海外旅行や留学から帰ってきて、また海外に行くと思いつつも、長い間、トラベラーズチェックを保管していることはありませんか?
日本では、2014年でトラベラーズチェックの販売が終了して、徐々に姿を消し始めています。国内では換金できるところも減ってきているので、現金に替えるなら早めにした方がよいと思います。
私もトラベラーズチェックを持ったままで全然使っていませんでした。海外に行く機会はあるのですが、クレジットカードや海外専用プリペイドカードの方が便利で、トラベラーズチェックは使いそびれていました。
近くの郵便局で換金すればいいと思いってたら、知らないうちに郵便局でのトラベラーズチェックの取扱が終了していました。頼みの郵便局が・・・という感じです。
※2017年時点の情報です。
トラベラーズチェックとは?
トラベラーズチェックは、海外で使える小切手として広く使われてきました。
アメリカに行く際には、50ドルや100ドルといったアメリカドルのトラベラーズチェックを何枚か買って、それをホテルやショッピングでの支払いに使ったり、銀行で現地通貨に換金したりして使っていました。
所有者のサインをトラベラーズチェックに書いて使うため、盗難にあっても被害が少ないということで、海外旅行ではとても重宝されていました。
2014年3月末で国内での販売は終了しました。発行済のトラベラーズチェックは、引き続き使えるということでしたが、2017年時では、段々と使えるところや換金できるところが無くなってきていました。
トラベラーズチェックは有効期限がないというのが一つの特徴でしたが、流通自体がなくなってしまうのでは、もう期限切れにも等しい状況ではないでしょうか。
新しい支払い方法の時代に変わる
クレジットカード、プリペードカード、デビットカード、電子マネー、QRコードなど新しい支払い方法が世の中に広まって、紙でできたトラベラーズチェックは使われなくなりました。
海外旅行では、クレジットカードやプリペードカードが主流になっています。いずれも、ショッピングで使えますし、海外のATMから現金を引き出すこともできます。
海外旅行に行っても、トラベラーズチェックを使っている人はほとんど見なくなりました。段々と見慣れないものになってきて、お店では真偽の判断が難しくなったりして、ショッピングで受付けてくれないことが増えてくるのではないでしょうか。
郵便局での取扱が停止になった
郵便局(ゆうちょ銀行)は、地方では銀行より身近な存在で、そこでトラベラーズチェックを買ったり換金できたのはすごく便利でした。
ところが、郵便局では2016年5月でトラベラーズチェック(アメリカン・エキスプレス)の買取を終了していました(販売は2014年3月31日に終了)。これによって、郵便局ではトラベラーズチェックが全く取扱われないことになりました。
私は次に旅行にいくときに使えばいいと思いながら使う機会を逃してしまって、それなら為替取扱のある近くの郵便局で換金しようと思っていましたが、時すでに遅しという状態に気がついたのが2017年の初めでした^^;
換金できる場所が減っている
2017年時点でトラベラーズチェックが換金できたところは、一部の銀行とトラベレックスジャパンといった為替専門会社だけでした。
探せば換金できるところは他にもあるかもしれませんが、銀行や為替専門業者という正規ルート以外で、よくわからない業者に郵送で買取ってもらう方法はリスクが高いと思います。
銀行では、自社で販売したものしか換金できないようになっています。そこで、頼りになるのはトラベレックスジャパンではないかと思います。私もトラベレックスジャパンで換金してもらいました。
ただし、トラベレックスジャパンでも、買取ができるのは限られた発行元のトラベラーズチェックで、記載されている番号にも制限があります。また、買取ってもらえる限度額もあります。詳しくはトラベレックスジャパンの案内をご覧ください。
各社のトラベラーズチェックに関する案内リンクをご案内しておきます。
トラベレックスジャパンで買取ってもらう
私の持っていたトラベラーズチェックは、トラベレックスジャパンで買取ってもらいました。
トラベラーズチェックのことをふと思い出して、郵便局に行こうと思ったら郵便局で換金ができなくなっていて、銀行は自社で販売したものしか買取ってくれないような状況でしたが、少し調べたらトラベレックスジャパンで買取してくれそうでした。
トラベレックスジャパンは外貨専門の大手で、国内の国際空港ではこの会社の両替センターが大概あると思います。支店を調べてみたら、空港までいかなくても近くにお店があったのでさっそく行きました。
トラベラーズチェックの取扱が減っているということで、買取もあまり無いのでしょうか。かなり念入りにチェックされました。
以前、トラベラーズチェックを使っていたときには、普通に現金と同じように扱ってくれて、こんなにチェックが厳しかったことは記憶にありません。
取扱できる番号(記号等)に制限があるようで、資料とにらめっこしたり、専門部署のようなところへ電話連絡をしたりと調べるだけに15分以上かかっていました(時間的なことは、窓口担当者の知識や経験などにもよるのかもしれません)。
偽造紙幣を調べるときのような作業もしていました。おかげで差し出したトラベラーズチェックは新札のようにきれいだったのに、しわくちゃでベコベコになっていました。
ここまで調べて買取りできないと言われたら、トラベラーズチェックの状態も悪くなって別のところに持っていけないよと思ったのですが、下手に確認作業を止めようとしたら怪しまれると思ったので黙っていました。
結局、大丈夫ということで買取ってもらえました^^v
ちなみに、日本円のトラベラーズチェックは手数料1%を差し引いて、米ドルは店舗に公示されているレートに手数料が含まれているとのことでした。
パスポートや運転免許証などが身分証として必要で、私は免許証を提示しました。一応、番号等は控えられました。
一つの時代の終わり?
トラベラーズチェックは、海外へお金を持っていく手段としては定番で、当時は便利なものでした。しかし、時代の流れで、紙(小切手)からプラスチック(クレジットカードやデビッドカード)に変わっていきました。
トラベラーズチェックは買取や換金できるところがどんどん減っているので、まだ持っている際にはお気をつけください。
なお、こちらの情報は2017年時点のため、現在の取扱店舗、両替や換金方法などが異なることがありますのでご了承ください。