アメリカ留学中の夏休みには、日本に一時帰国することがあるかもしれません。日本に戻ってきた時には、アメリカと同様にネット環境が無いと不便になることが多いのではないでしょうか。
そこで、夏休みの一時帰国でも利用できる、長期契約の必要のない日本国内用Wi-FiルーターのレンタルやプリペイドSIMなどをご紹介します。
どこでも使えるWi-Fiルーターのレンタル
アメリカのニュースやドラマを見逃せないというように、ネットをよく使うのであれば、Wi-Fiルーターのレンタルを考えてみてはどうでしょう。
国内のWi-Fiルーターは長期契約が一般的で、一時帰国の1~2ヶ月程度では借りにくいと思われているかもしれませんが、短期でレンタルできる会社がいくつもあります。
Wi-Fiルーターは複数の端末が接続できます。スマートフォンだけでなく、タブレットやパソコンでもインターネット接続ができて便利です。
Wi-Fiルーターのレンタルでは、データ容量を気にしないで使えるプランがありますので、データ容量が限られるデータSIMに比べて使いやすいところがあります。
コンビニやカフェで利用できる無料のWi-Fiサービスもありますが、外出先でしかネットが使えないという不便さがあります。Wi-Fiルーターは持ち運びができるので、家やホテルなど色々なところで利用できます。
また、無料Wi-Fiスポットを利用してインターネット接続する際には、個人情報やクレジットカード情報を盗まれる可能性がありますが、Wi-Fiルーターならセキュリティ面が強く安心度が高いです。
様々なプランから選べるWiFiレンタル.com ★★★★★
WiFiレンタル.com(Wifiレンタルどっとこむ)は、データ容量やWi-Fi端末などが色々なプランから選べるWi-Fiレンタルサービスです。
他社では、指定のWi-Fiルーターと通信キャリア1社に限られているケースが多く、選択肢が余りありません。WiFiレンタル.comでは、自分にあったものが選びやすいでしょう。
国内では、ドコモ・au・ソフトバンクが主要な通信キャリアとしてありますが、通信エリアのカーバーや通信速度など、それぞれ特徴があります。さらに、Wi-Fiルーターも異なるため、自分の利用環境にあったものを選んだ方が使い勝手はよくなると思います。
データ容量を気にしなくてもよい無制限をはじめ、それほど使わないというのであれば5GB/月までというように、ヘビーに使う方から利用が少ない方に対応した様々なプランからも選べます。
プランの一例:
・容量無制限・超高速WiFiルーターのレンタル料金(税込):
1日:432円
7日:3024円(1日あたり432円)
14日:6048円(1日あたり432円)
30日:6480円(1日あたり209円)
・SoftBank4GLTE エリア対応
・15日~31日のレンタル料金は同じになります。32日以降は、209円/日になります。
・利用可能データ量5GBのレンタル料金(税込):
1日:1200円
7日:2730円(1日あたり390円)
14日:2730円(1日あたり195円)
30日:2730円(1日あたり91円)
・ドコモXi エリア対応
・3~31日のレンタル料金は同じになります。32日以降は88円/日になります。
安心保障(43円/日)に入っていれば、故障や水濡れなどは無料交換または全額補償、紛失や盗難などはレンタルした端末の正規請求金額の20%が自己負担になります。
初期費用無し、クレジットカード払いのみ。13時までの申込で当日中に発送可です。利用終了日までに返却できなかったときは自動延長になります。発送時の送料は全国一律500円(税別)、返却は自分で送料を負担します。
成田、羽田、セントレア、関西といった主要な空港に受付カウンターがありますので、空港で受取や返却が可能です(レンタルには事前の申込みが必要)。空港の受取・返却でも手数料500円(税別)がかかります。
受取には、宅急便で自宅やホテルなどへも発送してくれます。返却では、受取時にクロネコヤマトの返送用伝票が同封されているのでそれを使って返送します。クロネコヤマトは、セブンイレブンなど大手コンビニから荷物が送れます。
シンプルな料金体系のWiFi東京 ★★★★☆
WiFi東京は、高速インターネットがデータ使用量無制限で利用できるWi-Fiレンタルサービスです。
レンタル料金(税別):
2日:1000円(1日あたり500円)
15日:4000円(1日あたり266円)
30日:6500円(1日あたり216円)
※最低契約日数は2日からとなります。往復送料1000円が別途かかります。
初期費用無し、本人確認書類は原則必要無し(クレジットカード払いの場合)。平日17時までの申込で、当日中に発送されます(土日祝日除く)。
安心保障は500円ですが、会員登録すると自動的に永久無料で安心保障へご加入できるサービスがあります(執筆時)。故障・水濡れは全額補償、または、通常使用による故障については代替品を用意。紛失・盗難は警察に遺失物届けを出した上で(証明書必要)、15000円(税抜)が自己負担になります。
受取には、自宅やホテルなどを指定できる他、主要空港の郵便局で「局留め」を利用すれば、空港で受取ができます。
返却予定日を過ぎた際には自動延長とはなりません(返却期限までに連絡すれば延長は可能)。連絡無く延滞したときには、延滞料金が1日2000円(税抜)となりますので気をつけてください。
