最近の翻訳機や翻訳端末は、AIを使った翻訳機能があり、数年前の翻訳機とは全然違った精度の高い翻訳が可能になっています。
海外旅行では携帯式の翻訳機はとても役立つ存在になると思います。英語だけではなく、中国語・フランス語語・スペイン語など多言語にも対応しているので、様々な国に行っても利用することが可能です。
圧倒的なシェアのポケトーク
国内で人気の高いPOCKETALK(ポケトーク)に関して言えば、日本語→英語の翻訳を試す限り、AI(人工知能)通訳機と言われるだけあって、かなりナチュラルな英語が出てきて驚ろかされます。
端末のメモリーに情報を記憶させるのではなく、インターネット上の翻訳エンジンとAIを使っているので、情報量と正確さが一昔前の端末とは比べ物にならないほど優れていると思います(※英語以外は知識がないので他の言語は分かりません)。
海外旅行に行く人達だけが使う商品と思いがちですが、外国人観光客が増えている国内では、観光地のお土産屋さんやレストランなど、外国語で対応が求められる様々なところで使われるようになっています。
また、以前より自然の英語で訳されるようになっているため、英語学習で利用する人達が増えています。
こちらでは翻訳機の代表としてPOCKETALKを中心に、海外旅行&アメリカ留学と翻訳機についてお話したいと思います。
明石家さんまさんの出演で話題を集めているPOCKETALK(ポケトーク)のCM↓
海外旅行で便利な翻訳機
色々な国に海外旅行に行きたいというとき、言葉の不安は大きいでしょう。そんなとき、翻訳機があることは、一つの安心になると思います。
初めての土地では、色々なことが分からなくて不安になることがあります。そんなときに、自分の語学力を気にせずに周りの人に聞くことができる翻訳機は、本当に助かる存在になると思います。
特に事故や事件の被害者になったときに助けを求めたり、病気になったときや怪我をしたときなどに、それを英語で正確に伝えられないのは、海外では大きな心配になります。
新型コロナウイルスが発生したクルーズ船では、たくさんの感染者が出ました。乗務員の多くが外国人で、日本人の乗客の中には体調が良くないことや持病の薬が必要といったことをうまく伝えられないことがあったそうです。
海外では英語が共通語になることが多いので、日本人はカタカナ英語でなんとか頑張るのですが、正確な病状を伝えたり、窮状を訴えたり何かを交渉するというのは難しいことがあります。
国によっては、英語がぜんぜん通じないことがあります。観光地や滞在先のホテルでは多少英語が通じても、一歩そこから出てしまうと現地の言葉しか通じないというのは珍しいことではありません。
いざというときのために、自分の語学力と渡航先を考慮して、必要かそうでないかと考えてみてはいかがでしょう。
以下は、ポケトークの分かりやすい解説動画です。どうのようにして言語を選んで翻訳するのか、カメラ機能を使って読み込んだ文字を訳す方法、現地通貨を日本円に換算する機能などが解説されています。
AI翻訳機能が加わって万能に思えるポケトークですが、生身の人間に話しているわけではないので、できるだけシンプルで正確な日本語を話す方がうまく翻訳されます。方言・敬語・専門用語はうまく訳せないことがあります。
また、外国人の方にも同じようにシンプルに話してもらわないと、翻訳精度が落ちるようなので、その辺りの使いこなし方は慣れも必要のようです。
また、インターネットを介して翻訳を行うので、Wi-Fiなどでネットにつながっていることが必要となります。スマホが使えるところであれば問題ないと思いますが、通信環境が悪いところでは翻訳に時間がかかったり、使えないということもあります。
訪日外国人対応のために利用が増えているポケトーク
国内での利用では、外国人観光客の接客用に売店やレストラン、鉄道など公共交通機関や病院などでも、ポケトークが使われるようになっています。
2019年には、3000万人を超える外国人が日本にやってきています。中国、韓国、台湾、アメリカ、香港、タイなどからが多く、中でも中国からは1000万人に迫る勢いでした。、
仕事で使っている人たちにとって、英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・スペイン語など、ポケトーク一台で74言語にも対応できるため、以前よりずっと簡単に外国人観光客とコミュニケーションが取れるようになっているそうです。
日本では観光に来る外国人だけではなく、仕事をするために来る人も増えています。外国人労働者は150万人にもなっているそうです(2018年)。
本来、日本で働くためにはそれ相応の日本語能力が必要ですが、語学学校で日本語を学びながら働いている人も多いです。
また、外国人の家族が日本で生活するケースも増えており、外国の子供達が地元の学校に通うケースでは、普通の小学校の先生たちが外国人対応を求められることも増えているそうです。
様々なところで外国人対応が求められており、手軽な翻訳機が重宝されている実態があります。
富士通arrows helloの紹介動画。日本語が話せる外人さん(ミスターヤバタン)が使用していて、翻訳機必要ないじゃん!とツッコミどころ満載ですが、翻訳機の機能をぜひ見てください^^;
英語学習で利用している人が多いポケトーク(AI翻訳機)
翻訳機なんて使っていたら英会話は上達しない!と言われそうですが、意外に英会話のレッスンで使っている人が多いのが、ポケトークのような翻訳端末です。
英語圏の人と話をするとき、こんなときは英語で何と言えばいいのだろう?と思うことがよくあります。特に留学しているときは、毎日、これはどう英語で言えばいいの?と英文や会話を考えることになります。
簡単な英会話であれば、英会話ハンドブックなどで調べて、その状況に合う会話例を参考にすることができます。
少し複雑になれば、和英辞書を引いて単語を見つけて、例文を参考にしながら構文を考えて、英語を話す練習をします。これは、学習方法としてはいいのですが、とても手間がかかる作業でもあります。
ところが、精度の上がった翻訳機のおかげで、日本語で話して訳せば、簡単に英語での文章が出てきます。
一昔前は翻訳がガチガチで、翻訳された英文をネイティブの人に言っても、いまいち通じないことが結構ありました。ところが、ポケトークのようなAI翻訳機では、かなりナチュラルな英語レベルになっています。
これなら学習用として、これはどう英語で言うの?という疑問がすぐに解けて、効率的に会話力をアップできるかもしれません。
元々は海外旅行などで使うことを考えて考案された翻訳機ですが、英語学習で非常によく使われている実態があり、ポケトークでは英会話の練習機能が付くようにもなっています。
POCKETALK(ポケトーク) S/グローバル通信2年付き+ 端末保証
携帯アプリでも代用が可能?
