留学エージェントで無料相談を受けてもらえるのは嬉しいですが、どこでも安心して利用できるわけではありません。特に個人情報の扱いには気を付けましょう。
留学エージェントで無料の留学相談を利用するに際して、ある程度の個人情報(氏名、メールアドレス、住所、学校、年齢など)の記入を求められることが多いです。
一般的に、それらの情報で留学エージェントはメルマガや資料を送付するなどして営業活動をすることがあります。
無料で相談を受けてもらうのですから、これくらいは仕方がないかもしれません。
留学情報の必要な方々にとっては、メルマガやダイレクトメール程度であればそれほどわずらわしいものではないと思います。
電話勧誘の多い会社も一部ありますので、電話番号を記載する際には気をつけましょう。もし、メールアドレスだけでいいというのであれば、電話番号は遠慮させてもらいましょう。
留学というのはそれほど長い時間をかけて検討する人は少ないので、ダイレクトメールなども通常は長期間にわたって送付されるものではありません。
ただ、取得した個人情報を別の会社でも流用をするところがないわけではありませんので注意しましょう。
個人情報については、できるだけ最低限の範囲(氏名とメールアドレス程度)で提供しましょう。
職業や年収、家族構成など細かいことを記入させられるような場合は、無料相談の段階では避けた方がいいと思います。
書類では色々な項目が用意されていますが、記入しなければ特に求められないことがありますので、自ら進んですべてを記入しなくてもいいと思います。
良心的なところでは、「書けるところだけで結構です」というような応対をしてくれることがあります。
個人情報をどのように利用するか明記することが常識となっていますので、確認された上で記入されることをお勧めします。
基本的には、記載した個人情報はその会社内で使用することに限る、他の会社に譲渡しない、一定期間後は廃棄するといった文言があります。
もし、そういった情報が記載されていない場合は、個人情報はどのように扱われるのか怪しいと疑ってください。
名簿リストの売買も商売の一つで、自社以外に、アンケートの内容から興味の合致する他業種の会社に情報を提供するところもあります。
こういった個人情報の扱いについて、お客さんに通知することは常識で、その程度のことができていない会社は注意した方がいいです。
プライバシーや個人情報の扱いに認識が甘い会社は避けた方が無難です。お金(留学費用)の扱いもいい加減な可能性があると判断してもいいかもしれません。
無料相談を利用されても、その後、留学エージェントと契約されるか否かはご本人の選択次第ですので、何かを買わなければいけないとか契約しなければいけないといったプレッシャーを感じる必要は全くありません。
オフィスで個人情報を記入する際には、読む時間を与えず、「こことここに名前を書いてください」みたいな感じでどんどん進められてしまうケースがあります。
学生さんは素直に住所を書いたり署名してしまうことがありますが、あえて疑ってください。
あせっていると内容がしっかり確認できないので、「持ち帰ってじっくり読んでから記入します」といって後から提出してもよいでしょう。持ち帰りを拒否してきたら怪しいと思ってください。
限定30人といった留学パッケージがあったとして、契約するかまだ迷っている段階で、「キャンセルできますので、とりあえず仮予約しておきましょう」とすすめられることがあります。
仮予約となると個人情報に加えて、クレジットカード番号を伝えたり、手付金を要求されることがあります。
キャンセル可能といいつつ、実際にはどんどん手続きを進めてしまって、キャンセルができても、予約金や手付金が戻ってこないような状況なることがあります。
悪質なところでは、キャンセルできると言いつつも、「仮予約とはいえ、これだけの仕事をしたのだから実費はいただきます」と事務手数料などを請求されることがあります。
キャンセルできない雰囲気になって、意図せず、それが契約につながってしまうことがあります。
個人情報をこの会社にどこまで与えていいのか気をつけること、よく分からないものに記入しないこと、そして、心配なときには一人ではオフィスに出向かないようにしましょう。