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アメリカの大学選びのポイント

アメリカの大学を選ぶには、大学の知名度や人気だけではなく、自分の専攻したい分野、費用、入学基準など様々な観点から考える必要があります。日本の大学のように巷に情報がないため、安易に名前だけで選んでしまうことがないようにしたいものです。

 

 

ワシントン州立大学

Photo by Jeremy Segrott

 

 

 

大学のレベルや評価

 

せっかくアメリカに行くのですから、自分が学びたいと思っている専攻、そして、それを提供している大学をしっかり調べた方がよいでしょう。

 

だれもが有名大学に入れるわけではありませんので、自分の実力、学びたいこと、将来の夢、予算、妥協点などを考慮して、どこが一番適しているかじっくり考えてください。

 

 

日本では有名大学に入ることが優先されて、学部や専攻選びといった自分が本当に学びたいことは二の次になってしまう学生が結構いると思います。

 

アメリカの大学は入学してからが厳しいため、自分が学びたい学部を選ぶことは重要になってくるでしょう。特に興味のない学部で4年間も学ぶというのは、アメリカの大学では大変だと思います。

 

 

アメリカでは、入学難易度や教育レベルといった基準でランク付けや独自の切り口で大学評価をしているBest Collegesといったような出版物があるので参考にしてみてもよいでしょう。

 

日本で出版されているアメリカ留学関連の本でも、各大学に関する情報がでています。入り口としては読みやすいものが結構あります。

 

日本の出版物では、いくつかの有名大学やユニークな学部などを小出しにして特集したり、簡単な紹介しかされてないことがあります。詳しく知りたいときは各大学のホームページを調べてみましょう。

 

 

東大が世界で何位になったとネットでよく話題になる大学ランキングは、前年の統計やアンケートなどから算出されたデータによって評価されていることが多いので、伝統的な知名度を反映した人気ランキングとは異なることがあります。

 

調べる際は、総合ランク付けばかりではなく、専攻別のランキング、大学の特色等にも目を通してください。ランキングを出す会社によって、基準が違ったりするので注意しながらリサーチをしましょう。

 

大学の中には、こういったランキング制度を嫌って大学の情報提供に非協力的なところがあります。データが取れない大学は、非常に優れているのにランキングから外されてしまったりと正当な評価がされていないことがあります。

 

特定の分野で昨年はランキング上位だったのに、今年は圏外といったこともあるので、必ずしもランキングだけを信じた選択はお勧めしません。大学探しの一つの情報源として見てみるとよいと思います。

 

 

 

現地で学んでから大学を決める

 

今は語学力が不十分で、まだ大学をどこにするか決められないというのであれば、現地に行ってから決めることも可能です。

 

まずは語学コースから始める、または、コミュニティー・カレッジ(コミカレ)に通ってから大学を目指すときには、現地で情報を収集して大学を決めてもよいでしょう。

 

アメリカでは編入学が行いやすい教育環境になっていますので、コミカレで学んでから大学へ編入学することができます。

 

 

コミカレに入ってから大学を選ぼうとのんびり構えていてもよいですが、どの大学に行きたいかという目星はある程度つけておいた方がよいです。というのも、アメリカの州立大学は、州内で学んでいる学生を優先して大学に入学させる制度があり、別の州から申込む際には不利になってしまうことがあります。

 

カリフォルニア州のコミカレで学んでいて、編入学を利用してニューヨークの大学に行きたいとなったときは、成績が優秀であれば問題ないかもしれませんが、一般にニューヨークのコミカレで学んでいる学生の方が入学に際しては有利になります。特にレベルの高い大学を目指す場合は、これが顕著になると思います。

 

大学への編入学に関しては、予め大学と提携のあるコミカレを選択するなど、制度を理解していないと損をしてしまうことがあります。詳しくは、編入学で大学を目指すのカテゴリーを参照してください。

 

 

 

学費の見積もりをしっかり行う

 

アメリカの大学に通うには、1年間の学費と生活費で300万円以上かかることが珍しくありません。一般に優秀な大学であるほど、授業料が高額になります。また、州立より私立の方が学費が高くなります。

 

アメリカの大学に4年間通うときは、相当な費用が必要になります。語学コースも通うことになれば、さらに学費と生活費が加算されます。

 

 

アメリカでは留学生のアルバイトは認められていないため(大学内のバイトといった限られた機会を除く)、すべては貯金や家族からの仕送りなどで支払わなければなりません。

 

