アメリカに留学中、カナダのバンクーバーに遊びに行きった際、一緒に旅していた友人の車が盗難に遭い、車に積んでいた私達の荷物とパスポートも盗まれました。バンクーバーの日本領事館は年末年始のお休みで、どうすればいいかと迷っていたときに、大学に連絡を取ってみようと思いました。
※カナダ・バンクーバーでパスポートを盗まれた時の体験談のパート3です。初めから読んでいただく際には、カナダ旅行記:パスポートを盗まれた!のページへどうぞ。
☆☆☆☆☆☆
大学の留学生課へ連絡
パスポートを盗まれて、バンクーバーの日本領事館は年末年始のお休みでした、一応、連絡はくれたのですが、アメリカに戻ってからパスポート申請すれば?みたいな対応で、学生の私たちはどうしていいか分からない状況でした。
その時に思い出したのが、入学の際、大学の留学生課でパスポートや学生ビザのコピーを取られたことでした。
コピーが手に入れば何とか手段はあるかもしれないと思ったのです。
大学の留学生課に電話をすると、年末休暇中にも関わらず出勤されている方がいました。
バンクーバーでの盗難被害のことを説明すると、パスポートや学生ビザのコピーをホテルにファックスしてくれることになりました。
後から聞いた話ですが、年末年始など留学生が旅行に出かけたりする間は、担当者が交代で出勤したり、留学生課にくる電話を自宅へ転送したりして緊急時に備えているとのことでした。
日本の領事館の対応(前頁を参照)と比べると何ともありがたい思いがしました。
早速、ファックスで書類を送ってもらいましたが、正直なところ、書類のコピーだけでアメリカの厳しい入国審査をクリアすることは難しいと思わざるを得ませんでした。
しかし、ファックスで送られてきた書類の中には、留学生課の代表(大学での役職は教授兼留学生課の代表)がわざわざ書いてくれたアメリカ入国審査官に宛てた丁寧な手紙がありました。
内容は、私たちが休暇中にパスポートを盗まれるなどの被害にあったこと、大学では勤勉な学生であり再入国を許可して欲しいこと、そして、必要であれば時間を問わず大学の留学生課に連絡をして欲しいといったことが記述されていました。
誰も助けてくれない状況の中で、この手紙を読みながら、ちょっと感動してうるっとしてしまいました。
私たちが起こした問題でありながら、親身になって手紙を書いてくれた様子がうかがえる内容だったので、諦めずにこれを持ってアメリカへ戻ろうと決めました。