留学先選びの重要性(1)

留学先選び 留学先の大学・カレッジ選び

カレッジや大学選びは、充実した留学を実現する大切なプロセスです。さらにいえば、留学で何をしたいか、何を得たいかをはっきりさせること、そして、その具体的な道筋をみつけることが大切だと思います。

とりあえず現地に行ってみよう・・・という方は少ないかもしれませんが、現地に行って何度も学校を変えるより、良いスタートをするため留学前にしっかりした学校選びをした方が良いと思います。

私は最終的な目的ははっきりしていましたが、そこにたどり着くまでの道のりをしっかり描くことが出来ていませんでした。

一応、私なりの計画はあったのですが、考えが甘かったりして自分の思い通りに行かずに、語学コースやカレッジを何度も変えたりして、そのたびに出遅れるという回り道をしてしまいました。

私の周りの留学生は、振り落とされるようにカレッジを退学したり、私のように迷走した挙句、日本へ帰っていく学生が複数いました。

当時はカナダ留学の人気がちょうど上がり始めたころで、まだ日本人の間では情報が極端に少なく、カナダ側でも受入れ態勢が十分に整っていなかったことも影響していたと思います。

その後、私はアメリカの大学に移ったのですが、アメリカでは留学生の受入システムが整っていたこともありすごく集中して学べたことを思い出します。

やはり、カナダと比べれば、アメリカの方が留学生の受入れでは歴史があり、その受入人数もカナダとは比べものなりません。実際、毎年のようにものすごい数の留学生がやってきています。当時は、留学先としてアメリカの方が優れいているとつくづく思ったものです。

語学留学、正規留学、専門知識を得る留学、短期の語学旅行を楽しむなど。。。目的によって、学校の選び方は大きく異なります。

目的がはっきりすると、希望する進路や学校選択なども決定しやすくなると思います。

「この学校は安いからここに決めよう」

「日本人が少ないからこの学校が良いだろう」

「何かのランキングで名前が出ていたからいいだろう」

といった安易な学校の探し方は、後で後悔する結果になってしまうかもしれません。

留学は人それぞれ目的や目指すものが大きく異なります。人が良いといっているものを選んでも、必ずしもそれが自分にあっているとは限りません。

留学先選びは、様々な情報を統括して総合的に判断して決めたいものです。

スポンサーリンク

1. 留学の生活費・授業料

留学先を決める上で、お金の問題は大事です。自分の予算と合う学校や地域に行かなければ、留学が成り立ちません。

アメリカやカナダでは、州によって税金のシステムが違ったり、州立と私立の違いでも授業料は大きく異なります。特にアメリカでは私立大学が多く、私立大に関しては州を問わず留学費は高額になる傾向があります。

各カレッジや大学のウェブサイトをみると、一年間いくら必要かといった費用の情報が掲載されています。色々な学校や地域ごとに比べて計画を立ててください。

生活費や授業料の他にも色々お金がかかるので、少し余裕を持った予算で留学先を決めるようにしたいものです。

学年が上がって専門性が高くなると教材費や受講料も高くなりますので、毎年、5~10%程度ずつ費用が上がっていくと考えておいた方がよいです。

生活費の面では、現地の生活に慣れることで節約がうまくできるようになるので、そのあたりは多少調整が可能です。

カナダで授業料が高い州といえばブリティッシュ・コロンビア州やオンタリオ州が知られていますが、比較的留学生の受け入れに積極的で、多くの留学生が学んでいます。

アメリカでは一概にここが安い高いとは言えませんが、都会に行けば費用は高く、地方行けば安くなる傾向にあります。

費用が安いといっても、アメリカの大学はレベル格差が激しいので、授業料が安い=大学レベルが低いといったことになることがあります。自分の求めるものと費用のバラスが合致しているか、その点は良く調べて欲しいと思います。

日本人に人気のニューヨークやロサンゼルスといった大都市では、生活費の負担は大きくなると思います。ただ、有名大学もそれらの都市や近郊にあり、経済負担を考えても十分に値する教育を受けることができる大学が多いことも確かです。

