怪しい留学エージェントに騙されないためのポイント

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無料の留学セミナーやカウンセリングは実は無料ではないというお話から、怪しい留学エージェントに騙されないために、いくつかのポイントを上げてみます。

留学エージェントの中には、全国各地を回ってセミナー、講演会、カウンセリングを無料で行っているところがあります。

特に夏休みや冬休みは集客がしやすいので、アメリカやカナダなどの留学エージェントの代表者やスタッフが来日して、無料のセミナーやカウンセリングを行うところもあります。

無料を謳っていますが、会場を借りたり、担当者の旅費(航空券やホテル代等)などの費用が必要になります。それらの費用はどこから出されているのでしょうか?

もちろん、会社の経費ですが、その資金の原資になっているのは、学生の皆さんが留学エージェントに払っている高い手数料です。

直接支払うものばかりではなく、間接的に支払っているものもあります。間接的というのは、留学エージェントが語学学校などから受取る報酬で、その報酬の元になる授業料や手数料を払っているのが学生の皆さんです。

留学エージェントの中には、自作自演で代表者をカリスマ的な存在のように繕って、その代表者とお話が出来るだけでも貴重な体験であるように宣伝していることがあります。どこかの怪しい宗教と変わりないです。

こういった自称カリスマの留学エージェントが、「夏休みにあなたの近くの会場で無料カウンセリングを行います!」と言われても喜んで行かないで、「無料だから話だけでも聞いてみるか」というくらいのスタンスで良いと思います。

「わざわざアメリカから代表者が来てくれたんだから、ここで契約しないといけない!」とか、「アメリカから日本にまできて無料相談会をやってくれるなんてどれだけ親切なんだろう。ここと契約しよう!」なんて安易に思わないでください。

傍から見るとナルシスト的に、代表者の写真をホームページや広告等にたくさんアップして、ちょっとした有名人や業界人のように見せているところもあります。

留学がしたくて仕方ない学生さんには、こういったカリスマ?エージェントは「教祖」のように見えることがあるかもしれません。

また、たくさんスタッフがいるように見せたり、支部が各所にあるように表示していますが、実質、自分一人で運営していることもあります。

日本に支部があるように見せたいのは、日本の学生さんに「国内拠点もあるから安心ですよ」といったアピールをしたいのでしょう。

こういった見せかけの留学エージェントの代表者は、留学のお世話をした学生や知り合いに頼んで名前と日本の住所を借りて支店扱いにしているケースがあります。

アメリカの留学エージェントで、日本に支部があるようならGoogleマップで調べてみてください。住所を入力して調べると、留学エージェントの事務所ではなく、誰かの自宅であったり工場だったりすることもあります。

カリスマと自称している留学エージェントの代表たちは、ごく一部を除き、大した留学経験が無いケースが多いと思います。

少なくともそれなりの留学経験があれば、それを公開した方が学生さんにはアピールしやすいですし、仕事には役立つのに情報を出していません。嘘の情報を出すと学歴詐称に関わってきますので、留学経験が無いので経歴を出せないと判断するのが妥当かと思います。

留学斡旋業界は、留学経験云々より、留学が儲かるからこの商売を始めたという商売人が多いのです。ビジネスですから当然です。

現地で留学エージェントをやっている人は、留学とは関係なく海外赴任等でアメリカに行ってそのまま居住することになった人、単に旦那の海外赴任でついて行っただけの主婦やワーホリで現地に行った後に留学エージェントなどで仕事をして独立した人なども結構います。

留学エージェントの代表やスタッフがアメリカの大学を出て、アメリカの有名企業で働いた後に、日本の学生を助けたいと思って留学エージェントになった・・・・・・学生の方が思い描いている留学エージェントにこんなものはありませんか?

ごく一部では留学経験豊富な優秀な人材を集めた留学エージェントも存在しますが、学生さんが思い描いている留学エージェントはかなり幻想に近いと思います。 

なんで優秀な人材が留学エージェントに集まらないの?と言われれば、他の仕事をした方が生活が豊かになるからではないでしょうか。

ここで紹介しているような悪質な留学エージェントに就職したら、学生さんを騙してナンボの世界です。

もし、代表者やスタッフの留学履歴がホームページ等に出ていたり、無料相談会で聞かされる場合は、以下の違いを見分けてください。

(A)カリフォルニア大学卒業

(B)カルフォルニア大学留学

(C)カルフォルニア在住

(C)は明らかになにか違うと分かりますね。では、(A)と(B)の違いが分かるでしょうか?

(A)のカリフォルニア大学卒業というのは、この大学を卒業したことになり、しっかりとした留学の経歴でしょう。さらにいえば、カリフォルニア大学はバークレー校、ロサンゼルス校、デービス校などがあり、それぞれレベルが異なりますが、ここでは細かく吟味しません。

(B)のカルフォルニア大学留学はどうでしょうか?