学力があっても、学費の問題で留学を中断しなければならなくなる学生がいます。中途半端な留学にならないように、卒業までの費用がしっかり用意できるのか、留学を支えてくれる家族としっかり話し合いをしてください。

 

 

4~5年間でどれだけの費用が必要になるのかを検討した結果、ニューヨーク州やカリフォルニア州にある大都市圏の大学では費用が高額になるため、生活費の安い地方都市の大学を選ぶことになるかもしれません。

 

大学では学年が上がるごとに専門性の強い高度なことを学ぶため、それと並行して学費や教科書類の費用が年5~10%ほどアップします。

 

中途半端な計算をしたり、ギリギリの予算では、留学の途中で資金ショートになってしまう可能性がありますので気をつけてください。

 

 

こういった費用の話をすると、アメリカ留学はお金がかかるといって、初めから諦めてしまうことがあるかもしれません。

 

しかし、地方の州立大学などを選べば、都心の大学より費用を抑えて留学することが可能になります。諦める前に可能性を調べることから始めてみてはどうでしょう。

 

学費の工面に関しては、留学のための貸与型奨学金&教育ローン、そして、留学と家族の理解も参考にしてください。

 

 

 

入学基準を見極める

 

日本の大学受験でも同様ですが、自分の実力で入れる大学を見極めることは大切です。

 

留学資金の問題もありますし、留学にどれほどの年月をかけられるのかにもよりますが、いつまでも大学に入れない状態を続けるわけにはいかないですから、入学に際しては妥協点を見つけることも必要です。

 

 

アメリカ留学では語学留学から始める学生が多いため、日本での大学進学に比べれば、すでにその時点で入学が遅れることになります。

 

就職において一定年齢の新卒を好む日本企業は、留学とはいえ、年齢的に卒業がかなり遅れてしまうと就職が厳しくなる可能性があります(海外での就職であればまた別です)。

 

日本では一浪して大学に入ることは珍しくありませんので、アメリカ留学でも多少時間をかけて入学してもよいとは思います。

 

しかし、後々の就職を考えたとき、入学そして卒業が遅れるほど選択肢が少なくなっていく現実があることは承知しておきたいです。

 

あまり高望みをしすぎて、いつまでも大学に入れないことになれば、ある地点で大学卒業は諦めて、コミカレ卒業や何らかの資格を取って帰国するということになるかもしれません。

 

 

日本の大学と違って、アメリカの大学は、入学はゆるく、卒業が難しいです。日本のように有名大学にとりあえず入学できればOKと思っていると大変なことになるかもしれません。

 

入学も大切ですが、自分はこの大学を卒業できるのか?ということもしっかり検討しなければなりません。

 

 

 

TOEFLのスコアだけに左右されない

 

トーフル(TOEFL)は、大学のレベルを決めるものではありませんが、アメリカでは一般に入学難易度の高い大学は、高いスコアを要求されることが多いです。

 

難関といわれるようなレベルの高い大学は、高校の成績や推薦状などを重要視して、トーフルの得点はそこそこあればよいと判断しているところもあります。

 

つまり、必要とされているトーフルの点数が、必ずしも大学の難易度に比例しているとはいえません。

 

 

SATやACTは大学によってで求めらることがあります。留学生は取る必要がないところもあります。編入の際には、規定の単位があれば必要ないことも多いです。

 

高校の成績も入学選考の重要な要素ですので、海外に行くから日本の成績は関係ないとは思わない方がよいでしょう。

 

 

今の実力では希望大学に入れないからといって、日本で一人で勉強したり、予備校や英会話スクールに通うことを選択する人がいるかもしれません。

 

TOEFLのスコアが取れないと言って、いつまでも留学を先延ばしにしていては留学することが難しくなってしまうかもしれません。そのため、今入れる大学やコミュニティカレッジを目指すのも一つの手です。

 

 

アメリカ・カナダでは大学編入を行うことができるので、コミュニティカレッジや大学で勉強して実力が付いてから自分の希望大学に編入することも可能なのです。

 

どこでも編入学が可能というわけではありませんし、一部の大学では編入の方が直接入学より難しいところもあるので注意が必要ですが、選択は一つではないということです。

 

また、日本とは制度が異なりますので、日本的な感覚で考えないで、アメリカやカナダの情報をしっかり把握して対応することが大切です。

 

 

 

自分の実力を知って語学コースを選ぶ

 

語学力が足りないときは、希望する大学にある語学コースに入るか、または、希望する大学と編入提携のあるコミカレの語学コースに入ることが一般的です。

 

