~3ヵ月以上前に予約する際には、出発直前の体調不良を含めて予定通りに行かないこともあるでしょう。予約が変更できないものでは、航空機に乗らなくても全額戻ってこないことになってしまいます。

多少価格差があっても、予約変更の選択肢を残しておくべきか検討してください。旅行会社によって、キャンセルや予約手数料の料金が異なりますので、その辺りも確認の上で購入した方がよいでしょう。

とにかく安く購入することが一番の目的で、予定を変更するつもりはないというのであれば問題はありません。

外資系の旅行会社は少し気をつける

本社が海外にある旅行会社には気をつけた方がよいことがあります。日本の法律が及ばないことがあり、何かトラブルがあったときに対応手段が余り無いということになりかねません。

外資系の旅行会社はコスト削減等の理由から、カスタマーサービスが日本にないことがあります。

電話がなかなか繋がらなかったり、インド、フィリピン、中国などでスタッフが電話を受付けていると日本語を十分に話せなかったり、日本語を話せるスタッフが足りなくて英語でやり取りをしなければならないことがあります。

変更やキャンセルなどには時間がかかり、メールの返信がなかなか来ない、電話してもうまく変更できたのか不安になってしまうこともあるようです。

格安と割り切って、その辺りのリスクは承知で購入されるのであれば選択肢としてはありですが、それ以外のケースでは日本の旅行会社をおすすめします。

アジア系の乗継ぎ便を選ぶと安くなることがある

日本からアメリカの西海岸には、9~10時間ほどで行くことができます。途中で別の空港で乗り換える乗継ぎで行く際には、20時間以上かかるようなことがあります。

特に中国経由で行く便は時間がかかるものの、日本からの直行便よりかなり安く、半額程度のこともあります。

たとえば、2017/12/20出発で2018/3/20の帰国予定で、成田とサンフランシスコの往復航空券を検索した場合、直行便では20万円近くする航空券が、韓国経由で約9万円、中国経由では6万円台でヒットしました。

シーズンなどによっても異なるので、必ずしも韓国や中国経由が安くなるわけではありません。アメリカの航空会社を利用して、アメリカ国内で乗継した方が安くなることもあります。

スカイスキャナー

上記のように日本からアメリカに行く際には、韓国や中国の航空会社便を利用すると安くなるケースが結構あります。こういった便では、日本を出発して韓国の仁川(ソウル市外)や中国の上海などで乗換えます。

アジアを経由してアメリカに行くケースでは、特に中国に着いてからの遅延や変更が生じることがあるので、旅慣れていないと対処に苦慮することがあるかもしれません。そのため、航空券が安いからといって安易に飛びつかない方がよいでしょう。

航空会社は韓国系や中国系になりますので、日本の発着便を除き、日本語が通じないと思っていた方がよいです。機材やサービスについては、中国系の航空会社では不快な思いをする人も多いようで運次第です。この辺りは、安いので我慢するというレベルになるかと思います。

前出で最安値だった中国経由では、中国での待ち時間が20時間ほどあります。乗換え便は翌日出発で、片道だけで約33時間の旅になります。

乗継で翌日の便になるときには、ホテルに滞在する必要がでてきたりしますので、言葉の通じない街でどうするのか、そして、費用や手間も考えた方がよいです。空港で一晩を明かすこともできますが、空港でウトウトしているすきに盗難に遭ってしまうリスクもゼロではありません。

乗継のスケジュールがタイトで、乗換に1時間程度しか時間がないときにも注意が必要です。空港でのセキュリティチェックに時間を要したり、悪天候などによって目的地(乗継の空港)への到着が遅れることがあります。次の乗継に1時間程度しか空き時間がないときには、間に合わなくなる可能性があります。

乗継ぎした方が結果的に料金が高くなったり(ホテル代、手荷物の紛失、自費で別便の予約等)、かなり不便になるケースもありますので一概には良し悪しは判断できないことがあります。時間に余裕があって体力に自信があるのであれば、多少無理をしても安い航空券をゲットできる可能性はあります。

個人的には、韓国の仁川までなら乗換で行ってもいいかと思いますが、中国はできれば避けたいです。韓国の仁川国際空港は、日本から近いですし、韓国への入国手続きをしないで他の国際便に乗り継ぎができるシステムになっています。

片道・往復のどちらの航空券にするか

学生ビザの必要のない短期留学としてアメリカやカナダに行く際には、自分では留学と思っていても、入国審査をする側としては観光扱いなので、往復航空券が必要であると理解しておいた方がよいでしょう。

3ヵ月未満の留学で往復航空券を持っていないときは、不法滞在目的などを疑われて、入国拒否されても仕方ないという状況になる可能性があります。片道航空券で強引に行こうとしても、入国拒否される可能性があるため、空港でチェックインする際に航空会社から搭乗を断られることがあるそうです。

3ヵ月~6ヵ月程度の短期留学では判断が微妙になりますが、もし片道航空券で行くのであれば、帰国の費用について準備しているのか、どう工面するのか?と聞かれたときの対策が必要です。