返却はレターパック(送料払済の封筒)を使用するので、Wi-Fi端末等を封筒に入れて郵便ポストに投函するだけです。空港の郵便ポストで投函すれば、出国の少し前まで利用が可能です。※レターパックは大きい封筒のため、街中にある古い郵便ポストには入らないことがあります。
超高速で繋がりやすいグローバルモバイル ★★★☆☆
海外用Wi-Fiルーターや携帯電話のレンタルを行っている、グローバルモバイルが運営する国内用のWiFiルーターレンタルです。
SoftBank 4G LTEなど高速マルチネットワークを使って、幅広いエリアでWi-Fiのアクセスポイントを自動選択して、一番安定した周波数帯でアクセスします。データ利用制限がないので、データ量を気にせず使用できます。
デイリープランとマンスリープランの2種類のプランがあります。デイリープランでは1日のレンタル料は480円、 マンスリープランは月額6000円です。
レンタル料金(税込):
1日:480円
7日:3360円(1日あたり480円)
14日:6720円(1日あたり480円)※13日間以上の利用では、マンスリープランを選んだ方がお得です。
30日:6000円(1日あたり200円)
安心補償は200円/日となります。安心補償があっても、Wi-Fiルーター等の紛失・破損に対して半額までしか補償されませんので気をつけてください(例:補償無しでは弁償が40,000円のところ、補償有りでは20,000円の自費負担)。
受取には自宅やホテルなどを指定できる他、成田・中部・関西空港内のQLライナーまたは郵便局で受取ができます(事前の申込要)。土日祝日も発送対応してくれます。
返却はレターパック(送料払済の封筒)を使用するので、Wi-Fi端末等を封筒に入れて郵便ポストに投函するだけです。空港の郵便ポストや郵便局で投函すれば、出国の少し前まで利用が可能です。※レターパックは大きい封筒のため、街中にある古い郵便ポストには入らないことがあります。
Wi-Fiルーターレンタルの契約で確認しておくこと
・受取と返却方法、送料、どのように返却するのか、空港での返却が可能か、コンビニなどから宅配で返送できるかなどを確認しておきましょう。
・宅配便をコンビニから送る、または、郵便ポストに投函する際には、当日の集荷時間を確認してください。夜間にコンビニに持ち込んでも、翌日にならないと集荷および発送されないので、翌日に発送(返却手配)したのと同じことになります。返送日や返却日によって延滞扱いになってしまうことがありますので、正確な配送日程を確認してください。
・安いと思って契約したら使えるデータ量が少なく、すぐに使えなくなってしまうことがあります。また、古いWi-Fi端末では通信速度が遅かったり、受信状態がよくないこともありますので、できるだけ最新の端末をレンタルしましょう。
・利用期間を延長する場合、レンタル会社によって特に連絡しなくても日割り料金が自動加算されるところがある一方、返却が1日遅れると規定の延滞料金(例:2000円/日)が発生するところがあります。のんびりしていると高額な請求になってしまうことがありますので、延滞料の有無、そして、延長する際にはレンタル会社に連絡することを忘れないようにしましょう。
・Wi-Fiルーターを破損してしまったり、紛失や盗難にあったときには、端末代金として4~5万円が自己負担になります。紛失や故障等をカバーする安心補償をオプションで付けることで、自己負担が0~半額くらいに減ります。補償料金は、会社によって1日あたり50円~500円ほどになります(補償内容にもよる)。安心補償に入っていても、全額カーバーされるとは限らず、特に紛失や盗難では半額程度の自己負担になることがありますので、各社の補償内容を確認してください。オプションや付属品(モバイルバッテリーやアダプター等)は補償対象外のことがあります。
VPNでアメリカのドラマも日本で見ることができる
セカイVPNは、海外のVPNサーバーに接続して、お好みの国のIPアドレスを使用できるサービスです。これによって、VPN接続した国の動画配信サイトやオンラインゲームなどが一時的に利用できるようになります。
アメリカ留学しているときは、アメリカでニュースやドラマなどをで見ている人も多いと思います。しかし、日本からアメリカのウェブサイトでドラマなどを見ようとしても、アメリカ以外からのアクセスがブロックされてしまい見れないことが多々あります。
セカイVPNを使って、アメリカにあるサーバーを介してアメリカのウェブサイトにアクセスすれば、アメリカにいるときのようにドラマなどが見れるようになります。
また、VPNを利用すれば、VPNサーバー経由でインターネットをすることになり、通信が暗号化されてセキュリティーが強化されますので、通信内容の保護に有効です。
データ通信専用プリペイドSIMを利用する
Wi-Fiルーターのレンタルの他に、訪日外国人もよく利用しているプリペイドSIMを利用する方法があります。
色々なものがありますが、BIGLOBE NINJA SIMやRakuten Mobile Prepaid SIMといったプリペイドSIMが参考になるでしょう。
BIGLOBE NINJA SIMでは、3GB(30日間)の利用で、価格は5000円前後になります。他にも容量の異なるSIMが販売されています。
3GBでは、Youtube(中画質)程度で約180分、地図アプリの利用が30回程度になります(BIGLOBEの調べによる)。足りなければ、リチャージでデータ1GB=2000円ほどで追加できます。
