日本の銀行キャッシュカードが海外でそのまま使えたら便利だと思いませんか?
大手銀行では海外対応のキャッシュカード発行を止めてしまったようなので選択肢はないかと思いますが、代わりにVisaデビッドカードというクレジットカードの国際ブランドが付いたキャッシュカードが普及しています。
- Visaデビット機能付キャッシュカードとは?
- デビットカードが入手できる銀行
- Cirrus・PLUSのマークが付いている?
- VISAデビット機能付キャッシュカードの便利なところ
- VISAデビット機能付キャッシュカードの不便なところ
- デビットカードの限度額を設定する
- 海外ATM利用には手数料がかかります
- 海外では1枚のカードだけに頼るのは心配
- 海外ATM利用での防犯上の注意
- 暗証番号は簡単に推測できない番号にしましょう
- 楽天銀行のデビッドカードについて
- Sony Bank WALLETについて
- 海外でのサポートが充実しているか確認する
- 海外で使うなら、国内のメインバンクとは切り分けて管理する
- 留学や海外旅行の資金管理も大切なこと
Visaデビット機能付キャッシュカードとは?
Visaデビット機能付キャッシュカードは、国内では銀行やコンビニのATMなどでキャッシュカードとして使えます。
海外で使う際には、付帯のVisaデビット機能で海外のATMから現金を引き出すことができます。
正確には日本のキャッシュカードが海外でそのまま使えるわけではありませんが、Visaデビットカードで海外のATMから現金を引き出した際には、自分の銀行口座から即時に引き落とされるので、国内でキャッシュカードを使ったときと同じようになります。
また、ショッピングでVisaデビットカードを使って支払った際には、これも自分の銀行口座から即時に引き落とされるシステムになっています。
クレジットカードと同じように使うことができますが、使える限度は自分の口座に預けてある金額となります。
クレジットカードのように職業や年収といった面倒な審査はなく、銀行によって多少異なりますが、15~16歳以上から申込みができるというようにカード取得は難しくありません。
VISA、Mastercard、またはJCBのどれかが選べることがありますが、海外で使うなら加盟店が圧倒的に多いVISAを選択されることをおすすめします。
スポンサーリンク
デビットカードが入手できる銀行
楽天銀行やPayPay銀行といったネット銀行では、Visaデビット機能付キャッシュカードを早くから発行しています。
近年は、ソニー銀行のVisaデビット付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET」も人気が高いようです。
これらのデビットカードはキャッシュカード一体型なので、1枚のカードで国内と海外で使うことができて便利です。
銀行のキャッシュカード一体型のデビットカードの一例:
・楽天銀行の楽天デビットカード(Visa/JCB)
・ソニー銀行のSony Bank WALLET(ViSA)
・セブン銀行のデビット付きキャッシュカード(JCB)
・ゆうちょ銀行のゆうちょデビッド(VISA)
その他の銀行でもデビットカードを発行しています。いくつか代表的なところをあげます。
・三菱UFJ銀行:三菱UFJデビット(Visa/JCB)
・三井住友銀行:SMBCデビット(Visa)
・イオン銀行:イオンデビットカード(Visa/JCB)
・住信SBIネット銀行:ミライノ デビット(Visa/Mastercard)
※ゆうちょ銀行のVisaデビットカードmijicaは2022年7月31日(日)にて終了。
上記の銀行では、デビットカードが独立しており、キャッシュカード一体型ではありません(執筆現在)。不便と思える面もありますが、便利さと安全を天秤にかけたとき、海外で日本のキャッシュカードを持ち歩きたくないというときには有用でしょう。
銀行系のデビットカードは、すでにその銀行に口座があれば申込みが簡単です。口座がないときは、まずは銀行口座開設が必要です(口座開設と同時に申込み可能な銀行もあります)。
新たに銀行口座を開くのが面倒なときは、海外用のプリペイドカードという選択もあります。
以前、海外対応の銀行キャッシュカードといえば、 SBI新生銀行(旧新生銀行)の国際キャッシュカードがよく知られていたと思います。残念ながら、2018年12月8日にて海外ATM引き出しサービスが終了してしまいました。
現状、多くの銀行がVisaデビットカードを採用していることから、国際キャッシュカードの時代は転換期を迎えたのでしょう。
Cirrus・PLUSのマークが付いている?
