語学学校はホームページの写真だけで選ばないこと

語学学校選び 留学先の大学・カレッジ選び

アメリカの語学学校や語学コースのホームページや資料を読む際には、写真などの見た目も大切ですが、内容に注意しながら読み進めてください。

外国人が多い(日本人の少ない)写真、大きくてきれいなビルの写真(実は一角を間借りしているだけ)は、必ずしも真の語学学校の姿ではないかもしれません。また、中途半端な日本語訳の資料からでは、正確な情報が得られないことがあります。

民間の語学学校は写真に惑わされやすい

アメリカとカナダの語学学校では、コミュニティー・カレッジ(コミカレ)や大学の語学コースと比べると楽しい留学を想像させる写真をホームページやパンフレットに掲載していることがよくあります。

しかし、写真に惑わされずに、内容もしっかりと読んでみましょう。英語では読み切れないときは、インターネット上の翻訳ソフトを使ってみるのも一つの方法です。

アメリカとカナダの語学学校では、留学を希望する日本人の多くが、日本人の少ない語学学校に行きたいことを知っています。そこで、ホームページやパンフレットに掲載する写真には、あまりアジア人が写っていないものを意図的に載せることがあります。

留学エージェントでは、語学学校から提供されている写真を使うことが多いので、これもまたアジア人が少ない教室の風景などが掲載されていることがあります。

残念ながら、留学前に見た写真とは違って、語学学校に行ったらアジア人、または、日本人ばかりだったというところは珍しくないでしょう。

大学やコミカレ付属の語学コースは情報が少ない?

アメリカとカナダの大学やコミカレ付属の語学コースのホームページは、学部情報がメインで、語学コースは情報が少ないことがあります。このため、写真が豊富で楽しそうな民間の語学学校に魅力を感じてしまうことがあるでしょう。

基準のあやふやな民間とは違って、大学やコミカレの語学コースは、州政府や大学での教育基準に従って環境が整えられています。特出していなくても教育施設や指導は一定の基準をクリアしており、英語を学ぶところとしては外れる確率が少ないと思います。

大学やコミカレの語学コースでは、日本人やアジア人ばかり載っている写真をホームページやパンフレットに掲載しているものが多々あります。

日本人学生にとっては、こんなに日本人がいるなら、この大学に行くのはやめようと思ってしまうかもしれません。でも、日本を含みアジアからの留学生が多い現状では、それが普通の語学コースの様子です。

アジア人が全くいない語学クラスの写真の方がウソっぽいといってもいいでしょう。無理に日本人やアジア人がいない環境を探すのは、現状では無理な話と思った方がよいと思います。

日本語訳のパンフレットだけに頼らない

語学学校や大学の語学コースなどでは、日本語版のホームページやパンフレットを用意しているところがあります。

日本語訳をしてあるページやPDFファイルなどは、1ページから数ページ以下というように、余り充実したものではないことが多いと思います。少ない情報を元に、その学校を選ぶというのは難しいかもしれません。

また、日本語訳ページでは、誤訳があったり、肝心なことが訳されていなかったり、取り違えても仕方のないように書かれていることがあります。

学生がバイトやボランティア程度で翻訳しているケースがあり、少々中途半端な翻訳になっていることが否めないケースがあります。

例えば、「宿泊施設から語学学校までは10分です」という日本語訳があったとします。

一般には、10分なら歩いていける距離だから大丈夫と思うはずですが、実は「車やバスで」という部分が抜けていて、意外に不便なところに学校があることがあります。

はっきりしないことは、メールで確認を取りましょう。近年は日本人スタッフがいるところも多くなってきていて、思ったより気軽に連絡できるようになっています。この際、連絡がしっかり取れない学校は少し用心した方がよいでしょう。

写真だけではなく、コースの内容をしっかり見極めましょう

写真ばかりをみて、活字の部分を面倒に思って読まないときには、自分にあった学校を探すのはなかなか難しいことがあると思います。

写真で留学先のイメージを膨らませることも必要ですが、現実的な部分で、どんなコースが提供されているのかを見定めることも大切です。

1日何時間の授業があるのか、1クラス何人の生徒がいるのか、どういった内容のことを習うのか、TOEFLやIELTSといった大学入学に必要な英語テストの専門クラスがあるのか、といったように細かいことまで調べましょう。

留学したときのスケジュール表を作ってみるのもよいと思います。月曜日からどういった授業に出て、1~2時間おきにどんなスケジュールで生活するのか、語学学校の授業スケジュールを見ながら計画してみてください。

月曜から金曜日まで学校に行くんだなというような大雑把な考えではなく、1日1日を大切に留学できるようにするには日々のスケジュール管理が大切です。

近い将来、大学やコミカレに進学したいのであれば、その道筋が描けるのかも大切です。語学コースによっては、最上位のコースを修了することで、自動的に大学やコミカレに入学できる権利を得られることがあります。

語学学校だけで留学を終える予定であるのなら、単に英会話を習うだけではなく、ビジネス・ライティングやビジネス・イングリッシュといったコースが選択できると仕事に役立つことがあるでしょう。

午前中だけで終わってしまう語学コースなら、午後はどうするのか? 午後は遊んで楽しい留学にするのか、それとも午後はオプションで特別なクラスが提供されているのか、といったこともポイントになるでしょう。

語学コース選びが留学の成功を左右するのページでも触れましたが、語学学校でつまずいてしまい、その後の留学が残念なものになってしまうケースがあります。

最初の一歩としての語学学校選びは、しっかり調べることから始めてみてはいかがでしょうか。

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