編入学で大学を目指す~その1~の続きです。今回は、コミュニティ・カレッジ(コミカレ)付属の語学コースの利用方法についてご案内します。
コミュニティ・カレッジ付属の語学コースですが、大体5段階(レベル)くらいに分かれていると思います。1学期の期間にもよりますが、6~7レベルくらいまであるところがあります。
カレッジによってレベルの名前のつけ方は色々ありますが、分かりやすくレベル1~5としてお話を進めていきます。
下記を見ていただいてお分かりいただける通り、レベルが上がるごとにより大学に適応できるようなアカデミックな授業になってきます。
日常生活で困らない会話を中心とした基礎英会話、基礎文法、英単語、発音など。
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英会話、初中級文法、英単語、構文、リスニングなど。
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中級文法、英単語、イディオム、リーディング、小エッセイ(英作文)、リスニングなど。
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上級文法、リーディング、中エッセイ、ディクテーション、スピーチなど。
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リーディング、リサーチペーパー、スピーチ、ディスカッションなど。
※どのクラスも文法、英単語、スピーチ、リーディング、エッセイなど、レベルに応じて総合的に指導されますが、基本的に集中されて指導されるものを上げています。
日本人学生の多くは、レベル2~3からスタートされることが多いと思います。
留学前にTOEFLを含め英語を勉強しておいて、語学コース・レベル3~4くらいから始められるように準備されておくとコミュニティ・カレッジや大学卒業が近くなります。
レベル1~2から始める際には、語学コースにいる期間が長くなるため、大学に行くといったモチベーションを保つのが大変になるかもしれません。
直接、正規入学できるだけの準備をされればベストですが、カナダの場合は、コミュニティ・カレッジでもTOEFLはアメリカの州立大学並みの点数を要求されることが多いですのでちょっと頑張りが必要かもしれません。
レベル2~3では、文法や英単語のクラスが多く、事前に勉強しておけば、無駄な時間を過ごさなくてよくなるかもしれません。
レベル4~5はエッセイなど、アカデミックな書いたり話したりという授業が多くなり、コミュニティ・カレッジや大学の正規学部で必要になってくる知識や技術を学ぶことになります。
それぞれのコースで、すべての分野を総合的に指導がなされますが、基本的にはレベルの低いクラスでは文法など基礎が中心、レベルが上がると正規学部で必要となるエッセイやスピーチ、ボリュームのあるリーディングの割合が多くなります。
そして、レベル5を終了すると、晴れて正規学部の学生となることができます。
コミュニティ・カレッジ付属の語学コース特有の利点として、中級レベル以上の学生は、数学や科学など限られたコースは、語学コースにいる間でも、取らせてもらえることがあります。
早く卒業したいと思う留学生は、語学コースの合間に数学などをこつこつ選択して単位を稼いでいきます。
通常は語学コースが優先のため、語学コース以外で取らせてもらえるのは1年生レベルの教科で2科目程度になると思います。
実力のある人は、余計なことはせずに、TOEFLやIELTSなどの成績を上げることに集中して、直接、大学へ入学する方法をとる人もいます。
ただし、大学へ入学できたとしても、語学コースを終了していない学生はエッセイ等のテストを受けさせられることが多く、これにパスしない限りは選択できる教科が限られたりして、結局は、語学コースの終了を義務付けられることがあります。
日本人の多くは試験対策をしてTOEFL等の成績だけを上げるのが上手いと思いますが、実際に大学の授業についていける総合的な語学力がある人は少ないのが現状だと思います。
結果として、編入制度の過程で語学もしっかり学びながら、コミュニティ・カレッジの正規学部へ上がる方法は、堅実な進学方法の一つであると思います。
★コミカレから編入学で大学を目指す ~その3~に続きます。