これは、この大学に留学したことがあるというものですが、どんな留学したのかは分かりません。

卒業まで4年間通ったのかもしれませんし、サマーコースの2週間しか在籍していなくても留学したことになるでしょう。

普通、卒業していれば「○○大学卒業」と書くでしょうから、○○大学留学という表現方法は最初から多少疑った方がよいかもしれません。

正規学部と語学コースでは雲泥の違いですが、語学コースに通っただけでも「○○大学留学」と書いてしまう人がいます。

たまに芸能人で、短期の語学留学をしただけでも「○○大学留学」といった肩書が使われることがあります。

サマーコース、社会人のためのビジネスセミナー、聴講生として参加するといった場合、入学試験は無く、受講料を払えば参加できるようなコースが多いです。

有名人の学歴詐称でアメリカの大学が話題になることがありますが、有名大学のサマーコースに少し通ったり、ちょっとしたビジネスセミナーに行っただけなのに、○○大学卒業とか○○大学MBA留学など嘘を言ってしまう人がいます。

日本の大学では、卒業生のネットワークなどからこういった学歴詐称はすぐにバレてしまいますが、アメリカの大学ならバレないと思ってうまく利用しているいるのかもしれません。

(C)のカルフォルニア在住というのは、単にそこに住んでいるだけで、これだけの情報では留学の知識は未知数です。

カルフォルニア在住というと現地に行ったことのない人にはセレブな生活をしているようで憧れを持つ方もいるでしょうが、カリフォルニア州は日本の国土と同じくらいの広さで、生活様式やレベルもそれに応じて様々です。

現地での生活知識などは有るかもしれませんが、留学を仕事にするにはどこまで評価して良いのかは微妙です。

カリフォルニアを例にして(A)(B)(C)という表現方法を上げましたが、特に(B)と(C)は嘘を書かないで自分を優れた人材に見せて相手を誘導したり、悪くいえば騙すときに使われてしまう方法です。

嘘ではない以上、(A)~(C)のどれが良い悪いとは一概にはいえず、他の情報と兼ね合わせたり、あなたにとってどんな人にサポートしてもらいたいか?と考えた時に、正確な情報を判断する一つの術として覚えておいて欲しいと思います。

もし、アメリカの大学に通ったことのない留学エージェント(Cに該当する人)が、いかにも自分に留学経験があるふりをして、あなたにアメリカの大学留学を勧めてきたらどうでしょう?私だったらそんな人は信用しません。

ある留学エージェント(本部アメリカで日本に小さい支店2~3箇所がある)では、私の留学体験談を無断で使って集客しています。昨今、世の中で話題になっているコピペ(コピー&ペースト)の違法行為です。

こういった留学エージェントは、当サイトのコンテンツを個人が特定できてしまう部分は削除して、自分たちの都合のいいように使っています。

自分の留学経験がないので、他人の体験談を自分の体験談のようにして「経験を活かした留学サポート」や「留学生に寄り添った支援」をアピールをしています。こういった留学エージェントは要注意です。

私としても違法行為に気がつけば該当する留学エージェントに削除要請をします。しかし、ホームページの制作代行会社が勝手にやった、辞めてしまったスタッフが書いたもので自分(代表者)は知らなかったなど、色々と理由をつけて他人事を決め込む人もいます。正直、こういったやり取りにはウンザリしているので、近年は気がついてもスルーしてしまうことがあります。

つまり留学に詳しいふりをしていても、実は他人の経験談やコンテンツを盗んで留学エージェントをやっているところもあるということなのです。

留学エージェントの代表者などを「留学の師匠」のように崇める気持ちを持ってしまう学生がいますが、虚像の留学エージェントに騙されないようにして欲しいと願うばかりです。

こういった留学エージェントを介して留学した学生の中には、代表者などから依頼されて留学体験記を投稿したり、写真を送ったりしています。

それが何に使われるかといえば、「信頼のおける留学エージェント」という広告です。学生の体験談や写真をホームページ等に掲載して集客に使っています。

学生さんがどんな業者を介して留学するかは自由ですし、その業者に感謝したいのであればそれもまた個人の自由です。

ただ、留学エージェントにお礼状を出したり写真を送るときは、「個人的なものなのでホームページには出さないでください」とか、「お礼の気持で送っていますので、広告には使わないでください」と一言添えて欲しいと思います。

こういった見せかけの留学エージェントに引っかからないために、もし、無料相談会やセミナーに行く際には、以下に該当しないか気をつけて話を聞いたり、会社のパンフレットなどをみるようにしてください。

代表者をカリスマのように宣伝している。

代表者やスタッフの留学履歴が出ていない、単なる海外在住者、ほとんど留学経験がない。

代表者やスタッフが海外から来日してセミナーや無料相談会などお金のかかる宣伝活動をしている。

奨学金がもらえると宣伝している。

日本学生支援機構の奨学金を勧めてくる(奨学金は名ばかりの学生ローン)。

留学手配を代行した学生の個人情報や写真を無闇にHPやパンフレットに掲載して自社のアピールに使っている。

「無料カウンセリングは実は無料ではない」というお話から始まって、騙されないためにいくつかのポイントを上げてみました。

無料カウンセリングや無料手配など、お金にまつわることで釣られてしまうことがありますが、無料って本当?というところからスタートしてみてください。

昔から言いますが、タダより高いものはありません。それは後になって分かることも多いです。

大切なことは、提供される情報に踊らされたり鵜呑みにするのではなく、矛盾点も探って欲しいのです。

こんな良いことを留学エージェントは言っているけれど、本当にそうなのかな?と思うきっかけになってくれればと願っています。

留学経験者からみれば、当然のように怪しく思える留学エージェントでも、これから留学しようとする学生さんには疑うことは難しいことがあります。

無料カウンセリングや相談会で留学エージェントと接触するときは、その場で契約を考えないで、社会経験の豊富な年配の方やご家族などに協力してもらって色々調べることからはじめてみてください。

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