アメリカ留学中にカナダのバンクーバーでパスポートを盗まれ、何とかアメリカに戻ってきたものの、面倒な手続きが続いていました。新しいパスポートを申請した後は、学生ビザの申請です。
※カナダ・バンクーバーでパスポートを盗まれた時の体験談パート6です。初めから読んでいただく際には、カナダ旅行記:パスポートを盗まれた!のページへどうぞ。
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パスポートに添付していた学生ビザも失くしていたので、学生ビザも新たに申請しなければなりませんでした。
学生ビザは、アメリカ大使館や領事館で発行されるもので、アメリカ国内では入手できません。つまり、他国へ行って申請しなければならないのです。
アメリカにいるのだからアメリカ国内で申請できないのかと思ったですが、制度的にそうなっていた以上仕方ありませんでした。
日本へ帰るにはお金がかかりすぎるので、以前住んだことのあるカナダのカルガリーで再申請することにしました。
バンクーバーという選択肢もあったのですが、さすがにバンクーバーでパスポートなどを盗まれており、暫く行きたくはありませんでした。
また、バンクーバーのアメリカ領事館はあまりよい評判を聞いたことが無かったので、避けた方が無難だと思ったところもありました。
カルガリーであれば多少遠いのですが、友人にも会えて一石二鳥だったのです。
パスポート紛失の件でお世話になった留学生課で用意してもらった学生ビザ申請書類を持って、カルガリーにあるアメリカ領事館へ向かいました。
カルガリーのダウンタウンにあるアメリカ領事館は非常に混雑していました。
オフィスビルのワンフロアーにありましたが、その階だけ強化ガラスのような壁が多く、セキュリティーが厳重で異様な雰囲気でした。
様々なビザ申請等に訪れている人たちがいましたが、見るからに弁護士という人たちを同伴させているアジア系の人が結構多くて、私も専門家が一緒にいてくれればなあと少々気弱になってしまいました。
私の場合はゼロからの申し込みではなく、一旦、発行されたビザの再申請ですから大丈夫だろうと思うしかありませんでした。
多くのお役所仕事のようにカウンター越しに担当者の方と話をしました。ただし、強化ガラス越しに話をしていたので、ここでもセキュリティが厳しいかったです。
入館時に提出してあった申請書類の内容を再確認するような質問がありました。その後、少しカジュアルなトークになって、今後のアメリカでの予定なども聞かれました。
少し緊張が解けたこともあって、予定としては大学院に行きたいという話をしたのですが、審査官の顔が急にこわばってきたので、余計なことを言ってしまったと即反省。
資金や書類等のバックアップがない中で、変にアメリカでの長期滞在をもくろんでいるような話は厳禁なのはわかっていたはずなのですが、審査も終わりかけで気が緩んでいました。
冷たい空気を感じて、とにかく大学卒業したらまずは帰国することを強調しました。
「まあ、いいでしょう」みたいな感じで、学生ビザを再発行してもらうことができました。
後から聞いた話では、ビザ申請に何日も待たされることもあるそうで、運良く当日に発給されてよかったと思ったものです。
新しい学生ビザを得て、陸路、カルガリーから再度アメリカとの国境を目指しました。
今回は何の問題もなく、笑顔で入国審査官に迎えられ入国することが出来ました。よかった~^^v
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