海外でもスマートフォンを自由に使いたい
海外でも日本にいるときのようにスマートフォンやノートパソコンなどを自由に使いたいという方は多いでしょう。でも、海外ではパケット代が気になります。
一時期、パケ死(パケット通信料が高額になって支払不能になってしまうこと)という言葉がよく聞かれたことがありますが、海外に行って日本と同じようにスマートフォンを使うと後からとんでもない高額な請求が上がってくることがあります。
こういったパケ死の問題を踏まえて、大手携帯電話会社では海外パケットし放題といった国際ローミングを提供しています。
海外パケットし放題は、利用料金が1日2000~3000円位なので、海外の滞在期間が長くなると決して安くはありません。短期留学だとしても利用しづらいでしょう。また、接続方法が分かり難い事もあり、設定を誤ると高額請求に繋がってしまうことがあります。
長期留学の場合は、現地で携帯電話やSIMカード(スマートフォンで通信するために必要なICカード)を購入&契約をすることがほとんどでしょう。
ちょっとした短期留学や海外旅行では、現地でプリペイドSIMを購入することができますが、英語に不安があるときは、現地に行ってぶっつけ本番で購入することに抵抗がある方が多いのではないでしょうか。
そんなときは、海外モバイルWi-Fiルーター、日本で購入できるプリペイドSIMカードが便利になってくると思います。
海外モバイルWi-Fiルーターとは?
海外でネット回線を使いたいときは、スターバックスやマクドナルドといった店内で使えるWi-Fiスポットを探して利用することが可能です。
アメリカやカナダでは無料で使えるがWi-Fiスポットがたくさんありますので、それを活用する方法があります。
しかし、スマートフォンで地図やナビを表示させたい、Facebookやブログに今撮った写真をアップしたい、近くのお店情報が知りたいといったように、「移動中に使いたい」ということが結構あります。
そんなときには、海外モバイルWi-Fiルーターがあると便利でしょう。
Wi-Fiルーターは、パソコン、スマートフォン、タブレットなどのネットワーク対応機器が、無線の電波で接続できるようになる端末です。電波が届く範囲なら複数のスマートフォン等が、インターネット接続できるようになります(接続できる端末数は機種による)。
Wi-Fiルーターは電波を受送信する端末ですので、それだけでネットを見たり電話をかけたりすることはできません。スマートフォンやパソコンを介してネットに接続して利用します。いつも使っているLINEやSkypeといったスマホのアプリなども使用できます。
海外モバイルWi-Fiルーターは、渡航先で利用できるWi-Fiルーターで、難しい設定をしなくても現地に行って直ぐ利用できるようになっています。小さい端末なのでバックなどに入れて、移動しながらでも使うことができます。
仲間と一緒に海外旅行するようなときは、一人がWi-Fiルーターを持っていれば、その端末を介して複数の人がネットを使うことができます。別々に契約する必要がないので、一緒に行動するのであれば、お得な使い方ができます。
海外モバイルWi-Fiルーターをレンタルする
海外モバイルWi-Fiルーターは、簡単にレンタルすることができます。
予めネットで予約して、成田、羽田、関西、セントレアなど主要な空港で受取&返却できるので、ちょっとした海外旅行や短期の語学研修などでは便利ではないかと思います。
この海外WiFiルーターがあれば、わざわざ無料のWi-Fiスポットを探し歩かなくても、使い慣れたスマートフォン、タブレット、ノートパソコンでネット接続が可能です。
滞在する国によって料金が多少異なりますが、1日1000円前後の固定料金です(例、アメリカ・カナダの場合、イモトのWiFiでは一日定額980円~)。
定額料金なので、後日、携帯電話会社から高額請求がきてびっくりしたということがないので安心して利用することができるでしょう。
ネットから予約して空港で受取&返却することができます(イモトのWiFiのCMより)↓
海外モバイルWi-Fiルーターの使い方
スマートフォンを海外モバイルWi-Fiと一緒に利用するケースでご案内します。
まず、スマートフォンの設定画面で、「モバイルデータ通信」をOFFにします。機種やOSのバージョンによって、多少手順が異なることがありますのでマニュアルを参考にしてください。また、通常はオフになっているかと思いますが、データローミングもOFFにしておきましょう。
携帯電話会社や現地の通信事業者に接続する設定になっていると高額請求に繋がる可能性がありますので、モバイルデータ通信とデータローミングをOFFにしておいた方がよいでしょう。
次にレンタルしたWi-Fiルーターの電源を入れます。
スマートフォンの設定画面で、「Wi-Fi」をONにします。ここで、スマートフォンがWi-Fi電波を自動受信して、接続可能なネットワークを画面に表示してくれます。
レンタルしたWi-Fiルーターには、「ネットワーク名」と「パスワード」が設定されています。
スマートフォンのWi-Fi設定画面で表示されているネットワークのリスト中から、レンタルしたWi-Fiルーターの「ネットワーク名」を選択して、パスワードを入力します。
以上で設定は終了です。Wi-Fiルーターやスマートフォンによって多少の違いはあるかと思いますので、利用の際にはマニュアルを参照ください。
「イモトのWiFi presents フレンチ・キスのキス旅2」でwifiルーターの利用方法が紹介されています↓
日本で海外用のプリペイドSIMカードを購入する
プリペイドSIMは、前払いで購入するスマートフォンで通信するために必要なICカードです。
海外に行ったときに現地で購入するものというイメージが強いかもしれませんが、日本でも海外で使えるプリペイドSIMが購入できます。
日本で購入できれば、現地に行って諸々の事情でSIMがゲットできないときにどうしようとか、英語が通じなかったら・・・といった不安からも解消されるでしょう。