細かい機能にこだわりがなければ、アプリでも翻訳できるものがいくつかあります。その代表的なものが、グーグル翻訳です。
グーグル翻訳では、スマホを翻訳機のように使うことができます。他には、PapagoやMicrosoft 翻訳なども便利です。
一昔前と比べたら、翻訳精度は上がっており、使いやすくなっていると思います。まだ翻訳がナチュラルではなかったり、長い文章を翻訳するのは苦手であったりして、会話をするには使いにくいということもあると思います。
翻訳機には専用マイクが付いていてノイズを低減したり集音性能が高く、結果、翻訳精度も増すという優位性があると思います。また、使うたびにアプリを起動しなくてもいいという使いやすさは、旅先では便利でしょう。
海外旅行で頻繁に使う、外国人への接客など仕事で使うのであれば専用端末が欲しいと思いますが、それ以外は翻訳アプリで十分というケースがあると思います。
街中で持ち歩くことを考えると、海外でスマホを利用する際には盗まれやすいのでその点は注意しましょう。スマホを手に持っているだけで、不意をつかれて簡単に取られてしまうことがあります。
翻訳機が盗まれても困りますが、スマホを盗まれてしまったら連絡手段に困ることはもちろん、撮った写真や動画などの個人データまで取られてしまいダメージが大きいと思います。
スマホの翻訳アプリを使うときに、画面の文字を見せるためや相手の声を拾いやすいように、スマホを赤の他人に渡してしまう人がいます。一昔前、海外旅行で写真撮影を現地の人にお願いするのに、カメラを気軽に外国の人に渡してしまい、気がついたらその人が走って逃げていったという笑えるような笑えない話もよく聞きました。
留学に翻訳機は必要か?
ポケトークのような翻訳機はアメリカ留学に必要か?と聞かれれば、あれば便利という感じではないでしょうか。
前出の通り、これは英語でどう言うのだろう?といったときに、簡単に英文を出してくれる翻訳機は学習用にも使えます。翻訳に加えて学習ツールとして使うのであれば、留学での利用価値は増すでしょう。
単に日常で使うという意味では、それほど必要ではないと思います。というのも、スタート時点の英語力にもよりますが、多くの学生は現地で2~3ヶ月を過ごせば、日常生活は何とか英語で過ごせるようになるからです。
基本的な英会話力が足りないと思えば、多少の出費であっても持っていった方が便利ですし、安全にも貢献してくれると思います。
あとは、初対面の人との会話のネタとしては、使い方によっては面白いアイテムになるかもしれません。
他国からの留学生との交流では、英語だけではなく、翻訳機を介して中国語やスペイン語などで話をしたら面白いと思います。こういった遊び心があってもいいかもしれません。
翻訳機の使用は英語上達の妨げになる?