銀行のデビットカード裏面に、CirrusやPLUSのマークが付いている場合は、通常、海外の提携ATMが利用できます。
海外のATMを使う際には、VISA・Cirrus・PLUSなどの持っているデビッドカードとマッチするマークが提示してあるか確認してください。
こんな感じで使えるカードのブランドなどが提示されています↓
拡大するとVISA・Cirrus・PLUSなどが提示されているのが分かります。
Cirrus (シーラス)はマスターカードが中心となって運営する銀行のオンラインネットワークです。マスターカードのホームページでATMの設置場所を検索できます。
PLUS(プラス)はVISA PLUSとしても知られるVISAカード系のATMネットワークです。VISAのホームページからATMの設置箇所が検索できます。
こういった国際ブランドに対応していないATMもありますので、その際には別のATMを探してください。
日本ではセブンイレブンや郵便局のATMが、海外対応キャッシュカードが使えるシステムになっています。海外から日本に旅行などで来る方は、これらのATMを使って日本円を引き出すことができます。
▶▶海外のATM活用ガイド:海外ATMの利用方法の説明。VISA系の海外ATMがどこにあるか検索できます。
VISAデビット機能付キャッシュカードの便利なところ
VISAデビット機能付キャッシュカードの利点は、国内ではキャッシュカードとして、そして、海外ではVISAデビットカードとして、ATMから現金を引き出すことができることです。もちろん、国内外でVISAカード(クレジットカード機能)としても利用できます。
旅行だからといって、大金を持ち歩く必要が無く、必要なときに現金をおろせるので盗難の心配が減ります。
海外に銀行口座を開く必要が無く、ATMで引き出した現地通貨は換算されて日本の銀行口座から引き落とされます。
日本の口座にお金を預けておけば、海外で自由に引き出すことができます。
キャッシュカードとデビットカードがセットになっていれば、カードが1枚で済むので、複数のカードを持ち歩かなくてよいところは便利です。しかし、それを紛失してしまったり盗難にあってしまったときは、ダブルのショックになりますので十分な注意が必要です。
VISAデビット機能付キャッシュカードの不便なところ
デビッドカードを使った場合、すぐに口座からお金が引き落とされます。クレジットカードは翌月以降の支払いになるのに比べて、デビッドカードは決済が早いです。
もし、購入したものを返品したり、お店側で会計を間違えてしまって決済をキャンセルしたとしても、デビットカードでは一旦お金が引き落とされてしまった状態から返金されるまでに時間がかかることがあります(数日~翌月の返金になることもある)。
ホテルやレンタカーではディポジット(保証金や預かり金)が必要になるため、デビットカードが使えない、または一定の金額が引き落とされてしまうことがあります。
クレジットカードであれば与信枠の確保のみで、ディポジットとしてお金が引き落とされません。しかし、デビッドカードではデポジットとして口座から引き落とされてしまうことがあります。前出の通り、一旦、決済されてお金が引き落とされてしまう場合は、返金までに日数がかかることがありますので気をつけてください。
デビットカードの限度額を設定する
通常、、デビット機能付きキャッシュカードやデビットカードでは、一日に引き出せる限度金額を簡単に設定することができます。
カードが盗難されたり、強盗に脅されてATMから現金を引き出すような事態を考えて、日々必要な限度額を設定しておくことをおすすめします。
アメリカなど海外のATMでは、それぞれのATM端末から1回に300ドル以上は引き出せないといった設定になっていることがあります(金額は海外ATMの設定による)。
こういったATMの限度額は、1回毎の利用ごとの限度額となっており、2回3回と分けて引き出したり、別の金融機関のATMであればさらに引き出せてしまうことがあります。
また、安心と思われているお店でもトラブルが生じることがあります。
コロナ禍から、アメリカのファーストフード店をはじめ多くの飲食店チェーンなどでは、自分でオーダーから決済まで行うセルフ注文端末やアプリの使用が増えています。
自分でオーダーを行うことで間違った金額を承認したり、アプリのエラーなどで繰り返し請求されるといったトラブルが生じることがあります。
自分のデビットカードの限度額を設定しておくことで、注文端末のトラブルや盗難などで予想外のお金が引き出されてしまうリスクを軽減できます。
海外ATM利用には手数料がかかります
海外のATMで、デビットカードを使うと、1回200円ほどのATM使用手数料がかかります。
ATM使用手数料とは別に、日本円から海外の貨幣に替えるためなどの事務手数料が3%前後で加算されるシステムになっています。
為替手数料が加算されるのは、海外送金やクレジットカードを使ってもありますので、キャッシュカードやデビッドカードに限ったものではありません。
この為替手数料は、正確にはいくらなのか分かりにくいことがあって、会社によっては、手数料は明記せず、為替レートに手数料分を上乗せして請求していることがあります。
ATMを使って現金を引き出す回数が増えたり、高額になってくるとこの為替手数料は負担になってきます。為替手数料を安くするために、WISEといった海外送金サービス+デビッドカードを利用する人たちが増えています。
海外のATMで日本で発行されたデビッドカードを使う際に、現地通貨ではなく日本円に変換して画面に表示されることがあります。このトリックで、余計な手数料を支払うことがあります。
たとえば、100ドルをATMから引き出そうとしたときに、現地通貨の100ドルか、それとも日本円で換算した15000円=100ドル(*日本円表示は為替レート+手数料により異なる)を引き出しますか?といった選択が表示されることがあります。
日本円に換算して表示してくれた方が分かりやすいと思うかもしれませんが、日本円表示の方を選ぶのは止めたほうが無難です。
海外のATMで日本円で表示された場合は、ATM提携会社が独自の為替レートを設定していて、そのレートが割高なことがあります。利用者にとっては損になりますので、海外のATMでは現地通貨(米ドルなど)で提示された方で引き出すようにした方がよいと思います。
為替手数料やATM利用料などは、海外旅行など短期で海外に行く際には、仕方ないと割り切れる部分かもしれません。
しかし、留学で長期間にわたって海外に住む場合は、こういった為替手数料などが負担になってくることがあります。会社によって手数料に開きがありますので、様々なサービスを比べて、負担が少なくなるように検討してみてください。
海外では1枚のカードだけに頼るのは心配
海外のATMに関して、自分のカードが必ず使えると過信するのは禁物です。
自分のカードに付いているICチップや磁気ストライプに不具合があって、カードがATMに認識されないことがあります。これは国内でも生じることがあるトラブルです。
ICチップは衝撃や汚れに弱いと言われていて、静電気でも不具合が生じることがあります。ICチップの部分を柔らかい布やティッシュなどで軽く拭くことで認識されることがありますので、もしものときは試してください。
海外のATMは、日本のATMより劣っていることが否めません。停電や故障、営業時間内でもなぜか使用中止になっているなど予定通りに使えないことがあります。
現地の空港でATMを利用しようと計画していたものの、旅行シーズンは混雑することがあり、乗換えで時間がない場合はお金をおろしている余裕が無いことがあります。
現地に着いてからデビッドカードで現金を引き出す方法だけに頼るのは心配ですので、クレジットカードやプリペイドカードを用意したり、事前に現地通貨を少し用意しておくことをおすすめします。
現地に着いて、食事を取りたい、飲み物を買いたいといったときに現地のお金がないと不便ですので、ちょっとした買い物ができるくらいの金額は用意しておいた方が安心です。
海外ATM利用での防犯上の注意
アメリカやカナダでは、色々なところにATMがあって非常に便利です。しかし、便利なゆえに犯罪に遭いやすい実態もありますので、現金を引き出す際には十分注意してください。
たとえば、ビルの壁に埋め込まれたようなATMが歩道沿いにありますが、施設内にあるATMと違って通行人のふりをして近づきやすいため被害に遭いやすいです。
日本人は早く次の人にATMの順番を譲ろうとして、お金を財布に入れないでATMから離れる人がいます。そして、歩きながらお金を財布に入れようとした瞬間に、横から手が出てきて現金を盗み取られることがあります。
