カナダ・バンクーバーで車の盗難に加えパスポートなども盗まれ、パスポートや学生ビザを再度取得したりとドタバタ劇があって、なんとか平穏な留学生活に戻ることができました。
※カナダ・バンクーバーでパスポートを盗まれた時の体験談パート8です。初めから読んでいただく際には、カナダ旅行記:パスポートを盗まれた!のページへどうぞ。
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被害者になってみないと分からないとよく聞きますが、唯一の助けであった大学留学生課を除いて周りの対応は冷たく、「盗難される方が悪い」という感じが多かったことは少しショックでした。
それだけカナダやアメリカでは犯罪が当たり前で、盗難くらいは自分で防ぐ心構えが必要だということなのかもしれません。
当時は悔しい思いをしましたが、暫くして盗難程度ですんでよかったと思えるようになりました。
これが強盗事件やもっと凶悪な事件であれば、教訓を生かす余地もなく、悲惨な思いをしていたことでしょう。
実際に被害にあってみると、今までとは違った視点で注意しますし、気を使うようになりました。
車を駐車する場所や荷物の携帯など、ここまで気を使うと面倒だなと思うこともありますが、盗難後の手続きや費用、惨めさを考えると大概のことは我慢できると思います。
盗難などの事件に遭わないように情報を得て対策を知ることはもちろんですが、だれでも被害にあう可能性があることを認識して、楽しみの中にも注意を怠らない事が賢明でしょう。
人と旅をしていると自分の意見を無理強いすることができないこともあって、危険だと思ってもそれを言えないことがあります。
その店には入りたくない、その道は行かない方がいい、その場所には車は止めない方がいいと自分では思っても、一緒にいる友人などが進んで行ってしまうと付き合うしかないようなこともあります。
でも、最後に自分の身を守るのは自分の知識と直感です。周りから神経質だとか面倒な人と思われても、そこは譲ってはいけないところだと思います。
万が一、パスポートなど盗難に遭ってもパニックに陥らず、冷静に解決方法を考えましょう。
助けを求めるときは、人を選ばないといけません。だれそれ構わず助けを求めて、二次被害にあわないようにしてください。
助けてくれる人がいないと思っても、よく考えてみたら海外旅行保険に入っていた、クレジットカードに旅行保険が付帯していた、海外用プリペードカードにサポートデスクがあったなど、現地からサポートやアドバイスをしてくれる人がいることがあります。
私のときは大学留学生課のスタッフが親身に協力してくれました。もし、彼らの助けがなければ、もっと複雑で手間のかかる事後処理になったと思います。
今回は盗難事件の経過を中心に記載しました。単なる旅行者と違って、留学生という立場も事態を複雑化していましたが、記載した以外にも、精神的なショックや細々とした手間や苦労などもたくさんありました。
こんな面倒なことになるなら、今まで以上に気をつけようと思っていただければ嬉しいです。
繰り返し言われる心構えですが、被害者にならない努力も怠ってはいけないとつくづく思ったアクシデントでした。是非、お気をつけください。
「カナダ旅行記:パスポートを盗まれた!」はここで終了です。最後までお読みいただきありがとうございました。
※事件後の適切な対処や入国審査を含めた法的な判断は、個々の状況や法律の改正に伴い異なると思います。カナダ旅行記:パスポートを盗まれたシリーズはあくまでも体験談であり、現状にあった対処マニュアルではありませんのでご留意ください。