語学コース選びが留学の成功を左右するのページでも書きましたが、大学に行くつもりが、語学コースや語学学校で躓いて、留学が終わってしまう学生がいます。このため、どこで英語を学ぶのかは慎重に選んだ方がよいでしょう。

 

 

自分の英語力を見極められないでレベルの高い大学の語学コースを選んでしまった際には、授業についていけないで挫折してしまうかもしれません。

 

逆に、自分の実力をあまり低く見積もりすぎて、レベルの低い語学学校へ行ってしまったときには、授業が簡単すぎて時間を無駄にしてしまうことになりかねません。

 

 

アメリカの大学入学には、TOEFLIELTSといった英語テストの結果提出が必要になります。アメリカ留学ではTOEFLがメインになってくると思います。

 

試験の概要を知らないで簡単に受けられるテストではありませんので、まずは、TOEFLの模擬テストをやって自分の実力を測ってみるといいでしょう。

 

その上で、実際にTOEFLの試験を受けて自分の実力を測ってみましょう。良いスコアが取れれば、語学コースに通わずに大学の正規学部に申込むことができます。

 

大学入学に足りない試験結果であれば、どれくらい点数が足りないのか、どの分野が自分は弱いのかといったことを見極めて、どの語学コースへ進んだらいいのかといった判断材料になります。また、試験結果を元に大学やコミカレの留学生課に相談して、進むコースを判断してもよいでしょう。

 

※TOEFLは、試験を受けるたびに230ドルが必要になりますのでそれなりに準備をした方がよいです(料金は執筆現在)。

 

 

 

学期制には落第の危機が隠されている

 

アメリカの大学は、2学期制、3学期制、4学期制というように、様々な学期制があります。日本のように一律ではないので、この点も大学選びでは重要なポイントではないかと個人的には思っています。

 

2学期制の場合は、1学期が4~5ヶ月と長いのでじっくり学ぶことができます。その代わり、長丁場になるので途中で集中力が切れてしまうとクラスから脱落してしまうリスクがあります。

 

3学期制は、1学期が3ヶ月くらいなので日本と似ていて馴染みやすいかもしれません。4学期制になると1学期は2ヶ月半くらいと短くになってきます。

 

1学期の期間が短くなるほど集中しやすい反面、講義の進むスピードが早くなる傾向がありますので、ついていくのに大変と感じることがあるかもしれません。

 

 

学生によって、2学期制が苦手であったり、4学期制が苦手というように好みが分かれるところです。

 

じっくり学びたい学生は、2学期制が適しているかもしれません。逆に、短期間で集中して学びたいという学生にとっては、4学期制が適しているかもしれません。

 

詳しくは、カナダの大学とコミカレの学期制度を知ろうのページでご案内していますので参考にしてください。

 

 

私の通った大学は正式には4学期制なのですが、夏の学期は前期と後期に分かれていたため、夏だけで2学期分になり、一応、5学期制になっていました。

 

夏の学期は参加する学生が少なく、一般教養やパソコンの基礎を学ぶといったような簡単なクラスしか行われておらず、学期としてみるには微妙なところでした。それでも単位はしっかり取れますので、留学生の多くはこの夏のコースを選択することで卒業時期を早めることができていました。

 

 

 

魅力がたくさんあるアメリカの各州

 

日本人に限らず留学生全般に人気が高いのが、カリフォルニア州とニューヨーク州でしょう。

 

映画やドラマの舞台にもなることが多く、優れた大学が集まっている地域でもあり、留学生に人気があるのは当然といえば当然です。

 

カリフォルニア州とニューヨーク州は、日系人が特に多く、日本企業もたくさん進出しています。日本人留学生もたくさんいます。

 

日本人が多いから、この地域を選ぶのか、または、避けるのかというのは個人の選択ですが、アメリカにはまだまだ魅力的な地域がたくさんあります。

 

 

ニューヨークの近くの州でいえば、マサチューセッツ州、ペンシルバニア州、ミシガン州があります。

 

カリフォルニア州を北上すれば、オレゴン州やワシントン州があります。また、カリフォルニア州から東に向かえば、ネバタ州、コロラド州、アリゾナ州などがあります。

 

どの州も有名で名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。それぞれの州には、優秀な大学があります。その地域に住むことで学ぶことも数多くあるでしょう。

 

皆が行くからといって、そこが自分にとってよい場所とは限りません。アメリカの歴史や経済なども学びながら、自分の学びたい大学、そして、アメリカで住んでみたいところを探してみてください。