現金をおろしたらすぐに財布やバックに入れましょう。紙幣を揃えて綺麗に財布に入れるとか気にしている場合ではなく、とりあえず一旦バックなどに入れて、安全なところで好きなように詰め直した方がよろしいと思います。
人通りの少ないところや小さいお店に設置してあるATMでは強盗に襲われやすいです。また、夜間のATM利用は、コンビニ内も含めて危険ですので、できる限り避けた方がよいでしょう。
カード情報を盗み取る細工のされたATMや故障しがちなATM(カードがATMから出てこない等)もあります。現地の人が素通りしていくATMをはじめ、余り使われていないようなATMは避けた方が無難です。
安全を第一に考えて、また、操作ミスや故障なども考慮して、営業時間に銀行内にあるATMを利用するのがおすすめです。何かあったときには銀行のスタッフに手助けをしてもらえます。
アメリカやカナダでは、ショッピングモールなど人が集まる施設内にも銀行が結構ありますので、そういったところにあるATMを利用されてもいいでしょう。
誰も使っていないATMは警戒しましょう。地元の人が使わないのにはそれなりの理由があります。ATMがあったからといって飛びつかないで、誰か使わないか少し様子を見てください。
多少待ち時間があっても、人が並んでいて混雑しているくらいのATMの方が安心です。
海外では多額の現金を持ち歩くことは非常に危険なので、必要な分だけ引き出すことをおすすめしたいです。また、少し高額な買い物をしたいときには、現金ではなくクレジットカードなど別の支払い方法で対応した方が安心です。
スポンサーリンク
暗証番号は簡単に推測できない番号にしましょう
銀行のキャッシュカード、プリペイドカード、クレジットカードなどATMからお金が引き出せるカードには、パスワードを設定します。
一般には4桁の数字になるため、忘れないように誕生日といったような番号を選びたくなるかもしれません。12月24日生まれなら、1224が暗証番号で覚えやすくていい・・・なんてことになります。
自分の誕生日ではなく、友達やボーイフレンドなどの誕生日や電話番号の下4桁などを選んでも、手帳やスマホなどから調べれば出てくるような番号は簡単に見つかってしまう可能性があります。
こういった身の回りから割り出せる暗証番号は、バッグや財布ごとカードが盗難されたときに、お金を引き出されてしまう原因の一つになっています。
カードが盗難されてお金が引き出されるということは、厳重に管理されるべき暗証番号も割り出されていることから、カード持ち主の落ち度が大きいとして、その損失を補償してもらえないと思っていた方がいいです。
暗証番号は安易に選ばないで、想像されにくいランダムな番号を慎重に選んでください。また、手帳等に暗証番号を控えておくことは避けた方がよいですし、どうしても忘れてしまいそうなら、簡単に読み取られない方法で暗号化するなどして記す必要があるでしょう。
万が一、紛失や盗難があったときには、すぐに銀行やカード会社に連絡して、カードの使用停止を依頼してください。
警察にまず行くというのは間違った選択ではありませんが、警察とのやり取りで時間を取られているうちにお金が引き出されてしまうことがあります。他の犯罪が絡んでいるときは別ですが、まずはカードの使用停止が優先と考えておいた方が被害を少なくできると思います。
VISA/JCBデビット機能付カードの代表的なメリット:
・海外のATMで現金が引き出せる
・両替所や銀行窓口に並ばなくてもよい
・大金を持ち歩かなくてもよい
・海外の銀行口座を開かなくてもよい(短期滞在の場合)
・日本の口座に預けるだけでよい(海外送金の必要が無い)
・クレジットカードとして利用可能(一部店舗除く)
VISA/JCBデビット機能付カードの注意点:
・銀行口座に直結しているカードなので(銀行にある残高が利用可能額になる)、盗難に遭った際に被害額が大きくなる可能性がある。1日の利用限度額などを設定を厳密にすることで被害を抑えることは可能。クレジットカードの悪用に対しては、補償適用されるカードを選ぶこと。
・デビッドカードを使った場合、すぐに口座からお金が引き落とされます。もし、お店側で会計を間違えてしまってキャンセルしたとしても、デビットカードではお金が引き落とされてしまい、返金されるまでに時間がかかることがあります(翌月の返金になることもある)。
・盗難でATMから現金が引き出されてしまった際は、原則、補償はない(暗証番号が盗まれることは自己責任のため)。引き出し限度額を設定することで被害を抑えることは可能。
・国内銀行としては、海外利用はオプションサービスの意味合いが強く、クレジットカードや海外専用プリペイドカードと比べて、海外のサポートが余り充実していないことがある。
楽天銀行のデビッドカードについて
ネット銀行では、Visaデビット機能付キャッシュカードを早くから発行していますが、楽天銀行のデビッドカードもその一つです。16歳以上なら誰でも持てるカードで、VISAとJCBの二種類から選べます。国内&海外で利用できます。
楽天銀行で口座開設がまず必要ですが、口座開設と同時にデビットカードの申込ができます。楽天銀行のキャッシュカードとしても利用できます。
Visaデビットカードは、VISA加盟店でのショッピングをはじめ、世界各地にあるVISAやPLUSマークの付いた海外ATMから現地通貨の引き出しができます。
JCBデビットカードは、JCB加盟店でのショッピング、そして、JCBやCirrusマークの付いたATMから現地通貨の引落としが可能です。
カードの種類と年会費ですが、VISA-ベーシックデビットカード(無料)、VISA-シルバーデビットカード(2200円)、VISA-ゴールドデビットカード(5500円)、JCBデビッドカード(無料)の4種類があります。
ゴールドデビットカード(Visa)については、世界中のどこからでも日本語オペレーターが受付けるVisaグローバル・カスタマー・アシスタンスが利用できます。また、クレジットカードでは一般的ですが、デビッドカードでは珍しい、国内旅行/海外旅行傷害保険が付いています。
紛失・盗難については、24時間・年中無休で受付、または、ネットから自分の口座にログインしても手続きが可能です。VISA/JCB認証サービス、1日の利用限度額設定、取引通知メールなどのセキュリティーも豊富です。ネットショッピングではおなじみ、楽天スーパーポイントも貯まります。
※20歳未満の方が楽天銀行の口座を開設するには保護者の承認が必要となります。年会費やサービスの内容は執筆時のものです。
Sony Bank WALLETについて
Sony Bank WALLETは、ソニー銀行が発行するVisaデビット付キャッシュカードです。
国内と海外で使えて、外貨口座を使ったマルチカレンシー対応、そして、手数料の安さと不正使用の補償が付いていることなどから人気があります。
ソニー銀行のキャッシュカードとして国内のコンビニや銀行などの提携ATMが利用できますし、海外ではVisa提携のATMでお金を引き出すこともできます。
ショッピングでは、Visaデビットの機能で、クレジットカードと同じように日本でも海外でも使うことができます(一部利用できないお店やサービスがあります)。
ソニー銀行に外貨口座を作ることできるので、米ドルやカナダドルをはじめ、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、スイスフラン、香港ドル、南アランド、スウェーデンクローナの10通貨に対応できます。
アメリカ旅行やアメリカ留学する際には、米ドルを外貨口座に預けておけば、Sony Bank WALLETを使ってアメリカで買い物をしたときに、海外ショッピング手数料がかかりません。
アメリカのATMを使った場合でも、外貨口座から引き落とされるので、他の銀行系デビットカードと比べて手数料が割安になります。通常のデビットカードは、アメリカで使うたびに米ドルから日本円に換算して手数料が発生します。
外貨口座を利用しなくても、Visa所定の為替レートで円換算した利用金額に海外取引にかかる事務処理経費として1.79%(税込)の手数料を加算した金額が引き落としされます。この手数料も他の銀行系デビットカードと比べると割安です。
Sony Bank WALLETには、ショッピング保険と不正利用補償が付いています。年会費が有料のデビットカードではこういった補償サービスがありますが、年会費無料ではあまり無いと思います。
特に不正利用については、クレジットカード利用でもよく問題になりますが、こういった補償はあった方が当然いいです。
Sony Bank WALLETでは、紛失・盗難などにより第三者に不正利用された場合に、1日あたりの利用限度額内で補償されるそうです(申告期限や詳しい補償内容はホームページで確認してください)。
