大学受験が終わって、4月から大学に通う人がいれば、受験がうまくいかなくて4月からどうするか迷っている人もいるでしょう。
大学に受かるつもりで今まで勉強してきたわけですから、4月からどうしよう?と深く悩んでしまっても不思議ではありません。
浪人生になってしまったら、予備校に行くのか、通信制の大学を探すのか、就職するのか(正規入社は時期的に難しい)、はたまた、自分探しの旅に出るのか、というのように色々な道から選択しなければならない時期になります。
その選択の中で、新たに海外留学を考えてみるのも悪くないと思います。
大学に落ちたから留学するというのは、周りから見れば中途半端に思われるかもしれません。
私が留学したときは、大学受験に失敗して留学している人が何人かいました。
中には、大学受験に失敗したことが恥ずかしいと世間体を気にして、親に留学させられていた人もいました。こういう流れだと、留学は余りよく思われないでしょう。
でも、大学に落ちてしまったものは仕方が無いから次の道を選ぼう!と思い切れるのであれば、留学という選択肢があってもよいと思います。
アメリカの新学期は9月頃なので、日本の受験結果が出てから申込んでも行ける語学コースやコミカレなどがあります。
私は高校卒業してその年の9月に留学しましたが、4~8月の間は友人が通う予備校に一緒についていって、こっそり自習室で勉強させてもらっていました。
4~6月頃の浪人生は全く元気が無く、簡単には受験のショックから立ち直れないと肌で感じました。それなりの実力があったり頑張ってきた人は、特に気持ちの入れ替えは難しいようでした。
彼らの多くはどうして受験に失敗したのか自問自答したり、自分を責めるだけでは飽き足らず、学校の先生や予備校の講師を責めたり、自分の置かれた環境のせいにしたり、ネガティブなエネルギーが充満していました。
知り合いの予備校講師によると、浪人したからといって皆が成績アップするわけではなく、実際に希望の大学に入れるのは1~2割くらいだそうです。
浪人生の半分くらいの人は、現状維持で成績アップは余りしないそうで、残りの3~4割の人は、高校時代より成績が悪くなったり、受験レースから脱落していくそうです。
予備校や地方によって、こういった統計的なものは異なるかもしれませんが、浪人したからといって来年に状況が良くなるとは限らない現実があるようです。
浪人しても厳しい状況が続くわけですが、私の周りで言えば、実家で浪人生活を送った人は余りうまくいきませんでした。
浪人して受験に成功した人は、実家を出て寮のある予備校に入ったり、東京などに出て予備校に通っていました。彼らに言わせると、現状を変えなければ、浪人しても成績は上がらないし、何も変わらないと思ったそうです。
この点は留学にも大きく通じると思います。親元から離れて、しかも、日本まで離れてしまう。まさに現状から脱して新しい道を選ぶことになります。
留学を選ぶには勇気が要ります。大学受験に失敗して、英会話もそれほど自信がなければ、留学に対する不安もきっとあるでしょう。
中途半端な選択ではなく、絶対に変えなければならない崖っぷちという時があると思います。
この崖っぷちで見出した答えが、きっと将来に大きく影響してくると思います。
周りに流されてしまったり、何もしなければ、現状維持か下がっていくだけではないでしょうか。
留学することが、崖っぷちの答えなのかは個人個人で異なってきますが、まずは思い切って現状を変えることから考えてみてはどうでしょう。