留学生の間では、「留学は2年以上しないと意味がない」という話をよく聞きます。
その根拠は、英会話がそれなりにものになるのは2年くらい経過してからという人が多いからでしょう。
でも、これは留学を自分でどう定義づけるかによると思います。
個人で決めた目標や何を得るかが留学の定義とするなら、留学期間は関係ないと思います。
期間によらず、留学中に得られる生活の知恵、行動力、自信といったものは、計り知れないものだと思います。
留学生の中には、4年間北米留学しても英語が片言しか話せない人もたくさんいます。その上、毎日だらだらとした生活の中で、充実することを見つけられないでいます。
逆に、夏休みの1ヶ月間の留学で、自分の求めていた物を見つけ、その後、色々なことに成功して充実した生活を送れるようになった人もいます。
私の友達で、都会での長い生活の中で人間関係に苦しんでいた人がいました。
彼は、自分に欠けていた物は、アメリカ短期留学のホームステイ先で教えられた「人の温かさ」だったと言っていました。
些細なことかもしれませんが、彼の一生を変えるだけのインパクトがあったようです。
留学成功談の多くは、大学や大学院留学に基づいていることが多いです。
でも、別に大学や大学院に行くばかりが留学ではありません。
専門職や趣味に関連したトレーニング、キャリア・アップに通じるお仕事系の留学だってあります。
留学といっても、人によって目標が違うのですから、無理に期間を伸ばす必要は無いです。
時には疲れた心を癒すためにする短期留学なんていうのもありだと思います。
私が知り合った留学仲間の一人は、高い学力を持ちながら、大学は肌に合わないといって、様々な専門学校やカレッジを回ったり、スポーツのインストラクターなどをしていました。
私の出会った留学生の中で、特に流暢に英語を話す一人でもあります。
彼が留学で得たものは、英語力だけではなく、人とコミュニケートする技、人を引っ張っていくリーダーシップといったものだったように思います。
このように留学生の中には大学に行かずとも様々な経験から力をつけていく人がたくさんいます。
目的によっては、留学=大学とは限らないと思います。もちろん、大学の大切さを否定するつもりはありません。
でも、自分の目的と合わなければ、納得のいかない留学になる可能性もあるのではないでしょうか。
トレンドに流されず、自分が何を必要としているかよく考える必要があると思います。