2.留学先大学の評判・ランキング

大学のランキングは、優れた教育を受けるという意味で一つの重要な指針になります。

留学する方が多くなっている現状では、日本に帰国して就職する場合、ただ留学したというだけでは、キャリアアップや就職に必ずしも役立つものではないと思います。

また、現地で就職する場合も実績のある大学を卒業した方が、就職は有利であるというのは日本と変わらないと思います。

専攻などにもよりますが、有名な大学では会社や政府機関からスカウトに来てくれるほどです。

雑誌の大学ランキングは、学力や有名度合いだけを基準にしたものばかりではなく、図書館の充実度、学生寮の住みやすさ、就職率、近年の卒業生の就職など基準が多義に渡ること多いので、それだけに余り振り回されないように気をつけたいものです。

3.留学する地域と気候

留学場所の選択肢は、大きく分ければ都会か地方の二つである思います。都会からほんの少し離れた郊外というように、地方と都会を両方楽しめる中間点を選ぶという方法もあります。

どちらにも良い点と悪い点がありますので、自分の好ましい環境を選んでください。

都会では遊びの誘惑が多かったり、生活費が高いといって地方に引っ越してくる人がいます。また、競争社会が激しく、自分ではついていけないと地方へ移る学生がいます。

地方では交通の便が悪く不便であったり、自然ばかりで遊ぶところがない、のんびり過ぎて留学の緊張感が無いといったことで、都会に引っ越していく人もいます。

留学先の気候も十分に考慮したい点だと思います。

アメリカのドラマや映画で見ることがあるかもしれませんが、ニューヨークを舞台にしたものでは冬はコートを着ていてとても寒そうですが、ロサンゼルスではビーチや水着の女優さんが良く出てきたりしてますね。

地図上でいえば、カナダは全体的、アメリカは北に位置する地域は冬はかなり寒いです。また、山など地形によって寒暖の差が激しい地域もあります。

寒い地域では、短い夏と長い冬しかないような気分になるところもあります。夏のアルバータ州モンタナ州の自然は素晴らしいですが、冬の寒さに弱い人には厳しい環境かもしれません。

冬が苦手と言う人は、南部に行けば暖かくなりますので、カリフォルニアやフロリダ付近などがよいかもしれません。

カナダで通年暖かいところはありませんか?とよく聞かれるのですが、あえていうなら、バンクーバー付近でしょう。西海岸とはいえ、カリフォルニアよりずっと北にありますので、冬はそれなりに寒いことは仕方ありません。

海岸沿いだけでなく、BC州ケローナなどのように山に囲まれたり渓谷があったりすると以外に暖かい地域もあります。ただし、カナダとしては暖かいという意味で、雪が絶対に降らないとか、コートがいらないという暖かさではありません。

寒い地方に行く場合でも、現地の家や学校等はこの寒さに備え暖かく過ごせるようになっています。

私はカナダのアルバータ州に住んでいたことがあります。冬の屋外はとても寒いのですが、屋内は各所で暖房設備が整っていて、日本の冬より暖かく快適にすごせました。

実際、学校まではコートを着ていって、校舎内ではTシャツで十分というところがカナダでは多いです。学生寮などは、地下道を通して校舎とつながっている大学もあります。

それでも、一歩外に出ればマイナス何度という世界では、カレッジに通うことや買い物一つで体調を崩すことがあります。多少の雪は楽しかったりしますが、寒さに慣れていないと体調管理が難しいことがあり、それが学業に影響することもあります。

私はカナダの寒さに勝てなかったタイプで、体調を崩してカレッジにまともに通えず、冬の成績はひどくて単位を落としそうになったこともたびたびありました。

屋内は暖かいのですが、カレッジに通ったり買い物に行ったりするには凍りつく寒さの外に出なければなりません。こういった状況では、風邪をひくとなかなか治すことができず苦労しました。このことから、気候を選ぶということも留学にはとても大切だと思っています。

留学先選びの重要性(2)へつ続きます。

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました