アメリカ渡航準備と空港での出発手続き

出国手続き 海外旅行&体験談

アメリカ留学に向けて、渡航準備から空港での出発までに気をつけることを簡単にご案内したいと思います。

前回、航空券購入で気をつけることのページでは、航空券を購入についてお話ししました。航空券を購入したらあとは出発までの準備です。

スポンサーリンク

パスポート、ESTA、学生ビザ

アメリカへ行くということで、最も大切なものとして、パスポート、ESTA(電子渡航認証システム)or 学生ビザが必要です。これらは航空券を予約する前に準備しておいてくべきものですが、こちらでも記しておきたいと思います。

空港へ行くのにスーツケースを忘れてもアメリカには行けますが、パスポート無しでは国外に出られません。アメリカに行く際には、ESTA(電子渡航認証システム)、または、学生ビザも必要になります。

ESTAについて、日本人は90日以内の短期商用・観光目的でアメリカに入国する際には査証(ビザ)は免除されますが、渡航前にオンラインでESTAという渡航認証を受けなければならない決まりになっています。ESTAサイトは日本語にも対応しており、オンラインで比較的簡単に申請できます。

留学目的で渡米する場合は、ESTAではなく、F-1ビザといった学生ビザが必要になります。ただし、滞在期間が90日以下で、週18時間未満の授業時間であるコースを受講するケースでは、通常、学生ビザは必要ありません(短期観光と同様の扱いでESTAが必要です)。

滞在期間が90日以内でも、週18時間以上の授業時間のコースを選択する際には、学生ビザが必要になります。巷では、滞在期間が90日以内ならば、学生ビザが必要ないといった話が聞かれますが、授業時間も関係してきます。

学生ビザは、アメリカの大学やカレッジ等から入学許可を得た後にアメリカ大使館に申請をしますので日数がかかります。計画しっかり立てて早めに行動することをおすすめします。

※ESTAと学生ビザついては条件等が変更になる可能性がありますので、米国大使館の情報を都度確認してください。

参考ページ:

留学を決めたらパスポートを申請しよう

米国へ渡航される方へ:ESTA(電子渡航認証システム)に申請してください(外務省HP)

アメリカ大使館で学生ビザの申請

非移民ビザ(学生ビザなど)の申請方法(在日米国大使館HP)

航空券購入で気をつけること

空港

お金とクレジットカード類の準備

お金の準備も必要です。現金(日本円&米ドル)、クレジットカード、海外で使えるプリペイドカードなどの用意をしておきましょう。

現金をたくさん持っていると盗難や危険な目に遭うことがあるので、必要な現金として1~2日分の旅費、または、食事やタクシー代などが支払えるくらいあれば大丈夫かと思います。

現金が不足してくれば、日本のように現地のATMから引き出せますし、ホテルの支払いなど高額になるときは、クレジットカードやプリペイドカードで支払う方が安心です。

海外用プリペイドカード&クレジットカード、外貨購入方法は別ページにて詳しく記載していますので参考にしてください。

留学と海外渡航のためのクレジットカード選び

海外留学で役立つ海外専用プリペードカード

海外旅行に行く前に外貨を購入する

海外旅行保険の準備

海外に行く際には何が起こるかわかりません。アメリカの医療費は高額で、外国人にはあちらの国の保険が適用されません。そのため、けがや病気に備えて、海外旅行保険の購入が必要です。

フルタイムで大学やコミカレに留学する際には、大学側からの指示で現地の保険に入ることが必須になっている(または学費に含まれている)ことが多いです。こういったケースでは、日本で購入する海外旅行保険と重複して余計な費用を出さなくていいように補償内容等を確認してください。

観光で少し語学学校に通ったり、現地の大学等に入学するまでの繋ぎとしては、クレジットカード付帯の海外旅行保険を使う方法もあります。詳しくは、海外旅行保険が付帯したクレジットカードを選ぶを参考にしてください。

荷物の準備、スーツケースのサイズと重量の確認

航空会社に預ける大き目の荷物としてスーツケース、航空機内に持込み可能なものとしてバックパックや小さなスーツケースなどを用意しておきましょう。

スーツケースには、1~2週間分の衣類や日用品を入れます。バックパックには、留学の必要書類、旅のガイドブック、1~2日程度の着替えなども入れておくと便利だと思います。

急なフライトスケジュールの変更や乗継での遅延等があると、預けたはずのスーツケースが紛失してしまうことが稀にあります。発見されるまでに数日かかることもあるため、とりあず1~2日程度はスーツケース無しでもホテル住まいができる用意をしておいた方が無難です。

スーツケースは、各航空会社および目的地によって、規定のサイズと重さがあります。また、機内に持ち込みのできるバックのサイズと重さも決まっています。自分が予約している航空会社のホームページで確認しておきましょう。

留学や海外旅行で使うスーツケースの選び方のページで、詳しくご案内していますのでそちらも参照ください。

各航空会社の手荷物に関する案内ページ:

ANAが定める手荷物の取扱いについてのご案内

JALが定める手荷物に関するルールや注意点のご案内

ユナイテッド航空の定める手荷物に関するご案内

デルタ空港の定める手荷物に関するご案内

大韓航空の定める手荷物サービスに関するご案内

空港へ着いてからの流れ

空港に着いたら、まず国際線のチェックインカウンターに向かい、自分が予約した航空会社(JALやANAなど)のカウンターでチェックインをします。

チェックインでは、航空券の購入で発行されたeチケットとパスポートを空港地上係員(チェックインカウンターの受付)に渡して、搭乗券を発券してもらいます。スーツケースはこのときに預けます。

チェックインにかかる時間は、どの程度の人が並んでいるのかによります。夏休みや連休の時は空港はごった返していますので、長い列ができているときには、30分~1時間近くかかることを覚悟しておいた方がいいときがあります。

チェックインの締切時間は、航空会社によって多少異なりますが、国際便では出発時刻の1時間前になっていることが多いと思います。そのため、混雑が予想されるときには、出発時刻の2時間以上前に空港に到着しておいた方が安心でしょう。

航空会社によって、出発時刻の2時間前にならないとチェックインカウンターを開けない、または、担当者すらいない会社もありますので、早く行っても待たされることがあります。それでも、チェックインカウンター前に並ぶことはできるので、早めに列に並んでいれば待ち時間が少なくて済むことがあります。

チェックインを終えたら、搭乗券とパスポートを持って国際線出発口および保安検査場に向かいます。

国際線出発口(出発ゲート)には搭乗券を持った人しか入れませんので、見送りの人はここへは一緒に入ることはできません。また、一旦入ったら戻ることはできませんので、忘れ物がないか確認をしてください。

出発ゲート内には保安検査場があって、金属探知機を通過したり、違法なものや危険物を保持していないかなどの手荷物検査とボディチェックをするセキュリティチェックがあります。

セキュリティチェックが終わると出国審査がありますので、審査官にパスポートと搭乗券を提示します。そこで、パスポートの確認、パスポート写真と本人の照合などが行われて、あとはパスポートに出国スタンプを押されて出国となります。

出国手続きを終えた後は、自分の予約した航空機が出発するゲート(搭乗口)に向かいます。ゲート周辺には、座席がたくさんありますのでそこで搭乗時間まで待つことになります。

空港チェックイン

保安検査場で気をつけること

保安検査場は、航空機に乗る前に危険物などをもっていないかチェックを受けるところです。テロが頻発している昨今では、保安検査も厳しくなって時間がかかるようになっています。

搭乗時間ギリギリでこの保安検査場に飛び込んでも、出発に間に合わない可能性があります。混雑具合によるので一概に言えませんが、保安検査場では荷物チェックなどに30分~1時間以上かかることがあります。

セキュリティチェックまたは保安検査には細かい決まりがありますが、こちらでは代表的なものを少しご案内します。変更になることもありますので、詳しくは航空会社や空港のホームページを参照してください。

ペットボトルなどの飲み物類は保安検査場に持ち込み不可です。待っている間に飲み物がないのは困ると思うかもしれませんが、保安検査場を過ぎてからでも、自販機がありますし、お店もあって水やジュースなどを買うことができます(空港により異なる)。

手荷物で持ち込む化粧品、歯磨き粉、ヘアジェルなど液体のものは、100ml以下の容器に入れておきます。さらに、それら100mlの容器は、1リットル以下の容量が入るジッパーのついた透明のプラスチック袋に入れておきます。100mlの容器やジッパー付きのプラスチック袋は100円ショップなどで手に入ると思います。

ノートパソコンやタブレットをバックバックなどに入れているときは、取り出しておきましょう。ノートパソコンが入っているとバックの中身がスキャンしにくいことがあるようです。

私はノートパソコンに傷がついたりしないように、バックパックに入れる際でも、ノートパソコンを薄手のインナーケース(保護ケース)に入れています。検査の際には、このインナーケースに入れたままバックから出してセキュリティを通過しています。

人によっては、ノートパソコンを開いて電源を入れるところまでやらされていることがありますが、通常は機械に通してスキャンするだけで終わりのようです。

空港には出発の3時間以上前に行った方が安心

テロへの警戒が高まる中で、空港でのセキュリティチェックでは、年々時間がかかるようになってきています。

通常、出発の2時間前には空港に到着するように言われますが、アメリカ行きでは3時間前に来るように変更されていることがあります。

2時間もあれば余裕だろうと思いがちですが、他のお客さんもいますし、特に旅慣れていない方や外国の方などは色々なトラブルが生じて、そこから徐々に遅れが生じることがあります。

自分では時間に余裕を持って来たつもりでも、先の人達に時間がかかっていると自分が通過するまでにすごく時間がかかるケースがあります。

連休、夏休み、年末年始の休みなどで混雑しているときは、保安検査場に長い列ができることがあり、通過するのに時間がかかることがあります。

チェックインを終えたらからと安心して、家族や友人と別れを惜しんで時間を過ごす人達がいますが、特に時間のかかる保安検査場での時間を考慮に入れないでいると搭乗時間に間に合わなくなる可能性があります。

保安検査場を通過して出国手続きを終えて、そこから航空機に乗り込む搭乗口までも距離があります。自分の搭乗口がどこにあるかにもよりますが、5分で行けるところもあれば10分以上かかることもあります。初めての空港で、迷ったり行き先を間違えると、広い空港では10~15分位は簡単にロスします。

保安検査や出国手続きの後は一人で航空機に乗るのを待つだけでつまらないので、保安検査等に行くのはぎりぎりまで待って、家族や友人と食事をしたりして時間をつぶしたいと思っている人もいるでしょう。時間に遅れて航空機に乗れなかったら、空港にお食事に来ただけになって笑い話になりません^^。

主要な国際線であれば、出国手続きを終えて搭乗口のフロアに行っても、カフェやギフトショップなどがあります。スマホなども使えますので、待ち時間を潰す方法はあります。

定期バスのや電車のように、乗り遅れたら簡単に次の便に乗れるというものではありません。格安航空券の場合は、自分の責任(遅刻など)で予約便に乗れなければ、新たに航空券を買わなければならないこともありますので、早めに行動しておいた方が無難です。

出発時間の直前または直後に航空機に走り込んでくる乗客を見ることがあります。遅れてくる乗客を待っていて、出発自体が遅れることもあります。国際便では同じ便に乗る200~300人に迷惑をかけてしまうかもしれないので、時間には余裕を持って行動しましょう。

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました