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大企業の社長さんの英語から学ぶこと

国際戦略を考える上で、社内公用語を英語にするという日本企業が増えてきています。しかし、無理に覚えた英語には不自然さが多く、相手に意思を伝えにくくなってしまうことがあるかもしれません。

 

国際戦略を考える上で、社内公用語を英語にするという考えに賛否両論の意見があります。

 

留学経験者としては、自分たちに有利になる英語へ傾倒した戦略を歓迎したいと思う反面、すでに入社している人たちが、無理に英語を学ぶことに少し疑問が生じるでしょう。

 

企業にいるからには、相応の技術力などが認められて入社しているはずです。これから英語に必死になるより、持っている今の技術や能力を活かした方が会社のためになるような気がしますが、それは短期的な目線かもしれません。

 

 

楽天の三木谷氏は、自ら先頭に立って社内の英語化を進めています。

 

楽天社内の英語化だけでなく、日本企業への英語公用化にも大きな影響を及ぼしている三木谷氏の英語力はどうなの?と思うかもしれません。ちなみに、三木谷氏はハーバード大学でMBAを取得しているそうです。

 

ネイティブや帰国子女レベルと比べられるのは厳しいかもしれませんが、動画やニュースを見る限り、そこまでナチュラルな英語ではないようです。でも、日本人経営者として十分な英語力だと思います。そして、さらなるレッスンも重ねているそうですから、今はこの動画(下)よりもっと上手になっていることでしょう。

 

 

 

 

同じように海外へ進出しているソフトバンクの社長、孫正義氏の英語はどうでしょう。

 

孫氏は高校から大学卒業までアメリカ留学経験があります。留学時代から年数がたっていることもあるのでしょうか、カタカナ英語ぽいのが混じりますが、学生時代はもっと流暢だったのではと思わされます。でも、個人的はとても好感の持ている英語だと感じます。

 

動画で見たものは壇上のスピーチということがあるかもしれませんが、ゆっくり&はっきりと話しており、聴衆者に伝わりやすい英語だと思いました。孫氏の英語はネイティブではありませんが、自然体なので言葉に引き込まれる方も多いでしょう。

 

ソフトバンクは社内で英語公用語化はしていないのですが、語学力を伸ばしている社員には給与アップなど一定の評価があるそうです。

 

 

 

 

無理に流暢な英語で話すふりをすると、ぼそぼそとした話し方になって一言一言が聞き取り難くて、いわゆる、ごまかした英語になってしまうことがあります。社会人になってから、英語を学んだり留学した人がこういった傾向に陥りやすいと思います。

 

大切なのは、相手に理解しやすい英語を話すことで、言葉の一つ一つが相手にどれほど浸透するかということだと思います。流暢なふりをしても、相手の心をつかめないのでは意味がありません。

 

日本の大手メーカーの社長さんが、アメリカの工場で働く従業員たちを前に壇上に立って、大声で売上増加を目指すスピーチ(英語)をしていたニュースがありました。

 

業績アップを目指す決起集会のような場で、気分が高揚している面があったかもしれません、この社長さんは、英語をはっきり発していないので、傍から見るとただ発狂しているだけした。

 

社長が何を言っているか分かりにくく、アメリカの従業員たちはどこで相槌を打っていいのか分からず、小さく拳を上げながら「お~」とか「いえ~す」とか適当に言ってました(悲)。社長のスピーチですから、本来なら盛り上がるところなんですが、かなり白けていました。

 

従業員の反応が悪いので、この社長さんはさらに語気を強めるのですが、相変わらず反応が鈍く、少々がっかりしていました。アメリカの従業員が「社長、何言っているか分かりません」と言える雰囲気ではなく、この社長さんは、なんてやる気のない従業員だ!と思ったかもしれません。

 

 

 英語のレベルは色々ありますが、日本人に多いのが無理に話す英語です。

 

ネイティブからすると、そこまで無理して英語使わなくても・・・という感じです。要は、必死すぎたり、頑張りすぎてしまうんですね。

 

語学はスキルの一つといわれるようになりましたが、タイピングのスキルで例えると、ブラインドタッチで軽く打ち込んでいる人と、肩肘張ってバンバン打ち込んでいる人(本人は必死な自分に気がついていない)、こんな違いでしょうか。

 

難しい単語やフレーズを使う、無理に早く話す、私は英語が話せるんだといった見栄やエゴはいらないかなと思ったりもします。

 

さらに言えば、英会話で学んだときに使った音声をそのまま真似ている、いわゆるモノマネの人が多いです。

 

テレビで歌手のモノマネ選手権なんてのがありますが、そういった文化が定着しすぎているのか、あるいは、日本人のまじめさが出てしまっている結果かもしれません。

 

海外で、英語を使って仕事をしている日本の方と出会うことがありますが、多くの方が英語を話し始めると別人になります。声の質、雰囲気、話し方が全く違って、その方の個性が失われた、いわゆる感情のないモノマネ英語になります。

 

日本で流行っている単に聞いて覚える英語教材の影響でしょうか?本来なら十人十色の英語であるはずが、みんな同じように話しているように感じることがあります。

 

英語力云々の前に、ナチュラル感が全くないのです。どこかに翻訳機器を隠し持っていて、それが急に起動したの?と思うくらいです。

 

もちろん、英語学習では、ネイティブのモノマネから始まります。発音や会話のフレーズを真似してコピーしていきますが、その先は自分のモノにしていく必要があります。

 

日本人は、英語がペラペラ話せるといった表現をします。このペラペラというイメージが、言葉をつなげて早口で話して、ネイティブみたいな発音に似せて話すというように思っている方もいるようです。

 

でも、ゆっくり話しても問題ないんです。自分の英語が上手かどうかではなく、相手に伝わるかが大切なのです。

 

英語レベルは勉強量や留学経験等によって人それぞれですが、英語力云々の前に、自然体が相手に一番心地よく聞こえる英語かもしれないと思います。

 

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公開:2013/08/08 / 更新:2020/01/12 / カテゴリ:留学前の英語レベルアップ





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