以前は、格安スマホでも取り扱いがありましたが、mineoや楽天モバイルは提供をやめてしまいました。執筆現在、IIJmioの海外トラベルSIMサービスはまだ提供しているようです。
アメリカで使えるSIMカードは、アマゾンでも簡単に購入できます。
一部、繋がらなかったという声をはじめ、スマホの設定を色々変えてやっと接続できたというように、簡単に使えたとは必ずしもいかないケースがあるようです。
接続の確実性は、個別のスマートフォンの特性や各地の通信状況にも左右されると思いますので、なかなか一概にはいえないところがあるかもしれません。
最低限必要なプリペイドSIMを購入しておいて、後からデータ量を追加したり、または、現地でプリペイドSIMを買うまでの「繋ぎ」的な役割で用意しておいてもいいかもしれません。
※mineo海外用プリペイドSIMサービスは、2018年12月21日にて終了しました。
楽天モバイルの海外SIM
楽天モバイル海外SIMカードの新規販売は、2018年11月30日に終了しました。また、楽天モバイル海外SIMサービスは、2019年1月31日にて終了となりました。サービス終了時点でクレジットの残金・残量のある方には払い戻しされます。
楽天モバイルを例にすると、SIMカード代金が3,000円(税別)で、あとは通信量を購入します。
北アメリカパック(カナダ含む)では、データ通信料が880円(50MB)から購入できます。
北アメリカパック(データ通信のみ)
通話+SMSパックもあります。もし、現地で電話連絡する機会が多いときは、こういったパックも便利でしょう。
北アメリカパック(通話+SMSパック)
楽天モバイルの渡航先番号の販売は、2018年11月30日にて終了となりました。
楽天モバイルでは、渡航先の電話番号を購入することができます(1ヶ月:1,272円)。現地の方が電話でコンタクト取りたいときに、現地の電話料金であなたに電話できます。友人との連絡では、LINEやメールなどでできますが、短期留学では学校との連絡などに電話番号が必要になることがありますので便利になるかもしれません。留学初期はこういった電話番号を使って、現地の生活に慣れたら、地元の携帯電話会社と契約して切替えるという使い方もできるかと思います。
利用できるスマートフォンの確認
海外プリペイドSIMを利用するには、SIMロックフリー、または、SIMロックが解除されているスマートフォンが必要です。
日本の携帯電話会社で購入したスマートフォンは、SIMロック解除が必要になると思います。SIMロック解除の手続きは、Docomoなど各携帯電話会社のサイトで確認してください。
これを機会に機種変更するのであれば、ネットでSIMフリースマホがたくさん販売されていますので検討してみてはどうでしょうか。
また、スマートフォンにデザリング機能があれば、スマートフォンをWi-Fiルーターのように使えます。スマホのデータ通信を使って、ノートパソコンやタブレットもネットに接続できます。
リンク:iPhoneのテザリング設定方法を教えてください(au)
留学したときに日本のスマホ契約をどうする?
短期留学ですぐに日本に帰ってくるのであればいいですが、長期留学の際には、日本でdocomoなど大手携帯電話会社と契約をしたままにしておくと使っていなくても月額5000~6000円以上支払うことになるのではないでしょうか。
アメリカと日本の双方で、携帯電話の契約をするというのは結構な出費になってしまうでしょう。
日本を離れていても、日本で使う携帯番号やスマートフォンを維持したいのであれば、2年縛りの契約切替の時期に、格安スマホに切替を検討してみてはどうかと思います。
LINEモバイルや楽天モバイルをはじめたくさんの格安スマホがありますが、月額1500円程度から契約が可能です(電話番号無しのデータ通信のみであれば月額500円位~)。大手の携帯電話会社に比べたらかなり安く維持できます。
一時帰国のときにだけ、スマートフォンを使えればよいという程度であれば、BIGLOBE NINJA SIMやRakuten Mobile Prepaid SIM 1GBといった日本で使えるプリペイドSIMがあります。
使う場所が限られますが、セブンイレブン系のセブンスポット、ローソンのWi-Fiサービス、Japan Connected-free Wi-Fiといった訪日外国人向けのフリーWi-Fiのアプリなどもあります。
Wi-Fiでつなぐときはデータ通信専用ですが、LINEやメールで日本の家族や友人と連絡を取るのであれば十分ではないかと思います。
★海外モバイルWi-Fiルーター提供先:
・イモトのWiFi :世界各国(200ヶ国・地域)をカバーするWi-Fiルーターのサービス。国内のメジャーな空港で受取&返却。アメリカ・カナダの場合、一日定額980円~(保障等オプション別途)。短期留学のための30日割引パックあり。ノートパソコンのみの利用ではUSBプラン780円~もある。24時間365日の電話・メールサポートがある。
・グローバルWiFi:海外で利用できるWi-Fiルーターのサービス。アメリカ・カナダの場合、一日定額880円~(空港受取&返却手数料、保障等オプション別途)。24時間の電話サポートもあり。国内のメジャーな空港で受取&返却。
・テレコムスクエア(Wi-ho) :海外146カ国で利用できるWi-Fiルーターのサービス。アメリカ:一日定額780円~(空港受取&返却手数料0円、保障等オプション別途)。24時間の電話サポートもあり。国内のメジャーな空港で受取&返却。
※レンタルしたWiFiルーターの紛失や破損等の場合は、弁償代金が高額になる場合がありますので、安心保障等を付帯することも検討してください。
※利用料金やサービスの内容は執筆現在のものです。料金やサービスに変更があるかもしれませんので、詳細は各ホームページにて最終確認をお願いします。