国内でも海外で使えて手数料が安い「Sony Bank WALLET」の紹介動画↓
海外でのサポートが充実しているか確認する
近年、様々なデビットカードが登場していますが、留学や海外旅行で使うのであれば、各社の海外でのサポート体制を確認してください。
VISAやMasterCardなど国際ブランドと提携があれば、国内でも海外でも使えます。しかし、サポートについては、国内利用者向けが主になっている会社も多いです。
一つの目安として、海外でカードを紛失した/盗難にあった、または、ATMからカードが出てこなくなったという状況で、どうすればいいのか?どんなサポートがあるのか?ということを考えて、各社のサポート体制や電話連絡先を調べた上で、申込されることをおすすめします。
海外サポートが充実していないデビットカードでは、海外での利用情報やサポート案内が余り出ていないことがありますので気をつけてホームページを見てください。
デビットカードは、クレジットカードが持てない未成年者をターゲットにしたキャンペーンなどを行っていることがあります。企業の名前や流行りなどに惑わされないで、海外で利用することを前提に検討してください。最低でも、24時間の電話サポートはあった方がいいと思います。
銀行系のデビットカードでは、サポートセンターが日本国内にあるケースが珍しくないと思います。国内向けのフリーダイヤルがあっても、海外から無料でかけることはできません。
海外のフリーダイヤルが用意されていないときは、有料で日本に電話をかけることになりますので、海外から電話がかけやすいように国際電話を安くかけるためのリンク集を参考に準備されておくことをおすすめします。
海外で使うなら、国内のメインバンクとは切り分けて管理する
短期で海外旅行で行くのであれば、日本と海外で使える銀行系デビットカードは便利です。しかし、留学など中長期で海外で行くのであれば、より安全に配慮した方がよいかもしれません。
カードを紛失したり盗難にあった際に、銀行系デビットカードは銀行口座に直結しているので、お金がどんどん引き出されてしまったり、クレジットカードとして使われて銀行残高が減ってしまう可能性もあります。
留学先の学生の集まりや学生寮などで、カード情報だけを盗まれてしまうようなケースでは、カード本体が手元にあって気がつくのが遅れている内に、被害が大きくなってしまうことがあります。
リスクのある海外で使うのであれば、自分のメインバンクとは切り離して、デビットカードやプリペイドカードを別途用意した方が安心度が高いと思います。
留学や海外旅行の資金管理も大切なこと
「すべての卵を一つのカゴに入れてはいけない」とよく言われます。
たくさんの卵を入れたカゴを持って歩いていたときに転んでしまったら、全部の卵が割れてしまう可能性があります。
デビットカードを使うのであれば、一つの銀行口座に全財産を預けてしまうようなリスクは避けて、複数の口座を使い分けるようにしてください。
たとえば、国内に2つ銀行口座を用意して、ひとつはデビットカード機能付きキャッシュカードで使う口座として、もう一つの口座はデビットカードには紐付けないで国内で安全にお金を管理するようにします。
ネットバンキングで一つの口座から別の口座にお金を移動するというのは難しいことではなく、海外にいても行うことができます。
2つ銀行口座を開設するのが面倒であれば、海外用プリペイドカードを用意する方法もあります。
海外用のプリペイドカードには、少額を預けておいて、ファーストフードやコーヒーショップなど日々の支払いに使うようにします。財布を落としたり盗難にあっても、そのプリペイドカードには限られたお金しか入金していないので損失を限定できます。
親御さんが留学資金を出してくれるケースでは、学期ごとや毎月の仕送りしてもらい、必要以上にデビットカードに紐づけた銀行口座にお金を預けておかない方法もあります。
親子で同じ銀行の口座を持てば、振込手数料の負担も少ないです。前出の楽天銀行では、楽天銀行口座宛では振込手数料無料です。また、毎月おまかせ振込予約という、無料で使える自動振込があります。こちらは仕送りに便利な機能です。
いずれのケースでも、一つの銀行口座ですべてお金を預けるのではなく、リスク管理で分散して留学資金や旅費を管理するようにしてください。