TOEFLのスピーキングを克服するために、慣れないうちは、まず簡単な英語を声に出すことから始めてみましょう。
英語を話せるようになるには、英会話教室に通うというのが定番です。昨今は、オンライン英会話を利用する人も多いです。
でも、全く英語が話せない状態で、いきなり英会話教室というのは、少し敷居が高いと感じるかもしれません。
そんなときにおすすめなのが、まずは自分で発音や発話の練習をやってみることです。
英語を話すのが恥ずかしい
人前で英語を話すのが恥ずかしいというのは、多くの人が体験していることだと思います。
だったら、まずは一人で練習しましょう!一人カラオケのようなものです(笑)。
でも、一人で適当に英文を読み上げていても、あまり上達しないかもしれません。
そこで活用したいのが、ネイティブスピーカーの話す声が録音されているCDや音声データ付きの英会話教材です。
英会話レッスンのスマホアプリで、発音や発話練習の機能が付いたものがありますので、そういった教材もおすすめです。
聞くだけで英会話ができるようになるといった英語教材が、一時期はやった時がありました。聞くことは大切なのですが、そこからどうやって発話トレーニングしていくかで、上達具合が違ってくると思います。
頭で理解していても、それを声に出して言葉にしないと会話になりません。そのためには、反復練習が大切です。何度も何度も繰り返し発話練習をしてください。
発話練習のできる教材で練習して自信がついてきたら、英会話教室やオンライン英会話に参加してみてはどうでしょう。
初心者から始めるのであれば、TOEFLのスピーキングに対応できるまでにはそれなりに時間がかかるのは当然です。まず第一歩は簡単な言葉でいいから、英語で話すことから始めましょう。
一人でトレーニングができる英語教材
いきなりオンライン英会話に挑戦するのは心配なことも多いと思います。そこで、まずは自分でトレーニングができる教材を使ってみましょう。
こちらでは「スタディサプリENGLISH」を一例としてご紹介します。発話トレーニングができるものであれば、これに限らず自分にあったものを選んで練習してください。
スタディサプリENGLISHは、専用のスマホアプリを使って様々な英語のレッスンができます。
アプリによるレッスンの中には、聞き取った英語をタイピングするディクテーションや発話内容をAIが評価するスピーキングのレッスンも含まれます。
こういった自分で進められるレッスンをたくさんこなすことで、徐々にスキルアップをしていくことができます。
また、スタディサプリENGLISHには、ニューヨークを舞台にしたドラマ仕立てのレッスをはじめ、有名講師による1回2分のオリジナル動画レッスンが800本も提供されています。
アプリを使った各レッスンは短いので、スキマ時間を使って繰り返し学べます。いきなりネイティブの先生と話すのは無理と思っていたり、基礎から学びたいときにもおすすめです。
前述でご紹介した内容はスタディサプリENGLISHのベーシックプランですが、英会話セットプランでは、オンラインで英会話講師と24時間いつでも回数無制限でレッスンが受けることができます(講師の空き状況による)。
ベーシックプランで自信がついたら、英会話セットプランで講師とお話をしたり、一緒にレッスンを進めてみてください。
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)の紹介動画↓
スタディサプリは、受験生に人気のオンライン学習コースです。小中高校生向けに、プロの講師がオンラインで授業を行う動画を4万本以上も見放題で学習できます。
たくさんのレッスンが提供されていて、都心の予備校などで人気のある有名講師の方々が指導している内容なのに月額2000円程度で利用できます。地方にいる学生にとっては、神アプリといえる学習ツールかもしれません。
スタディサプリENGLISHは、英語に特化したコースです。ベーシックプランで月額2178円(執筆時)でたくさんのレッスンが受講できます。
キャンペーンでお得なパックが提供されることもありますので、詳細はスタディサプリENGLISHのオフィシャルサイトをご確認ください。
聴く&話すトレーニングを繰り返す
スタディサプリENGLISHは、たくさんのレッスンがありますので、毎日、コツコツ続けていけばどんどんレベルアップが可能です。
このシステムでは、英語を基礎から学ぶことができますし、使えるキーフレーズをどんどん覚えることで短い英語を話せるようにして、ドラマ式のレッスンなどにも挑戦していくことで、徐々に英語を聞いて話す量を増やしていくことができます。
有名講師による1回2分のレッスン↓
有名講師による1回2分のオリジナル動画レッスンが豊富で、様々な言い回しを少しづつ身につけていくことが可能です。
30分や1時間の講義では、終わった後に一部しか覚えていない、最後まで受講するのが苦痛ということがありますが、こういった短いレッスンでは集中して学んでいけるでしょう。
クイズ形式のレッスンもありますので、自分の理解度をチェックしながら進めていくことで、自分の上達具合が確認できるでしょう。クイズで間違った場合でも、丁寧な解説があるので、それを理解することで次のステップに繋げていけます。
ディクテーションの練習では、聞き取った英語をスマホ画面に入力(タイピング)することでリスニング能力を伸ばすことができるようになります。
ディクテーションでは、英語で聞き取れているようで実はできていないこと(単語を聞き間違えている、抜けている単語があるなど)がはっきりわかるようになります。
