多くの留学エージェントでは、無料の留学相談を受付けています。各社のホームページを見て興味があれば留学相談されてみてもいいでしょう。
最近は、お問い合わせフォームなども用意され、質問しやすくなっているホームページもたくさんあります。
ただ、留学相談が無料なのは、次に商談に進めるためのステップですので、無防備に個人情報を差し出したり、必要以上のことを伝えないといった慎重さはあった方がよいでしょう。
お薦めの語学学校を教えてください!
「どの語学学校がいいですか?」とネットの掲示板等で質問されている人がいますが、自分で調べるのが難しいというときは、情報を多く持っている留学エージェントに問合せてみるのも一つの方法です。
単純に「どの語学学校がよいか?」というのは少々的を得ていない質問で、人それぞれ何を優先するのかによって、語学学校の選び方が変わってきます。
大学へ進学したい人、ビジネス英会話を短期間で学びたい人、初心者なので英会話が少しでもうまくなりたい人、語学を学びながら夏休みを楽しく過ごしたい人・・・というように語学学校の選択には、色々なタイプや目的があります。
データが豊富な留学エージェントであれば、自分の希望を伝えることでそれに合った語学学校を探してくれることがありますので、その中から選んでみることが可能です。
留学エージェントに語学学校探しを手伝ってもらう理由の一つには、過去に留学手配代行した学生から、この学校は良かった/悪かったという情報が上がってきていて情報を多く持っていることがあります。
ただし、留学エージェントは、学生を語学学校に紹介する(入学させる)ことで報酬を得ることが仕事の一つです。そのため、報酬を多く出してくれる語学学校へ学生を誘導することがあります。
必ずしもあなたのことを考えて、留学先をお勧めしてくれているわけではない可能がありますので、その点は十分考慮に入れておく必要があります。
少々ひねくれた考えかもしれませんが、留学エージェントがオススメする学校を避けて選ぶ方法があります。これは、留学エージェントが特定の学校を強くお勧めしているということは、たくさんの日本人がその学校に集まる可能性があるからです。
留学カウンセラーについて
留学エージェントを利用する上で、留学のお手伝いをしてくれる留学カウンセラーについて少しお話しておきます。
留学エージェントでは、相談に対応してくれるカウンセラーさんがどんな留学経歴を持っているのか、分からないことが多いです。
「留学カウンセラー」といった名札を付けていて、いかにも留学経験豊富そうな雰囲気を出していることがありますが、実際にはスペシャリストというよりは、単なる窓口担当みたいな人が多いのが実情ではないでしょうか。
そのため、留学カウンセラーに相談したとしても、そこから得られる情報は絶対ではなく、たくさんあるアドバイスの一つであることを認識して、自分の進む道を決めてほしいと思います。間違っても留学カウンセラーの言いなりになって、留学先を選ぶべきではないと思います。
現状、留学カウンセラーといっても、夏休みに短期留学した人、留学ではなく単に海外で生活をしたことがある人、ワーキングホリデーで海外にいた(英語は大して話せない)など、その資質に疑問がある人も結構います。
今まで留学カウンセラーというと、学生を騙して高い手数料を取る・・・といわざるを得ないほど悪いことやっている人たちが多かった業界です。
留学エージェントの破産、契約や支払に関して膨大なクレームが消費者センターに上がっていた現状を省みると、巷の留学カウンセラーはどんな人がいるのだろうと思ってしまうかもしれません。
そんな不信感をもたれている現状を変えようと、養成講座という制度ができたりして、留学アドバイザーや留学カウンセラーを資格として認知させようとする動きがあります。
しかし、執筆現在、これらは国家資格ではなく、また、世の中にある資格の中でもかなりマイナーといってもいいでしょう。
不祥事の多い留学エージェント業界として、留学カウンセラーを養成して不祥事を減らそうと改善を試みている点は一定の評価があると思います。
ただ、末端の社員が熱心に資格を取ったとしても、悪いことを企てるのは社長や代表格の人たちです。今までも社員は悪いことと知りながら、給料のために社長たちの指示に従ってきたところがありました。
高額な支払いは慎重に・・・
留学カウンセラー云々の前に、留学業界が不審なのは、その料金体系と契約に関する最低限の法順守といった常識的な部分が欠落していた経緯があったからだと思います。
そういう意味で、契約やお金の部分については、引き続き十分警戒してください。契約に急がせるような話には乗らないようにしてください。
また、決して大金を預けてはいけません。
留学エージェントでは1年分といった学費や滞在費(ホームステイ料金等)を支払うよう誘導させられることがあります。
アメリカやカナダの語学学校や大学は一学期ごとに払うのが一般的です。ホームステイは月払い、学生寮は学期ごとに支払う形式がほとんどだと思います。
一部、特殊な学校や私立大学は年払いもありますが、普通の語学学校では、まとめて支払う必要はありません。
逆に年払いを必要とする語学学校は怪しいです。例えば、日本人経営の日本人しかいない語学学校は、年一括払いをさせる形態のところがあります(広告では日本人しかいない学校であることは触れられていないことすらあります)。
語学学校に通うのに1年分の学費をまとめて払うと割引があると言われることがありますが、そんなときは十分警戒してください。
無理にローンを組んで支払わせるようなケースがありますが、そんなときは急病でもなんでもいいので理由をつけて速攻で逃げましょう。
無料相談会や無料セミナーなど、タダを謳った広告などにつられていってみたら、ものすごい売り込みをかけられたというのは留学に限らず色々な業界で常識のように行われています。
特に高校生はこういった商い習慣に慣れていないので弱い立場になってしまいます。
最初は、メールや電話など逃げやすい方法でアプローチしてみるのがよいと思います。また、オフィスを訪れる際には、保護者と一緒に訪れるというように慎重な対応をしてください。