アメリカ留学にはたくさんの問題がありますが、それでも魅力が多いため世界中から留学する人たちがいる国です。問題をしっかり理解して、トラブルに巻き込まれないように注意を払いながら安全な留学をしてください。
アメリカ留学の代表的な問題といえば、犯罪が多いこと、テロの標的にされる可能性があること、人種差別があることなどです。
行く地域、大学・学校によってすべてが該当するわけではありませんし、これらは留学生だけがターゲットではなく、アメリカ人の多くが同様に感じていることでしょう。
犯罪の多さは日本にいては想像できない
日本でもよくニュースで報道されますので、犯罪が多いことは知っているかもしれませんが、ニュースで出てくるのは大きな事件ばかりで日常の細かい犯罪を上げればキリがありません。
また、アメリカは世界各地の紛争に関わってきていることから、9.11のようなテロの標的に再度ならないとも限りません。
様々な殺人、麻薬、性犯罪を代表として、毎年新しい犯罪の名前が作られるかのような勢いで犯罪が横行しています。拳銃が過剰に流通していることから、その被害者になってしまう人もたくさんいます。
近年では、大学や学校内での銃撃事件が増えており、学校にいるから安心ということは全くありません。
犯罪に巻き込まれる留学生
犯罪に巻き込まれる留学生の中には、アメリカの犯罪状況に疎く、その結果、被害者になってしまうケースが少なくないと思います。
たくさんの日本人がアメリカに留学していますが、気をつけていれば安全な留学も可能です。
日本では、夜遅くに女性が1人で歩いていたり、夜の公園でジョギングをしている光景は珍しくありません。アメリカでこんなことをしたら、事件に巻き込んで欲しいと言っているようなものです。
お店では、お財布の入ったバックを椅子においたまま席を離れてしまったり、車に大切なものをおいたままにしていたり・・・こういったことはアメリカでは犯罪に遭ってしまう典型です。
日本と同じような生活を送ろうとしないで、常に気をつけていればほとんどは避けられる犯罪が多いことを考慮して、アメリカ留学を考えてみてください。
人種差別はアメリカの大きな課題
人種差別はアメリカの問題の一つです。ほとんど単一民族国家で生活してきた日本人には、多民族国家の現実がなかなか理解できないことがあるかもしれません。
自分が何も悪いことをしていないのに差別的な扱いを受けるのは、精神的に辛いことがあると思います。
日本人が直接嫌われているとは必ずしも限らず、アジア人という一括りにして差別されてしまうことがあります。
一般的なアメリカ人は、日本人、中国人、韓国人などの区別ができないため、アジア人をすべて中国人として扱ってしまうようなケースも珍しくありません。
アメリカにはアジア系が多いのですが、日本人の割合は少ないのでこういった扱いも分からないわけではありません。差別的な態度をしていたのに、日本人とわかると対応が180度変わるというのもよく聞く話です。
近年、アメリカではアジアからの移民が多く、特に中国や韓国系移民や学生の中には戦争中に日本に占領されたなどの理由から反日的な態度をとっているグループがあります。
また、日本企業はアジア地域に進出している中で、ジャピーノのように日本人が無責任な人種のように思われているケースもあります。
こういった人種差別は日本でもあります。アジアの国々から日本に来ている留学生は、日本人に見下されたりといった人種差別を感じることがあり、当の日本人はそれに気がついていなかったりします。
自分たちがいわれもなく差別を受けることは、良い体験とはいえませんが、世界を知る意味では貴重な体験かもしれません。ただし、反日感情や人種差別が犯罪に繋がるケースもありますので十分な注意が必要です。