また、発話内容をAIが評価して、あなたの発音をチェックするレッスンもあります。アプリ相手ですから、何度でも繰り返しレッスンすることで発音の矯正も可能になります。
オンライン英会話で講師に発音や発話を直されるとき、何度やってもうまく行かないようなときは、恥ずかしくて少しパニックになってしまうことがあります。それで覚えることもありますが、逆に苦手意識がついてしまうことがあります。
自分で発話チェックできる機能があるというのは、こういった講師との直接レッスンでのマイナス部分をひとまず取り払ってくれますので、繰り返して苦手意識を克服してほしいと思います。
瞬間発話プラクティスというレッスンでは、特定のシーンで出される質問にキーフレーズを用いて答えるという、実際の会話のようなレッスンもあります。
こういうときには、英語でこういう相づちを入れるんだ、または、こう聞かれたらこう答える、といったパターンをたくさん覚えることができます。
様々なシチュエーションとそこで使う英語をセットで覚えることで、英語でのやり取りが楽にできるようになってきます。
英語で会話をするとき、何を言えばいいかわからない、言葉がすぐに出てこない、といった苦手意識は、会話パターンをたくさん覚えことで、一定の克服をしていけると思います。
パターンをたくさん覚えて、それを繰り返し練習することで、条件反射のようにぱっと英語が出てくるようになることがあります。そこまでいければ、自分で「英語話せるようになってきている」と実感できると思います。
このように、インプットとアウトプットを繰り返すことで、スピーキングの精度を上げていくことができます。英語は聞いていれば自然と話せるようになる、というほど簡単ではありませんので、聴く&話すことをセットにして、トレーニングを繰り返してみてください。
カタカナ英語を直すだけでも、英語がきれいになってくる
日本人が英語をうまく話せない理由の一つとしてよく言われるのが、日本語にカタカナ英語がたくさんあることです。
英語をカタカナにして発話しているものは、大概、英語としては通じません。
カタカナ英語と呼べるものはたくさんありますが、アメリカ、カメラ、ドア、スマートフォン、ジャケット、チョコレート、オレンジ、ノート、ホテルなどは、ほんの一例です。
海外旅行に行って、英語を話しているつもりでも、実はカタカナ英語であって、相手に伝わらないことが珍しくありません。
よく聞く話ですが、アメリカに行って、日本と同じようにマ・ク・ド・ナ・ル・ド(ファーストフードのお店)と発音してしまうと現地では通じません。こういった例はたくさんあります。
カタカナ英語は日本語の一部なので、一生懸命話しても外国人に伝わらないのは当然ですね。でも、日本人は英語のつもりで話しているので、自分の英語が通じなくてがっかりしてしまうわけです。
こういったカタカナ英語の発音を直すだけでも、レベルがぐっと上がった英語を話せるようになります。
英語教材やアプリを使って練習するときは、カタカナ英語にならないように気をつけながら正確な発話ができるように繰り返しレッスンしてください。
アカデミックなスピーキングを目指す
TOEFLに備えるため、アカデミックなスピーキングを心がけるという意味から、あ~、え~、う~ん、といった会話の間に繋げるような言葉は言わないように気をつけましょう。
英会話でよく使う人がいますが、「you know」といった言葉のように、相手に同意を求めたり、次の言葉が出てくるまでの繋ぎのような言葉は使わないようにしましょう。
会話では、you know・・maybe・・you know・・・I mean・・・okayとまともなことを何も言わないで乗り切ってしまう人もいます^^;
親しい友人との会話や旅行英会話であれば構いませんが、TOEFLを見据えているレッスンでは、こういった癖がつかないように気をつけてください。
TOEFLは、本来、大学へ行くためのテストですから、アカデミックなレベルでスピーキングをする必要があります。スピーチコンテストとまでは言いませんが、文章に書いても不自然ではない発言ができるように、早い段階からトレーニングされることをおすすめします。
英語は簡単にマスターできない
ネットでは、短期間で英語が話せるようになったという自慢話が散見されますが、自分はなかなか上達しないと焦ってしまうことがあるかもしれません。
でも、「英語が話せる」という定義が、人によって異なっていることを知りましょう。
全く英語が話せない人からすれば、ちょっと英会話ができるだけで、あの人は英語がペラペラと言われるものです。
自己満足で言えば、海外のレストランで注文ができるというように、旅先のお店で簡単なやり取りができるレベルになれば、十分に英語が話せると思っている人達がいます。
また、英語のネイティブではないアジアやヨーロッパの人たちと、旅先でちょっとした会話ができるレベルくらいになれば、もう、自分は英語が自由に話せると豪語している人たちもいます。
アメリカの大学で揉まれている日本人学生が、自分の英語力に満足しているような自慢話をあまり聞いたことがありません。アメリカでは、英語を自然に使っている(英語が話せて当たり前)という感覚があり、高いレベルで英語を学んでいるので、簡単にそんなことは言えないのだろうと思います。
人それぞれ英語に求めているものが異なり、必要としている語学レベルも違います。他人の上達度や煽り話に流されないで、自分のペースで学んで欲しいと思います。
当面の目標は、TOEFLで使えるスピーキング力をアップさせることです。周りの声に惑わされないで、集中してトレーニングしてください。