英語でしっかり説明できればいいですが、うっかり「お金がないので片道航空券で来ました」とか「帰国便はバイトして買います」なんてことを言ってしまったらアウトでしょう。入国審査官に言葉巧みに誘導されて言わされてしまうことがありますし、刑事ドラマの取り調べのように怒鳴られて怖くなって余計なことを言ってしまう人もいます。

入国の際には、違法滞在や違法就労を疑われない受答えが必須ですし、入国審査官の裁量によりますので何が確実とはいえません。往復航空券は、不法滞在などの疑いを晴らしやすい手段の一つとも言えますので、その点も考慮した方がよいでしょう。

長期留学で学生ビザを保持している状況であれば、片道航空券でも可能と思いますが、帰国費用について入国審査官に説明できる用意をしておいた方が無難です。

片道航空券の利用では、こうやったら自分は大丈夫だったといった話がネットではよく飛び交います。しかし、一歩間違えれば入国拒否にあってしまう可能性を考慮すれば、軽はずみなことは言えませんし、その時々で状況が異なるのに他人の話をどこまで信じていいのかも疑問です。

一度、入国拒否にあってしまうと次回の入国が一定期間不可になる、またはとても難しくなる現状では、多少コストがかかっても往復航空券を用意した方がよいと思います。

大げさに聞こえるかもしれませんが、大好きなアメリカやカナダに二度と行けなくなるリスクを負う必要がそこにあるのか、入国拒否にあった後に移民弁護士を雇って再入国を図る手間やお金の問題を考えてみることも必要かもしれません。

バスや電車のチケットと違って、航空券は片道だから往復便の半額になるとは限りません。

片道の場合は正規運賃を払うことになったりして、逆に往復便より高くなることがあります。そのため、わざわざ片道航空券にこだわる必要はないと思います。

結局は行きと帰りで航空券を2回買うことになるので、往復航空券と比べて、入国拒否のリスクを負うほどの金銭的なお得感があるのか考える必要があると思います。

eチケットと搭乗券

ここまで航空券購入に関する注意事項などをご案内させていただきましたが、実際に旅行会社や航空会社で航空券を購入すると、eチケット(正確には「eチケットお客様控え」)が発行されます。

ネットで購入した際には、メールで送られてきたり、会員専用のページにアクセスして、そこから印刷ができます。

eチケットは、エレクトロニック・チケットと呼ばれる航空券の予約内容を記録したデータです。航空会社のコンピューターシステムで保管されており、航空券番号、搭乗者名、航空会社名、旅行日程などが記録されています。

購入者は旅行会社のホームページなどからeチケットを印刷しておきます。国内便では印刷しなくてもOKなケースがありますが、国際便は印刷しておいた方がよいでしょう。

eチケットは、通常、A4用紙1枚に収まるように印刷できるので、その用紙とパスポートを持って空港のチェックインカウンターに行きます。

自分で印刷しただけの用紙(eチケット)で大丈夫なのかなと心配になるかもしれませんが、空港でチェックインする際に、パスポートでの本人確認を含めeチケットから予約情報が照合されて、正式な搭乗券が発券されますので問題ありません。

eチケットを紛失してしまっても、旅行会社のサイトから再度ダウンロードができたり、スマホやノートパソコンにeチケットを保存しておけば、移動中でもコンビニなどを見つけてそこで印刷が可能です。

旅行会社などから送られてきたメールに記載されているeチケットのページアドレス(URL)またはリンク先は、ネットやWi-Fi環境によっていつでもアクセスできるとは限りませんので、eチケットを自分のスマホやパソコンに保存しておくか、印刷しておくことをお薦めします。

入国審査の際に提示したり、海外から帰国の際にも、このeチケットは使いますので、念のため2枚程度は印刷して別けて持っていた方が安心です。

長々と航空券に関してご案内してきましたが、空港ではパスポートとeチケットを自分が予約した航空会社のカウンターで提示してチェックインをします。

搭乗券を発行してもらったら、それを持って国際線出発口および保安検査場に向かいます。そして、出国審査を経て、航空機の乗り場へ向かいます。

海外に行くというのは、チケット一つ買うのにも大変だと思われるかもしれませんが、一つ一つ面倒なことに慣れていけば、海外に行くことが楽しくなってくると思います。

格安航空券がネットで買える大手旅行会社

★★★エイチ・アイ・エス(HIS):格安航空券といえばHISと言われるほど、航空券の販売が得意な旅行会社です。格安パッケージツアーは学生に人気が高いです。日本国外の128都市に拠点ネットワークを持っています。サポートやサービスには一部低い評価がありますが、価格重視ならばここから探してみてください。

★★★ 楽天トラベル:ネット販売に特化した旅行予約サイトです。楽天市場などネット関連企業として有名な楽天が運営していて、楽天市場でも貯まる楽天ポイントが利用できます。オンライン販売だけで、取扱額が国内2位というほど急成長しています(2017年度)。

★★★ JTB:日本最大で世界でも有数の旅行会社です。料金は他社より少し高い印象がありますが、サービスやサポート面で評価が高い旅行会社として知られています。ルックJTBという海外パッケージツアーに人気があります。国内では旅行ガイドブック「るるぶ」が有名です。

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