BIGLOBE NINJA SIMは、ネット販売を始め、日本の主要な国際空港、ヨドバシカメラや一部ローソンなどで購入ができます。
Rakuten Mobile Prepaid SIMは、ネット販売で1GB(30日間)で約3000円、2GB(90日間)で約4000円のSIMがあります。リチャージを行うときは、1GB=2000円ほどになります。
プリペイドSIMは様々のものがありますので、探せば安いものがあるかもしれませんが、Youtubeなどで動画をたくさんみるといったようにデータ通信量が多くなるのであれば、WiFiルーターのレンタルの方が安くなると思います。
※データSIMについては、使えるスマホの機種が限られることがありますので予め確認をしてください。
格安スマホのデータSIMを利用する方法
日本に住所があれば、DMM Mobileや楽天モバイルといった格安スマホを利用する方法があります。
DMM Mobileのデータ通信SIMプランでは、月額440円~から様々なプランがあります。3GB/月でも月額850円ほどです。利用開始の事務手数料として3000円が必要になりますが、最低利用期間は利用開始日の月末までなので、短期でも利用しやすいでしょう。※DMM Mobileは、楽天モバイルによる買収および継承となり、新規受付は終了しています。
楽天モバイルでは、050データSIMプラン(月額645円~)があり、050から始まる電話番号が持てます。友人同士であればLINEなどで済むかもしれませんが、国内でアルバイトの申込などの連絡手段が必要なときには便利でしょう。利用開始の事務手数料として3394円が必要になります。
アマゾンから格安SIMを購入すれば、初期事務手数料が0円になることがあります。アマゾンの格安SIMの売れ筋ランキングから、エントリパッケージの登録事務手数料無料のものを選んでみてはどうでしょう。
格安スマホでは、どれだけの通信量やデータ使用量を使う予定かによって料金が異なりますので、頻繁に動画をみたりというようにヘビーにネットを使うのであれば、WiFiルーターのレンタルの方が安くなることもあります。
※データSIMについては、使えるスマホの機種が限られることがありますので予め確認をしてください。
無料wifiサービスを使う
コンビニ、ファーストフード、ファミレスやカフェなど、無料で使えるWi-Fiのサービスがあります。よく知られているところでは、スタバ、マクドナルド、セブンイレブンなどがあります。
訪日外国人用に無料WiFiのサービスが広まってきていますが、アクセスできる場所が限られるので自由度は低くなります。地方に行くほどアクセスポイントは少なくなる傾向にあると思います。
無料のWi-Fiで気をつけたいことは、暗号化されていない通信になることが多く、知識のある人ならあなたが何をネットでみているのか、どんなパスワードを入力したのかといった情報まで筒抜けになってしまうことがあります。
なりすましのWiFiサービスが介在していることがあり、偽のアクセスポイントに接続してしまうことがあります。悪質なアクセスポイントを経由した際には、クレジットカードやログイン情報などが盗まれてしまう可能性があります。
無料のWi-Fiサービスは便利ですが、ちょっと出先でネットで情報をググるくらいにして、個人が特定できる情報のやり取りをはじめ、クレジットカードでのネット決済や銀行口座へのログインなどは避けた方がよいでしょう。
有料のWi-Fiサービスを使う
無料のWi-Fiサービスを使うときには、それぞれのお店などで会員登録してから使うケースが多く、意外に面倒です。また、お店によって別々のアカウントやパスワードを管理するのも大変です。
そこで、有料のWi-Fiサービスを使う方法があります。約500円/月~のサービスで、たくさんのアクセスポイントが利用できます。
短期間日本で過ごすためのWi-FiレンタルサービスやデータSIMのリンク集
★WiFiレンタル.com:色々なプランから自分にあったデータ通信量やWi-Fi端末が選べるWi-Fiレンタルサービス。
★WiFi東京:高速インターネットがデータ使用量無制限で利用できるWi-Fiレンタルサービス。
★グローバルモバイル:デイリープランとマンスリープランの2種類のプランがある。データ利用制限なし、高速マルチネットワークを使って繋がりやすいWi-Fiレンタルサービス。
★セカイVPN:自国以外の国からアクセス制限をかけているウェブサイト(動画配信やオンラインゲームなど)でも、セカイVPNでその国のサーバーを介してアクセスすれば、それを一時的に回避することができる。
★BIGLOBE NINJA SIM:日本で使えるプリペイドSIM。オンラインを始め、主要な国際空港、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ローソンなどで購入できる。後からリチャージも可。
★Rakuten Mobile Prepaid SIM:ネットで買えるプリペイドSIM。30日(1GB)と90日(2GB)から選べる。後からリチャージも可。
★楽天モバイル:格安スマホのデータ通信SIMプランで、月額525円~から様々なプランがある。050データSIMプランでは、050から始まる電話番号が利用可。
※こちらでご紹介した各社のサービスと料金は変更になることがありますので、各サイトで最終確認をお願いいします。