こういうときは英語でどう言えばいいのだろう?という疑問を解決するために、AI翻訳機を学習ツールとして使うことはよいと思います。
しかし、自分では考えない、また、発話練習をしないということでは英会話の上達は遠のいてしまうでしょう。
また、ホームステイや語学学校に通うという環境では、いちいち翻訳機を使って生活していては、英語の上達は遅いでしょうし、生活が不便になると思います。
会話をするという状況では、話しかける相手にも、強制的に翻訳機を使わせることになります。日々接する相手からしてみたら、段々迷惑になってくると思います。
ホームステイで翻訳機ばかり使っていたら、そんなことでは英語は上達しないよと言われてしまうでしょう。
全く英語が話せないときは仕方がありませんが、徐々に英語環境に慣れるという意味でも、翻訳機に頼りすぎるのは避けた方がよいでしょう。
英語を上達させるには翻訳作業を省くことが必要
留学経験者で、英語を自由に使いこなしている人たちのほとんどは、英語を聞いていちいち日本語に訳していないと思います。
英語を聞いて日本語に訳す、そして、日本語で考えて英語に訳して話す、といった流れでは、会話のスピードについていけません。
段々と自分の頭から日本語を排除して、英語で考える習慣が身につかないと、実際の英会話のスピードについていくのは難しいと思います。
翻訳機を使うか否かというのは初歩的な問題で、自分の頭の中でさえ翻訳作業を無くしていかないと、アメリカ人や英語ネイティブの人たちと話すときに、なかなか自由に英語を話せるとまでいかないと思います。
英語上達の一つの目安として、留学生がよくいう転換期は、寝ているときに夢を見て、それがすべて英語だったということです。
無意識の中で自分が普通に英語で会話をしている(日本語が全くない)という状況になることが、英会話上達のひとつ大きなステップのように考えられています。
語学留学した人よりAI翻訳機の方が使える時代に?
少し余談ですが、ポケトークのようなAI翻訳機の進化を見て、語学留学が脅かされるような気がしています。
日本での就職やキャリアアップを考えて、アメリカやフィリピンなどで短期の語学留学を計画している人たちがたくさんいると思います。
しかし、ちょっと英語話せますという人をわざわざ雇うより、ポケトークのようなAI翻訳機を買った方が、便利で安上がりな職場は多いのではないでしょうか。
仕事ができる人たちがすでにいるのであれば、彼らにAI翻訳機を持たせるだけで、十分仕事が回るというお店や職場も増えてくると思います。実際、ポケトークのホームページでも、様々な職場で使われているケースが紹介されており、500社以上の企業が導入しているそうです。
ポケトークは74言語に対応できるという機能がありますので、色々な国から来るお客さんを相手にするような職場では、英語が少し話せますという人よりかなり便利な存在になると思います。
翻訳機は訳すまで多少時間がかかりますので、ナチュラルな会話をすることは難しいです。海外との大きな取引では、正確な説明や交渉も必要になってきてますので、そういった場面で翻訳機だけを頼りにするのは不安が大きいです。
でも、国内の観光や販売の現場で、外国人観光客のちょっとした質問や要望を聞いたり、特定のことを簡潔に説明するというときには、翻訳機はかなり役立つと思います。
今までは外国人相手の観光業や販売業で、少し英語が話せると重宝されたり、周りから頼りにされることがあったと思います。
しかし、AI翻訳機の進化によって、ちょっとした語学力を武器にしてきた人たちにとっては、職場での優位なポジションや仕事すらも奪われるような事態になるかもしれません。
もちろん、精度の優れたAI翻訳機が出てきたからといって、語学留学は必要ないとか無駄になるというわけではありません。
語学を学ぶことは仕事のためだけではありませんし、海外留学をして他国で生活することや異なる国の人達と一緒に学ぶといったことは貴重な体験になります。その体験が自信になり、人生において次のステップにつながることもあります。
ただ、AI翻訳機が年々精度を上げ便利に使えるようになってくれば、これからの留学の意義や語学留学の方向性を大きく変える存在になってくるかもしれないと思います。
AI翻訳機の参考リンク:
・ポケートーク:74言語に対応した翻訳機(音声は55カ国に対応、19言語はテキスト形式)。インターネット上の最適なエンジンとAI(人工知能)を使い会話から長文まで翻訳する。双方翻訳機で相手の言葉も翻訳。カメラで文字を撮影して翻訳する機能やAI英会話レッスン機能付き。グローバルeSIMを内蔵しており2年間は使い放題。
・富士通arrows hello:Wi-Fiに接続して使う28言語に対応した翻訳機。インターネットに接続しなくても簡易的なオフライン翻訳(英語・中国語)が可能。双方翻訳機で相手の言葉も翻訳。カメラで文字を撮影して翻訳する機能付き。ノイズキャンセルマイクで周囲の雑音を取り除くことが可能。
・ili(イリー):内蔵辞書を使用するオフライン翻訳機。インターネット接続しなくても使える。中国語・英語・韓国語の3言語に対応。日本語だけが入力できる一方向型で、翻訳した言語で相手に伝えることだけ目的としたシンプルなタイプ。
・Easytalk(イージートーク):使い方がシンプルで翻訳スピードが早いことで知られるAI翻訳機。AI(人工知能)がクラウド上で最適な言葉に変換するオンライン翻訳。双方翻訳機で相手の言葉も翻訳。38言語に対応。Wi-Fiに接続、スマートフォンとテザリング接続、またはsimカードが別途必要。
・海外WiFiレンタルのFAST-Fi :旅行大手HISグループの海外WiFiレンタル。23ヵ国語対応の翻訳アプリ搭載端末がレンタルできる(500MB・1GBのレンタル)。1つの端末にWiFiルーター・モバイルバッテーリー・翻訳機などの機能が備わっているので旅行に便利。
・翻訳機売れ筋ランキング:大手通販サイトアマゾンでの売れ筋ランキング。ポケトークが上位を占めるものの、他社の翻訳機も多数上がっている。比較やレビューを参考にすることができる。